湾岸道路 の商品レビュー
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20240626 湾岸道路 片岡義男 FXSTC・ソフテイル https://www.youtube.com/watch?v=zbvR2OVg1ms https://filmarks.com/movies/31030 草刈正雄と樋口可南子 いわゆる片岡男女とはちょっと違う気もするがこれはこれでかっこいい ビデオソフトにはなってないらしい 観たいな 原作は未読だった 20240708 湾岸道路 文庫持って来るの忘れたが電子版にあったのでそっちでスタート 字が大きのでむしろこっちのほうがベター 20240710 妻が一晩体を売ることを夫婦で楽しんでいるくだり これは女性から見てもどうなんだろう 男から見てもちょっと驚くところがある それを表面的に捉えてとんでもないことだと言うのは簡単だ ただなぜ片岡がこういう描写をしたかだ あえてそういうものを入れたのではないかと言う気もする あの頃の時代だったらどうだったんだろう? どう受け止められたんだろう? 片岡は時々こういう特に性に関してインモラルな描写を入れてくる 描写じゃなくてシークエンスかな あの頃の時代でもやはりちょっとありえないことなのであればなおのことあえてそういうのを入れてきたと言う可能性はある だったらあの頃の性(ではなくてうーんなんだろう?)に関する意識 とくに若者の意識について調べてみると言うのもありだろう 何事もファーストインプレッションは大事だけれどファーストインプレッションだけで判断してしまうのもどうかと言う気もする まあ俺が片岡が好きで贔屓目に見てるところもあるんだろうけれども 20240717 杉本と芙美子の別れの一日 朝から晩まで YouTubeで動画見たこともあってイメージしやすい なんとも胸を突かれた 締め付けられた どういう感情なのか自分でもよくわからない いろいろなことを思い出す 小説でこんな気持になったことあったか? 20240718 これは芙美子の物語 芙美子が口惜しさをオートバイで乗りこえていくのがテーマ なので杉本は途中でその口惜しさを彼女に残しつつ退場しなければいけなかった だからああいう形で離婚した それをどう受け止めるかは読者しだい 片岡作品の免疫がない人には 「なんだこれは? なんてひどい男だ! そしてそんなことをされてこんなにクールな女性がいるものか だから片岡女は! まったく」 というふうになるだろうか 20240718 とても良い小説だった もしかすると最後に杉本と再会するかもと思ったがさすがにそんな事はなかった やはり芙美子は杉本と別れたあと悲しみとみじめさを感じていたのだった そしてそこからひとりで ボディービルディングのコーチやオートバイの中村の力を借りながら ひとつずつ自分を立て直していった その過程がとても良い 体を鍛え自分の中に新たな体が出来上がることを感じ そしてオートバイをお買い物バイクから順番に徐々に乗りこなし免許を取り限定解除をとって杉本と同じハーレーを乗るようになる 別れた日から1年後まったく同じシチュエーションで湾岸道路に入っていく そこからの描写はバイク乗りには多分たまらないのであろう そして湾岸道路を走り終えた芙美子はおそらく杉本がそうしたであろうように北へ向かおうと決める その前にコーヒーを一杯だけ飲むためにファーストフードの店に入っていくところで物語は終わる とにかく読んでるあいだじゅう いろんなことを思い出した 楽しかったこともあったし辛かったこともあった それもあってあまり小説を読んで感じたことのないような何とも言えない感情がずっとあった その意味でもこの小説はちょっと今までの片岡の作品とは違って特別なものなのかもしれない 手放しで★5というわけにいかないんだけれども★4.7とした 芙美子の自分に対してとてもストイックな姿勢 これは片岡作品の女性に共通してるんだけども ストイックに自分を自立(自律)させていくところ 自分を鍛えていくところ これは今俺も体を鍛えていこうと思ってるところだったのでとても共感した 今日EvernoteからNotionにインポートをしているところでYからのメッセージを偶然発見した これも何かの偶然というか印というかだったのかもしれない いろんな意味でとても記憶に残る作品だった やっぱりオートバイ乗りたくなる 千葉方面に向けてサイクリングをしよう 杉本と芙美子が別れたたところからどこまで行けるか計画をしてみよう 湾岸道路をロードバイクが走れるかどうかわからないけれど とにかくそこからどうやって行けるか調べてみよう 女性が主人公でとてもガツンと来た作品ってあったっけ その辺もちょっと特別に感じた理由かもしれないな
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杉本控えめに言ってどストライク…… 滝の近くの古本屋さんのやさしい店主が レジで これ面白いですって言ってくれたから 読むのワクワクしてた 楽しみすぎて 一瞬で終わってしまった
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男は、女は、ということはあまり受け入れられない世の中だけれど、誤解を恐れずに言うと男の愉しみ、女の愉しみというのはあって、男のための小説というのもある。例えばヘミングウェイやフィッツジェラルドやピート・ハミルが描くハードな影に潜む哀しさなんていうのは男でこそ分かるロマンチシズムだ...
男は、女は、ということはあまり受け入れられない世の中だけれど、誤解を恐れずに言うと男の愉しみ、女の愉しみというのはあって、男のための小説というのもある。例えばヘミングウェイやフィッツジェラルドやピート・ハミルが描くハードな影に潜む哀しさなんていうのは男でこそ分かるロマンチシズムだし、片岡義男の小説の格好良さもそう。 ただただ映画のワンシーンのような格好良さを描きたいがために筋書きやリアルさを欠いていても、あぁこれでこそ片岡義男だし、その不完全さは彼だからこそ許せる。なんでただの事務員やジムのインストラクターが代々木公園とか東横とかから徒歩数分の数LDKに住んでクライスラーとか乗って海外旅行や高級レストランの外食しまくってんのかという指摘は彼にとっては野暮なもの。行動倫理は格好いいのただ一つ。急に離婚を切り出しバイクでいなくなった男を追って、買い物魔の美人がハーレー買って練習し、別れた日に別れた場所と同じところから湾岸道路に向かって走り始めるなんて格好良さ以外のなにものでもない。 スローなブキにしてくれやさしむかいラブソングといった傑作に並ぶ一つだと思う。 ところで、彼の小説の口調は男も女もなんで少し変で、すごく優しさを感じるのだろう。
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久々に読み返してみた。 クライスラー コルドバに チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 そして、ハーレーで湾岸道路。 カッコいい。 私の湾岸道路初乗りは、XT250です。気持ちいい道なのでついついフルスロットルに。二十数年前のことですが(^_^;) またバイクでカッ飛びたい!
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かっこいいからお前と結婚した かっこいいからお前と離婚する かっこいいから一人で旅に出る… そんな杉本を愛した、美しい女、芙美子。 非凡なふたりの日常に、私たち読者はいとも簡単に置いていかれる。
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片岡義男の長編小説。 物語全体の流れとして、主役は、実に作者らしいキャラクターの一組のカップル。そのカップルが出会い、結婚し、分かれる。女が男の後を追いかけていく。 このような話が、作者の簡潔な文体。流れるような登場人物の会話を通じて、作者の他の作品を読んだことのない人には(読んだことのある人でも、もしかしたら)おそらく思ってもみなかったストーリーで綴られていく。 現在は絶版になっていますが、見つけたら読んで見ることをお勧めします。 自分はブックオフの100円コーナーで見つけました。 ただ、この作者は、読む人を選ぶ気がします。
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夫婦の険悪な様子から物語は始まるが、実はお互いに認め合っていることが次第に分かってくる。夫は終始マイペースを貫く一方、後半は妻から夫への強い愛と負けたくない気持ちが描かれる。 現実とかけ離れた設定の夫婦のため、一昔前のトレンディドラマのような物語かと冒頭では挫折しかけた。しかし...
夫婦の険悪な様子から物語は始まるが、実はお互いに認め合っていることが次第に分かってくる。夫は終始マイペースを貫く一方、後半は妻から夫への強い愛と負けたくない気持ちが描かれる。 現実とかけ離れた設定の夫婦のため、一昔前のトレンディドラマのような物語かと冒頭では挫折しかけた。しかし、夫の実家の人々、夫の幼馴染など周辺の人々との関わりを通じて、現実の中にいるかもしれないちょっと特異な夫婦、ぐらいの位置付けを保つことができ、なんとか納得感を持って読み進められたと思う。 この著者の作品は初めて読んだが、人物の行動を描写するのに一文がとても短かく細切れで、細かく分解された行動までを書くのが特徴だった。特に味わい深い表現というわけではないが、妻が悔しい思いで歩き、電車に乗り、タクシーに乗って帰宅するシーン、最後にバイクで走るシーンでは、面白い効果を出していたと思う。
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母が学生時代に片岡作品が好きで、読んでみればと薦められたので、初めて読みました。 何て言うか、昭和をすごく感じるけれど、それがいい。登場人物たちの言葉がきれい。そして何よりも主人公が美しい。見えないけどそれが伝わってくる。他の作品も読みたくなった! オートバイであたしも走ってい...
母が学生時代に片岡作品が好きで、読んでみればと薦められたので、初めて読みました。 何て言うか、昭和をすごく感じるけれど、それがいい。登場人物たちの言葉がきれい。そして何よりも主人公が美しい。見えないけどそれが伝わってくる。他の作品も読みたくなった! オートバイであたしも走っていきたい。
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年齢がバレるけど中学生の時に好きだった。結構持ってたけどこれは読んだことなかったかも。今古本で買おうとすると高くて驚き。
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85029 20 水が流れるように抵抗のない登場人物たちの人生。小説という虚構のひとつの形 ※1989年再読
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