また会う日まで(上) の商品レビュー
4歳の少年がいかにして性少年から性年へと成長していくかが綴られていて前半面白かったんだけど映画界に入り始める上巻の後半はすごく惰性で読み切った感。 下巻でこれまで出会った女性と再会する話らしいけどちょっと寝かしておく
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アーヴィングの自伝的(!)長編ということだが、これが自伝とするのらなんてハチャメチャでセクシャルでロマンチックな人生だろう。生得的に女たらしの遺伝子が刻みこまれたジャックの幼年〜少年時代はそれなんてエロゲ?的なうらやまけしからん展開だが、ジャックと関係をもった女性が大抵よい末路と...
アーヴィングの自伝的(!)長編ということだが、これが自伝とするのらなんてハチャメチャでセクシャルでロマンチックな人生だろう。生得的に女たらしの遺伝子が刻みこまれたジャックの幼年〜少年時代はそれなんてエロゲ?的なうらやまけしからん展開だが、ジャックと関係をもった女性が大抵よい末路となってないのが切ない。
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上下巻にわたる最重量級文学作品。どこまで読み進めていっても終わる気配が見受けられないので一時はこの作品に触れることが「生活の一部」として機能していた。最後まで結末が読めないとも言えるのでそう錯覚しただけかもしれないけど。
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やっと読み終わった。 ジョン・アーヴィング氏の他の作品同様、半分に到達するまでがとても長く感じる。この後加速することが分かっているから安心でもあるのだけれど。 地道に一つずつブロックを積み上げていくみたいな文体とストーリー展開。長い道のりを共にして、全体が見えてきた時の感覚がやめ...
やっと読み終わった。 ジョン・アーヴィング氏の他の作品同様、半分に到達するまでがとても長く感じる。この後加速することが分かっているから安心でもあるのだけれど。 地道に一つずつブロックを積み上げていくみたいな文体とストーリー展開。長い道のりを共にして、全体が見えてきた時の感覚がやめられないから、この人の小説はやめられない。
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半月ほどかけてやっと読了。セクシャルな話がえんえんと続いて、上巻の中ほどでちょっと疲れが出てきたが、下巻から「え!」っと思わせる展開があり、「なんだかおかしいなぁ」と思っていたところの謎解きがはじまる。いわゆる推理小説ではないから、謎がとけておしまいというわけではなく、謎の検証作...
半月ほどかけてやっと読了。セクシャルな話がえんえんと続いて、上巻の中ほどでちょっと疲れが出てきたが、下巻から「え!」っと思わせる展開があり、「なんだかおかしいなぁ」と思っていたところの謎解きがはじまる。いわゆる推理小説ではないから、謎がとけておしまいというわけではなく、謎の検証作業で後半がまるまる費やされる。まさにタイトル通り、自分を見つける旅のようなお話だった。
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逃げた父はオルガニスト。刺青師の母は幼子とともに後を追って北海の国々へ。父を知らぬ息子は、やがて俳優になり――。最長最強の大長篇、待望の翻訳。
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女性は親になるとつい子供を人質にしてしまう。 あいかわらず破天荒で突拍子もないけど、身近に思える。 アーヴィングの自伝的な物語と意識しないで読んでしまった。 主人公がアシュトン・カッチャーに思えてきたのは 『バタフライ・エフェクト』の見過ぎかな・・
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幼年期のジャック・バーンズ、少年期のジャック・バーンズ、その可愛さにわくわくし、その翻弄され具合にどきどきしながら読んでいく、んだけども、なにやらちょっとひっかかる。 変な文。なんだ、このわざわざひっかかりを作ったような文章は? 成形し、やすりをかけて作られていくはずの作品に、敢...
幼年期のジャック・バーンズ、少年期のジャック・バーンズ、その可愛さにわくわくし、その翻弄され具合にどきどきしながら読んでいく、んだけども、なにやらちょっとひっかかる。 変な文。なんだ、このわざわざひっかかりを作ったような文章は? 成形し、やすりをかけて作られていくはずの作品に、敢えて、むしったような痕跡を残したこれは何? と、思うのだけども、きっとあとからわかるのだろう、だって上下巻もあるんだから、と、とにかく楽しく先へ先へと進んでしまう。 「ひどい一日で、とても疲れていたのですね」から始まるエマの話が、不穏でドキドキしてしまうように、ずっと底に不穏さを湛えながらも、前へ前へと進んでしまう。(2009年12月読了)
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この小説がどんだけ面白いか! それ誰かに詳しく言おうとすればするほど 読んで、 吃驚する喜びをその人から奪ってしまうことになるのであった、 ああむつかしい。 「長い」小説だけに、 さいごまでつきすすめ、と言うしかないのかしら。 すくなくとも、 下巻のはじめまではたどり着いてね、た...
この小説がどんだけ面白いか! それ誰かに詳しく言おうとすればするほど 読んで、 吃驚する喜びをその人から奪ってしまうことになるのであった、 ああむつかしい。 「長い」小説だけに、 さいごまでつきすすめ、と言うしかないのかしら。 すくなくとも、 下巻のはじめまではたどり着いてね、たのむから、とお願いしたい。 あ、いや 上巻もわたしはすっごく面白かったんでけどね、 幼いジャックと母の旅、 (さりげないようで実はものすごくあたらしいことがやられているような?) 女難?のアドゥレッセンスにときときしたり♪ 長じて アーヴィングの実人生と虚実ない交ぜになった、 映画ねたの連発が楽しいったら、もう! (はたして リアルシュワちゃんもあの日トイレで親切に・・・持とうとしたん?)
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現時点で2009ベスト。父親の不在、ある意味母親の不在、児童期の性的虐待、偽りの記憶、と扱っているモチーフは相変わらず重い。暴力性と不穏な死の気配が常時底辺に流れているところも過去作と同じ。登場人物が全員破綻しているところも。でも過去作で感じた「破綻の悲しみを読むやりきれない辛さ...
現時点で2009ベスト。父親の不在、ある意味母親の不在、児童期の性的虐待、偽りの記憶、と扱っているモチーフは相変わらず重い。暴力性と不穏な死の気配が常時底辺に流れているところも過去作と同じ。登場人物が全員破綻しているところも。でも過去作で感じた「破綻の悲しみを読むやりきれない辛さ」は、今回は全く感じない。 シンプルで明晰な短文の積み重ねで、色彩をあまり感じさせずに猛スピードで話が進む。あまりにもするする読めることに逆にとまどいつつ、下巻に入ってから、薄々感づいていたことも含めようやく全てのつじつまが合う。それから、もう一度最初に戻って読み返したくなる。仕掛けを知らずに読んでいるうちから、ストーリーに色彩の有無を感じてしまう。ものすごい筆才だと思う。第5部の途中から話が急展開し、早く先を読みたいのに話が終わってしまうのがもったいない、という幸せな気持ちを久々に味わった。 写真ボードに見入るシーンと最終章は感動的。現実の愛情と、「愛されている」という実感とを得ることができて本当によかった。 小ネタで映画、俳優の実名が登場するところも楽しい。 「本物のジャックバーンズは薄幸に見えるからあなたはにせもの」 「先生、今あなたが僕を鬱病にしそうです」 追加: タイトル「また会う日まで」はUntil I Find You だけれど、読み終えて思うのは、また会うのではなくやはりこれは「出会うときまで」だろう。ヘザーとウイリアムに出会えるときまで、本当の母の姿と自分の過去を見つけるまで、自分自身を見いだすまで。
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