十二夜 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
シェイクスピアって難しいかなあと思って、薄い本から挑戦。 意外にもすいすい読めた。 ただこれって、ハッピーエンド、なの? アントニオはどうなったんだろう・・・。
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運を信じて希望を持たなきゃいけません。大丈夫。 何をしているの?私はいったい。自分で自分の目を欺かれ、ものの見境もつかなくなってしまったのか。 ああ、運命よ。お前が力を見せるがいい。人間には自分で自分を自由にすることなどできないのだもの。 幸運はあなたがお望みになりさえすれば、す...
運を信じて希望を持たなきゃいけません。大丈夫。 何をしているの?私はいったい。自分で自分の目を欺かれ、ものの見境もつかなくなってしまったのか。 ああ、運命よ。お前が力を見せるがいい。人間には自分で自分を自由にすることなどできないのだもの。 幸運はあなたがお望みになりさえすれば、すなわち貴方様のもの。
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喜劇ってこともあって読後感が良くて、読んだシェイクスピアの中では1番好きだと思いました。 ドタバタしていても最後上手くまとまって面白い^^
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これは面白かった! シェイクスピアの喜劇を数多く読んでるわたしでもベスト3には入れたいな。 船が難破して、双子の兄と生き別れになったヴァイオラ。 彼女は男装してシザーリオと名乗り、その土地の領主オーシーノ公爵に仕えることとなる。 彼に小姓としてすっかり気に入られ、またヴァイオラ...
これは面白かった! シェイクスピアの喜劇を数多く読んでるわたしでもベスト3には入れたいな。 船が難破して、双子の兄と生き別れになったヴァイオラ。 彼女は男装してシザーリオと名乗り、その土地の領主オーシーノ公爵に仕えることとなる。 彼に小姓としてすっかり気に入られ、またヴァイオラも彼に恋心を抱くようになるが、その信頼ゆえにヴァイオラはオーシーノにあることを頼まれるようになってしまう。 それはオーシーノの思い人、オリヴィアに恋心を伝えること。 美しい令嬢オリヴィアはオーシーノを袖にするが、伝令に来た男装したヴァイオラを好きになってしまう。 そこに執事マルヴォーリオも、オリヴィアは自分のことだと勘違いして マルヴォーリオ&オーシーノ→オリヴィア→ヴァイオラ→オーシーノ という、実にドタバタな図が出来上がる。 一方兄セバスチャンも友アントーニオに救われ、奇跡の生還を果たしていた。 この二組が同じ場所に揃ったとき、シェイクスピアの得意とする「間違い」「ロマンス」「ドタバタ」が真骨頂を発する! という感じです。読んでいてすごくワクワクしました。 とくにオリヴィアがヴァイオラに惚れてしまうところ辺り。 登場人物の関係の複雑さはシェイクスピアの専門ですが、この物語は片思いが多すぎ。 最後はちょっときれいにまとまりすぎというか、ああこういうの他でも見たなあ・・という気がしますが 難破船、男装の少女、生き別れの双子、百合もどき、ほらね、キーワードだけでも凄い これだけワクワクさせてくれる物語はちょっとないと思います あといつも思うんだけどシェイクスピアの劇って男同士の友情がすごいアツイよね、走れメロス的なあれだよね
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■目的 古典を読む。 シェイクスピアの学び直し。 ■見たもの・感じたもの(テーマ) 人々の認識する、それぞれの真実、この滑稽さ。 ■感想 訳者は安西徹雄氏。 現代人に理解できる言葉で書かれています。とても読みやすいです。 シェイクスピアの作品には、軽いジャブのような「価値...
■目的 古典を読む。 シェイクスピアの学び直し。 ■見たもの・感じたもの(テーマ) 人々の認識する、それぞれの真実、この滑稽さ。 ■感想 訳者は安西徹雄氏。 現代人に理解できる言葉で書かれています。とても読みやすいです。 シェイクスピアの作品には、軽いジャブのような「価値の逆転」があるところが好みです。この作品ではそれぞれの認識(真実)がどれほど曖昧なものか、というユーモア。自分だけの世界に囚われているのは滑稽だということですね。 ストーリーでは楽しませていても、その根底にあるテーマは非常にシリアス。最高です。 (余談) 近頃は古典新訳が出版されてきましたね。この傾向は、とてもありがたいです。 というのも、今までの日本語に訳された古典というのは非常に理解しにくいものばかりだったからです。これは古典に挫折してしまう一因ですよね。長い時間を経ても現代まで受け継がれている、その古典の良さというものは分かっていても、いざ読んでみると訳が理解しにくい為に手が出なくなるんですよね。これは勿体ない。 そこに威厳を与えることに成功はしても逆に一般人には敬遠されるというのでは、せっかくの良書に触れる機会を奪うことになります。まずは古典の良さを知り、一般人に親しみのあるものにする為にも、これからの出版業界に期待したいです。 ■こんな人にオススメ 古典に興味はあっても手が出なかった・挫折してしまった人すべてに。
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なんか解題の方が面白いなぁ、なんて思ったら不謹慎なんでしょな。 タイトル『十二夜』の理由や、その背景、歴史、虚像が織り成す幻想、妄想の解釈なんてとても面白いのです。 安西先生がおっしゃる通り、確かに笑いだけの喜劇じゃありません。どっか寂しさがあります。影があるというか。道...
なんか解題の方が面白いなぁ、なんて思ったら不謹慎なんでしょな。 タイトル『十二夜』の理由や、その背景、歴史、虚像が織り成す幻想、妄想の解釈なんてとても面白いのです。 安西先生がおっしゃる通り、確かに笑いだけの喜劇じゃありません。どっか寂しさがあります。影があるというか。道化のフェステは最たるものです。 ラストのフェステの歌が印象的。こんな寂しい歌で終わったら全然喜劇じゃないです。
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