1995年のスモーク・オン・ザ・ウォーター の商品レビュー

五十嵐貴久(著者)

2012/02/12

ラストで美恵子が弾けるところは、じんわり胸にしみてきた。
ああいう場面でミスをするのは、ある意味お約束でもあるのだが、現実だって似たようなものなのだ。
小説はそこで、ぐっと拳を握って立ち直る姿を見せてくれるから、だからいいのだ。
私も高校生の頃バンドに憧れたことがあったなあと、懐かしく思った。勇気も度胸も根性もなかったから、言うだけで終わってしまったけど。

「ウタヒメ」というちょっとずれた感じのタイトルで映画化されると知って再読。
美恵子を黒木瞳が演じるというのはいいかも。

2011/08/04

40代も半ばの専業主婦、美恵子がコンビニのアルバイトを始めたことをキッカケに、何故かバンドを始めてしまう。
とにかく、1曲だけ、と選んだのは、パープルのスモークオンザウォーター。
もちろん、一筋縄ではいくわけがなく、定番といえば定番の問題を抱えつつも曲は少しづつできていき…

あまりにも予想できる展開なだけに安心して読め、それでも最後には泣かせてくれる。
大人の女性むけのライトノベルって感じか良い。

時代設定が１９９５年。
阪神大震災の年なのだが、東京が舞台で、同じ日本にいながらも、震災は身近に感じてないけど心に引っかかってる感じが読み取れる。
まあ、東京の人には震災よりも地下鉄サリン事件の方が怖かったんだろうなってことも。

お気楽にも楽しめるし、自分を振り返って考えさせられるとともに、元気を貰えた一冊。

2011/05/11

「スモーク・オン・ザ・ウォーター」が曲のタイトルだということも知らずに読み始めた本。
面白かったので、後半は一気に読んでしまった。
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のメロディーを知ってた方が楽しめると思う
（途中でどんな曲なのか調べて良かったと思った。）
クライマックスは泣いてしまったし、なんかスカッとした。

2010/10/14

『ぎぶそん』（伊藤たかみ）のおばさんバージョン、かな？
４０＆５０代のおばさん４人組が、バンドを始めるというお話ですが、多分世代が違うので、正直「ふーん」という感じ。
出てくる曲もわからなくて、いちいち旦那くんに

「ねー○○ってどんな曲ー」

と歌わせてました。

どんぴしゃな世代はハマるんだろうな。

2010/09/23

　平均年齢４０歳半ばの主婦達がバンドを結成し、「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を演奏する話である。本当にそれだけの話である。しかも、まさに想像通りに物語は進行する。きっかけも、メンバー集めのどたばたも、理解者も反対者も、いくつものトラブルも、そして大団円も。読んでいて困るくらい、定石通りである。

　で、だからつまらない話なのかというと、これが困ったことに、終盤にさしかかるにつれて涙が出て止まらなくなってしまったのである。「水戸黄門」ではないが、定番話には定番の持つ強さがあるのだろう。でも、それ以上にこの物語には、もっと積極的に共有できる何か感覚があって、まるで同窓会で打ち明け話を聞いているかのように、自分自身の心の奥の方にずんずんと響いてくるのである。僕自身が、作者と同世代であるということもあるのだと思うけれど。

　テレビドラマになるのを前提に書いているようにも感じられる話だけど、なっているのかな。なったら、今度はやっぱり陳腐なありきたりの駄ドラマになりそうな気もするのだけど、好きな役者が演じてくれるならで見てみたいような気もする。

　僕と同世代くらいの人。騙されたと思って読んでみてほしいです。たぶん、僕が言いたいこと、わかってしまうのではないかと思います。たぶん、読んで後悔しないと思います。「そう、そうだよね」って、けっこうしみじみしてしまうのではないかと思います。

　今、高校とか大学とかに行っている人たちはどうなんだろう？ちょっと聞いてみたい気がする。

2009/8/27

2010/07/04

専業主婦の美恵子がコンビニでアルバイトをすることに。そして、ひょんなことから、腐れ縁のかおり、客の雪見、元プロの新子とバンドを組むことに。

2010/06/17

阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件のおきた1995年、44歳の専業主婦、井口美恵子は製薬会社勤めの夫・幸輔と高校受験に失敗し中学浪人の息子・真人の3人暮らし。悪友・友坂かおりの借金がらみによりコンビニでパートを始め、あるきっかけでかおりから「バンドやろうっ!」と持ち掛けられる。おばさん仲間を集めてバンドを組むことになったが、メンバーは一人を除いて楽器の演奏はど素人ばかり。目標は「スモーク・オン・ザ・ウォーター」を完全演奏する事。家族には内緒で猛特訓の後、ひょんなことから息子が来年再受験する私立紅陽高校の阪神・淡路大震災チャリティーライブに出場することになるが…。

2010/06/30

お母さんカッコいいよ。でも、そんなに簡単にうまいこといくかな。ちょっと現実味がなかった。まあ、本だからね・・・・・

2010/06/07

年をとるってことは色々あきらめることではなく取捨選択しながら必要なものを一生懸命やるってことかなって思った。旦那さんの理解がとてもいい！息子さんがグーってやった瞬間は涙がでた。10.06読了。

2010/05/29

まー良かったです
いや、表紙見て衝動的に読んでしまったのだけれども
あたしは別に嫌いじゃなかった。
好きでもなかったけどｗ

まーらすとはね
お約束お約束
でも、きゅーんときたｗ