名盤鑑定百科 ベートーヴェン篇 の商品レビュー
「名盤鑑定百科シリーズ(全6巻+別巻)」の構成は、シリーズを通して一貫している。それは、読み物としても楽しめる楽曲の解説と、35文字程度の批評文を付したディスクリストという構成である。 本書は、「名盤鑑定百科シリーズ」各篇の中からベートーヴェンの作品だけを取り出してまとめた本で...
「名盤鑑定百科シリーズ(全6巻+別巻)」の構成は、シリーズを通して一貫している。それは、読み物としても楽しめる楽曲の解説と、35文字程度の批評文を付したディスクリストという構成である。 本書は、「名盤鑑定百科シリーズ」各篇の中からベートーヴェンの作品だけを取り出してまとめた本である。本書のために新たに追加された曲は5曲(室内楽曲3曲、ピアノ・ソナタ曲2曲)だけである。したがって、「名盤鑑定百科シリーズ」全6巻を揃えている人にとっては所有する価値は低いと言えるだろう。 どの様な人におすすめかといえば、「名盤鑑定百科シリーズ」を揃えていない人で、ベートーヴェンを好きな人、あるいはベートーヴェンの音楽と名盤について知りたい人ということになるだろう。 吉井氏の文章は、気付きを得たり、考えさせられる内容のものも多く、単なる作品概説に終わっていないところが特徴であり、また魅力でもある。
Posted by
- 1