雨の匂い の商品レビュー
電子書籍で読了。 作者の他の作品と似ているようでいて、全然似ていない、主人公の壊れたキャラクター設定が絶妙。 予定調和の世界を突き放したストーリー展開も鮮やかで、非常に印象的だった。
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癌で病床に伏せる父と 寝たきりの祖父の看病をしながら 淡々とした変わらぬ生活を送る柊一。 主人公の柊一。 或る人は《正常》と評し、 また或る人は《正常じゃない》と評す。 様々な考え方の人々に出会うにつれ 彼の中である意志が芽生え始める。 そして淡々と実行に移...
癌で病床に伏せる父と 寝たきりの祖父の看病をしながら 淡々とした変わらぬ生活を送る柊一。 主人公の柊一。 或る人は《正常》と評し、 また或る人は《正常じゃない》と評す。 様々な考え方の人々に出会うにつれ 彼の中である意志が芽生え始める。 そして淡々と実行に移されていく…。 心理描写、風景描写ともに 数多く巧みに使われているものの、 その分せっかくの濃いキャラクターの 登場人物たちが物語に絡みきれてない気が…。
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大学生の主人公には、ガンで入院中の父と自宅で寝たきりの祖父がいた。 彼は、祖父の代理である家の塀を塗装をすることになる…。 放火事件があったり、主人公がバイトしている店のオーナーのいざこざがあったり、主人公が淡々としているくせに次々に事件は起こります。 でも、傍観してる...
大学生の主人公には、ガンで入院中の父と自宅で寝たきりの祖父がいた。 彼は、祖父の代理である家の塀を塗装をすることになる…。 放火事件があったり、主人公がバイトしている店のオーナーのいざこざがあったり、主人公が淡々としているくせに次々に事件は起こります。 でも、傍観してる主人公。 ま、樋口さんのキャラはこういう妙に老成した子が多いからなと思って読み進めていたら…。 やられました。 なんつーか、「物語の悪意」みたいなものが、ずんときました。 いやあ、樋口有介、まだまだ隠し玉を持っているみたいです。 この作品は、主人公がこうで、ストーリーがこうで、だからいいの、と語るより、ただ「読んで」と勧めるべきもの。これから感じるものは、きっと個々で全く違うと思う。 万華鏡のような作品なんだと思う。 うん。読んで…ww
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