たこでーす。 オレが主役でいいのかな ー の商品レビュー
生きていれば今日11月23日が70歳の誕生日ですが、1940年生まれのたこ八郎は1985年に44歳で飲酒後の海水浴による心臓マヒで死去。 くれぐれも皆さん、飲んだら乗るな、飲んだら泳ぐな、ですよ! 私は、誰もが認める本格的な主役をとる演技派の俳優も好みますが、それに勝るとも劣...
生きていれば今日11月23日が70歳の誕生日ですが、1940年生まれのたこ八郎は1985年に44歳で飲酒後の海水浴による心臓マヒで死去。 くれぐれも皆さん、飲んだら乗るな、飲んだら泳ぐな、ですよ! 私は、誰もが認める本格的な主役をとる演技派の俳優も好みますが、それに勝るとも劣らず、大部屋俳優とか三階さんと呼びたきゃ呼べばいいんですが、けっして生涯主役はとれなくても、怪優というか極端に異常な強烈な個性的な役者も好物です。 今のところ我が三大怪優は、伊藤雄之助・殿山泰司と、それにこの人、たこ八郎です。 残念ながら、リアルタイムでは彼の活躍を目にすることができませんでしたが、さすが俳優・タレントの特権です、今でも映画『幸福の黄色いハンカチ』(1977年)や『こちら葛飾亀有公園前派出所』(1977年)や『パンツの穴』(1984年)、あるいはテレビドラマ『ムー』(1977年)や『ムー一族』(1978年)のDVDなどでその雄姿を見ることができます。 また、私の幼少の頃に父が録画したVHSの中に、さすが25,6年たっていますからもうセピア色にあせてはいますが、「エースコックのいか焼きそば」や「タカラCanチューハイライト」とか「金鳥マット」のCMを見ることができますが、彼はそこでも不思議な雰囲気で登場しています。 それはどこかジャッキー・チェーンの酔拳のように、隙だらけで無防備のようでいてもっとも闘いやすい姿勢のごとく、たこ八郎の、たいてい酔っぱらっているような状態は、実は演技だったらしいですが、それは一見してへらへらしただらしないものだと眉をひそめたくなるかと思えば、次の瞬間の、「たっこで~す」(鶴太郎がマネをしていますが、全然雰囲気が違います)の一発でプッと吹き出し、そんなイライラもけし飛んで、心の底からわけもなく愉快になってくるようです。 天然のようで実はみっちり計算されていたのかどうかはわかりませんが、彼の奇妙な一挙手一投足は他に誰も真似のできない独特のもので、たちまち私のお気に入りになってしまいました。 この本は、彼の自伝。元日本フライ級チャンピオンのボクサーで、相手に打たせるだけ打たせた後、疲れた相手にラッシュをかけるという無茶な戦術のために、必然的にパンチドランカーになって引退、それから役者に転向してさまざまな経験をしたことがてんこもりに書かれていて、笑って泣いて読まずにはいられない本です。 今のご時世なんでも安易にYouTubeで気に入りませんが、ここは流行りものにそっと便乗して、お誕生日のお祝いということで、最後にたこ八郎=斉藤清作のファイトぶりを観戦して終わりたいと思います。
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数年前、あるテレビで下町にある「たこ八郎のお墓」を 紹介していた。 お墓に書かれていた言葉は「めいわくかけてありがとう」。 奇妙な表現だが、その裏にはたこ八郎の意外な素顔があった。 そのテレビで、たこ八郎に興味を持った僕は 廃刊となったこの本を古本屋で見つけた。 出会えてよ...
数年前、あるテレビで下町にある「たこ八郎のお墓」を 紹介していた。 お墓に書かれていた言葉は「めいわくかけてありがとう」。 奇妙な表現だが、その裏にはたこ八郎の意外な素顔があった。 そのテレビで、たこ八郎に興味を持った僕は 廃刊となったこの本を古本屋で見つけた。 出会えてよかった1冊です。 画像がないのが残念。
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