月に吠えろ! の商品レビュー
面白い!文学ファン必…
面白い!文学ファン必読!名探偵萩原朔太郎の登場だ。室生犀星、山村暮鳥、北原白秋なども登場し、当時の文壇の雰囲気もいくらか感じられる。朔太郎の詩からインスピレーションを得て、作者は探偵小説を書いた。その小説の中では朔太郎が難事件を解決する過程でインスピレーションを得て詩をものにした...
面白い!文学ファン必読!名探偵萩原朔太郎の登場だ。室生犀星、山村暮鳥、北原白秋なども登場し、当時の文壇の雰囲気もいくらか感じられる。朔太郎の詩からインスピレーションを得て、作者は探偵小説を書いた。その小説の中では朔太郎が難事件を解決する過程でインスピレーションを得て詩をものにしたことになっている。奥行きを深くしているのは作者が朔太郎を賞賛するばかりではなく、微妙にからかい気味に扱っているところだ。こうした作者特有の人をからかうような洒脱さが作品の一つの魅力になっている。読ん
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この本に出てくる萩…
この本に出てくる萩原朔太郎はとってもお茶目。いかにもな名探偵キャラです。そしておのおのの短編終盤にはきちんと謎を解いてくれます。直感探偵ですね。読みやすいです。
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オチが先にあってそこ…
オチが先にあってそこに衝き進む鯨さん得意のこじつけミステリィ。鯨ファンには期待どうりの作品です。
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第7話「謎の英国人」が面白かった。ミルクを飲む蛇の話は「占星術殺人事件」にもあったが、発表当時からつっこまれていたのかな。とはいえ、トリックは正直微妙なものが多かった。このトリックを蘇部健一氏が料理したらバカミスになるだろうが、鯨氏はスマートなミステリーに仕上げている。
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コンパクトな短編の中にミステリと近代文学ネタと朔太郎の詩が詰まっている中身の濃い一冊。右脳と左脳がどう結びついているのか不思議なほどの発想力。
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朔太郎さんの性格はちょっと苦手だけども、大正の有名人がたくさん出てきてお得な感じが…。そして、私の永遠の憧れあの方も!!
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どうも萩原朔太郎のイメージが狂ってしまった(もともと萩原朔太郎本人についてはあまり詳しくないので、まったく「イメージ」だけだったのだけど)。だってマンドリン弾きながら登場って……これは笑っていいの? だけどこの設定は面白い! さすがは萩原朔太郎、「詩のインスピレーション」を得るこ...
どうも萩原朔太郎のイメージが狂ってしまった(もともと萩原朔太郎本人についてはあまり詳しくないので、まったく「イメージ」だけだったのだけど)。だってマンドリン弾きながら登場って……これは笑っていいの? だけどこの設定は面白い! さすがは萩原朔太郎、「詩のインスピレーション」を得ることによって事件解決しちゃうんだものなあ。それぞれの事件に結びついてくる詩もあるし、ファンにはそれだけで楽しめる。ミステリとしてももちろん、当時の時代背景だとか思想だとか様々な要素が巧く絡んでいて、かなり読まされる作品。意外な「有名人」が登場するのも見どころ。
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●読んで字の如く、売れる手前の萩原朔太郎を名探偵役に据えたかんたんミステリ短編集。ワトスン役は室生犀星。 でも、彼は朔太郎と違って躁状態でもなければ、女好きでもなく、特に朔太郎を尊敬をしているわけでもなく、なんとなく付き合って彼の暴走を出来れば止めようとするだけなんですが。 ●...
●読んで字の如く、売れる手前の萩原朔太郎を名探偵役に据えたかんたんミステリ短編集。ワトスン役は室生犀星。 でも、彼は朔太郎と違って躁状態でもなければ、女好きでもなく、特に朔太郎を尊敬をしているわけでもなく、なんとなく付き合って彼の暴走を出来れば止めようとするだけなんですが。 ●残念ながら、キャラクターの傾向はいつかどこかで見た性格と言うか、オリジナリティが欠如気味。 たとえばこの朔太郎は奇矯な天才型キャラなのですが、それだと榎木津と言う極北がすでにあるわけですよ。アレを知らなきゃ、それなりに楽しめるんだろうけどねえ。 朔太郎が山村暮鳥を「山さん」、北原白秋を「ボス」と呼ぶのも、太陽に×えろ世代でない人間には、ちょっと無理。 ●とは言え、細かいことを言わず、肩の凝らない軽い読み物としては、いちおうの水準に達してるんだとは思いますので、そう言うのを求めてる向きにはよいでしょう。
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登場人物の顔ぶれがまず壮観である。 語り手である「わたし」が室生犀星、探偵役が萩原朔太郎。 他にも山村暮鳥、北原白秋がほぼ常連。 一話ごとに 今では著名な詩人・文人たちが大勢登場する。 表題でおおよその見当はつくと思うが 萩原朔太郎の『月に吠える』に載せられた詩の裏舞台...
登場人物の顔ぶれがまず壮観である。 語り手である「わたし」が室生犀星、探偵役が萩原朔太郎。 他にも山村暮鳥、北原白秋がほぼ常連。 一話ごとに 今では著名な詩人・文人たちが大勢登場する。 表題でおおよその見当はつくと思うが 萩原朔太郎の『月に吠える』に載せられた詩の裏舞台を描いたものである。ミステリィにことよせたお遊びとも言えよう。 朔太郎観が 少し変わるかもしれない。
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