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そして世界に不確定性がもたらされた の商品レビュー

3.7

15件のお客様レビュー

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2013/03/29

ハイゼンベルクやボーア、ディラックのこの時代の量子論の書籍は何冊も出ているので、取り立ててこの本を読む必要はない

Posted byブクログ

2013/01/30

量子力学における不確定性原理と、その誕生を語ったお話。学問的な話ではなく、ハイゼンベルクを取り巻く人間関係に焦点が置かれている。 量子力学と不確定性原理は、その解釈だけが様々な物語や考え方の中で取り上げられる。この本もそんな本。不確定性原理を巡るドラマを描きたかったようだが...

量子力学における不確定性原理と、その誕生を語ったお話。学問的な話ではなく、ハイゼンベルクを取り巻く人間関係に焦点が置かれている。 量子力学と不確定性原理は、その解釈だけが様々な物語や考え方の中で取り上げられる。この本もそんな本。不確定性原理を巡るドラマを描きたかったようだが、内容が浅すぎる上、話がポンポン飛び、何を言いたいのかさっぱり分からなかった。恐らく著者が読者に伝えたいものはなく、知識を羅列するに終始している。新書で書かれるレベルの内容。 ボーア、ハイゼンベルク、アインシュタインにフォーカスが当たるので、そこだけ読もう。

Posted byブクログ

2012/11/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日常生活について私たちが普通に持っている形式張らない理解と同じように、科学知識も合理的であると同時にたまたま得られた結果であり、確固たるものであると同時に条件によって左右される。京大であっても万能ではない。 ラプラスの望んでいたように現在を知れば過去と未来を完璧に理解できるという時代はおわった。 政治的社会的な喧噪からはなれて完璧な美しい世界を描くということを古典科学者はもとめていたらしい。それはほとんどのいまの通常科学でも変わらないな。。。 ちょっと能力に対する執着など人間ドラマ色が強くてきつかった。

Posted byブクログ

2012/02/08

 量子力学の不確定性原理が発見された時のことを情景豊かに追ったドキュメンタリー。 当時の科学者と同じ気持ちで 「なんてことだ・・・」 とつぶやいてしまう。 量子の不思議な振る舞いを観察した時、ハイゼンベルグは神様をほんの少し追い抜いていた。

Posted byブクログ

2011/09/23

 二度目の読了ナウ。よく知られている量子力学に関するハイゼンベルグの「不確定性原理」の物語。不確定性原理そのものは、素人でもなるほどと思うことができる簡単な内容。ところが、ボーアとアインシュタイン達を絡めながら原理が出て来た経緯をたどることで、その奥深い意味がだんだん判ってくると...

 二度目の読了ナウ。よく知られている量子力学に関するハイゼンベルグの「不確定性原理」の物語。不確定性原理そのものは、素人でもなるほどと思うことができる簡単な内容。ところが、ボーアとアインシュタイン達を絡めながら原理が出て来た経緯をたどることで、その奥深い意味がだんだん判ってくるという筋立てになっている。  アインシュタインの相対性理論は、現実感覚とは隔絶した現象を解き明かす理論であったが、そのアインシュタインでさえ受け入れ難かったのが不確定性原理。常人とは別世界の天才達が考えることを読み説いてくれる本書は、仕事のストレスをしばし忘れさせてくれる。

Posted byブクログ

2010/04/15

物理学の英雄たるアインシュタインが悪玉で登場するところが面白。ハイゼンベルクというよりもボーアの本だと、個人的には思いました。

Posted byブクログ

2010/04/09

1900年初頭から1930年までの量子力学の確立に苦悩した物理学者たちの物語。量子力学に関わった偉人の物語が紹介されているが、 やはり主役はハイゼンベルク。アインシュタインとも争った若き物理学者の不確定性原理は、科学界だけでなく、哲学にも大きな波紋をよんだ。 学生時代に量子力学を...

1900年初頭から1930年までの量子力学の確立に苦悩した物理学者たちの物語。量子力学に関わった偉人の物語が紹介されているが、 やはり主役はハイゼンベルク。アインシュタインとも争った若き物理学者の不確定性原理は、科学界だけでなく、哲学にも大きな波紋をよんだ。 学生時代に量子力学をかじった人で、20世紀の物理の歴史を振り返って見たい方にはお薦めしたい本。

Posted byブクログ

2010/03/27

近代物理学黎明期の天才達がとても魅力的で、苦悩に感情移入してしまいました。 波動関数のバカ野郎!!って思っていましたが、シュレディンガーやハンゼンベルグが苦労して成し遂げた成果を尊敬し、改めて感謝しなければと思いました。

Posted byブクログ

2010/03/23

量子力学を発展させた理論物理学者の栄光と挫折を描いた作品。 とくにHeisenbergによる不確定原理(本書では観測による不確定性との混乱を避けるために「非決定性」や「決定不可能性」と呼んでいる)を受け入れるべきか、決定論を維持するか・・・・ 当時の物理学者が量子力学をどのよう...

量子力学を発展させた理論物理学者の栄光と挫折を描いた作品。 とくにHeisenbergによる不確定原理(本書では観測による不確定性との混乱を避けるために「非決定性」や「決定不可能性」と呼んでいる)を受け入れるべきか、決定論を維持するか・・・・ 当時の物理学者が量子力学をどのように発展させたのかがうまく伝わる。 Heisenbergによる不確定原理やSchrödinger方程式の解である波動関数の振幅の2乗は粒子の存在確率(Born解釈)を与えるということは、今や理系の大学なら教養程度で学習する内容であるが、この本を読むと、その解釈の方法に関して当時の物理学者がどれほど頭を悩ませたかがよくわかる。そしてEinsteinが量子論を受け入れられなかったことも。 Newtonの「もし私が他の人よりも遠くを見ているとしたら、それは巨人の肩の上に立っているからだ」という言葉がピッタリだと思う。

Posted byブクログ

2011/04/20

2008 ボーアに始まる量子力学が、シュレディンガーやハイゼンベルクによって大成され、物理学の柱の一つとなるまでを描いたもの。 物理の知識がないと理解しにくい部分が多いかもしれないが、人間関係も含めた展開で大いに楽しめた。

Posted byブクログ