地球温暖化論への挑戦 の商品レビュー
世の中には、英語が話せなければ大変だとか、原発がなければ日本はどうしようもないとか、何となく事実だと思わされ、いつのまにか「常識」だと信じ込まされてしまっていることがいくつもあります。社会学者である著者は、そうしたことについて、本当にそうなのか、自分で考えることを求めます。 ...
世の中には、英語が話せなければ大変だとか、原発がなければ日本はどうしようもないとか、何となく事実だと思わされ、いつのまにか「常識」だと信じ込まされてしまっていることがいくつもあります。社会学者である著者は、そうしたことについて、本当にそうなのか、自分で考えることを求めます。 この本は「地球温暖化」ではなく、「地球温暖化論」への挑戦です。この本で著者は、地球温暖化そのものや、その原因が二酸化炭素であることを、否定しているわけではありません。ただ、地球温暖化に関して、巷で当然とされていることについて、著者が疑問に思うこと、例えば、70年代には地球寒冷化が問題視されていたのに、それを警告していた同じ学者が今は温暖化を憂いていることなどについて、専門家に答えを要求しているのです。従って、温暖化やその原因が二酸化炭素であることが仮に事実だったとしても、この本の価値が損なわれることはありません。 地球温暖化だけでなく、世の中の事象全般について考える際、大変有益な本です。
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