ヤーロムの心理療法講義 の商品レビュー
訳書であるが非常に読み易かった。ヤーロムが臨床実践の中から培ってきたコツを、1項につき3〜5ページくらいでまとめている。サリヴァンの「精神医学的面接」(の訳書)と似ていると思った。全体として、治療者の「透明性」やオープンに話すことと、自己開示の重要性が強調されていると思った。「グ...
訳書であるが非常に読み易かった。ヤーロムが臨床実践の中から培ってきたコツを、1項につき3〜5ページくらいでまとめている。サリヴァンの「精神医学的面接」(の訳書)と似ていると思った。全体として、治療者の「透明性」やオープンに話すことと、自己開示の重要性が強調されていると思った。「グループサイコセラピー―理論と実践」のような大著を読破するのはしんどいので、ヤーロムに興味のある人はこの本から読み始めるとよいかもしれない。
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Yalomは、実存的心理療法と対人関係論的集団療法の大家である。彼の突筆すべき点は、実存的心理療法の技法論的輪郭を明示したことであろう。実存のみならず、精神分析や代替療法などのトレーニングも受けているので、幅広い見識と経験から、臨床を描いている。 本書は彼が、生殖性の発達課題を達...
Yalomは、実存的心理療法と対人関係論的集団療法の大家である。彼の突筆すべき点は、実存的心理療法の技法論的輪郭を明示したことであろう。実存のみならず、精神分析や代替療法などのトレーニングも受けているので、幅広い見識と経験から、臨床を描いている。 本書は彼が、生殖性の発達課題を達成するための、臨床エッセンスが散りばめられた良書である。
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