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私のいいふりこき人生 の商品レビュー

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2024/04/09

 1984年発刊,淡谷のり子が,80歳を前にして書いた自伝的エッセイ集。わたしの読んだ淡谷のり子ものとしては,2冊目の自伝だ。  前作『ブルースのこころ』(1878年)よりも,親子関係・男女関係などについて,赤裸々に語られている。  音楽そのものの話は,題名で分かるように,断然,...

 1984年発刊,淡谷のり子が,80歳を前にして書いた自伝的エッセイ集。わたしの読んだ淡谷のり子ものとしては,2冊目の自伝だ。  前作『ブルースのこころ』(1878年)よりも,親子関係・男女関係などについて,赤裸々に語られている。  音楽そのものの話は,題名で分かるように,断然,前作の方が詳しい。  自分の歩んできた道がほかの人と比べて型破りな人生であったことは百も承知な淡谷は,読者への願いを次のように述べている。 そんな私の生きざまが,読者のみなさまの人生の指針になるななどとは,もちろん考えてもいませんが,ただ,自分の欲するままに美しいものに憧れつづけ,歌のためには,おしゃれも,恋愛も,浪費も,なんでもその肥やしとしてきたわけで,そんな私が過去のあれこれの中から摘み出すようにしてつづったことの一冊をお読みいただけたことを,たいへん幸せに思います。 本書220ぺ,「あとがき」より  本書のカバーには,淡谷の大好きなバラの花があしらわれている。  

Posted byブクログ