陽気で哀しい音楽に の商品レビュー
主人公が新卒内定者の懇親会で吐き気がするほどに感じた違和感、自分がどこかに置き去りになってしまうような不安感、自分自身にも経験がある。 いつも何かに喪失感を抱いてしまう。 主人公にとっての「サニーデイサービス」の歌のように。 2009年、今年、渋谷のHMVは閉店した。 後継テ...
主人公が新卒内定者の懇親会で吐き気がするほどに感じた違和感、自分がどこかに置き去りになってしまうような不安感、自分自身にも経験がある。 いつも何かに喪失感を抱いてしまう。 主人公にとっての「サニーデイサービス」の歌のように。 2009年、今年、渋谷のHMVは閉店した。 後継テナントはファストファッションのFOREVER21が入る。 確かなものなんて、何もないし、全てが移り行くだけなのかもしれないけど、それでも、自分の意思で守りたいものだけは守っていきたい。 世の中の流れに逆らうのも、安易な人間関係を否定するのも、そんなのはモラトリアムの戯言だと言われようとも、青臭いと言われても、何をブクログのレヴューで熱くなっているんだと思われても構わない。 この小説を読んで、そう思った。 ちなみに主人公はジャマイカン・レゲエのファンですが、読後の僕は爆音でジョイ・ディヴィジョンのライブ盤を聴きました。
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秋からクリスマスまで、レコード店で働く若者たちの話。自分との年齢のギャップはあるものの、音楽を絡めた話は楽しめました。
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ゆるやかな感じが好き。大切なものが詰まった日々が、ちょっとずつ、スカスカになっていく、哀しさ。。じわじわ哀しい。。 でも、最後のセリフが嫌い。所信表明みたい。。あの演説じみた話し方で、じわじわくる小説全体のリアリティや ささやかさのようなものが、壊されてるように感じる。 あと...
ゆるやかな感じが好き。大切なものが詰まった日々が、ちょっとずつ、スカスカになっていく、哀しさ。。じわじわ哀しい。。 でも、最後のセリフが嫌い。所信表明みたい。。あの演説じみた話し方で、じわじわくる小説全体のリアリティや ささやかさのようなものが、壊されてるように感じる。 あと、話している内容の意味がよくわからないところがあった。 でもそんなに気にならない。
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本がなかったら生きていけないが、音楽はなくても我慢できる……。そんな私に、この本は音楽好きな人の思いを言葉で橋渡ししてくれた。 レコード店を中心にした若者の物語。 作成日時 2007年11月30日 07:52
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雰囲気のよい作品 モラトリアムの中で生きる気持ち、くすぶるだけで誰かに背中を押してもらいたがっているような、どこか頼りなく流されがちな青年が、文字から浮かび上がってきた。 文章は上手いとは言いがたいけれども、晩夏から冬にかけて、何かが勝手に無くなっていくような、失われてゆくような...
雰囲気のよい作品 モラトリアムの中で生きる気持ち、くすぶるだけで誰かに背中を押してもらいたがっているような、どこか頼りなく流されがちな青年が、文字から浮かび上がってきた。 文章は上手いとは言いがたいけれども、晩夏から冬にかけて、何かが勝手に無くなっていくような、失われてゆくような季節と内容がリンクしていてよかった 哀しいけれど陽気な喪失の物語でした。 今はこんな時代なんですね。何十年か後に読み返したら、00年代後半に流れてた空気を思い出すことが出来るのだろうか。
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