ポーランド旅行 の商品レビュー
執筆自体は1925年に刊行されているが、当作が翻訳sれ刊行されたのは25年前。 微に入り細に渡っている感が強い、当地での生活歴が長いユダヤ人から見た ポーランド紀行。 司馬遼の「街道を行く」に在る雰囲気に似ていると思いつつ読み始めたが、根本から異なっている事に気づく~ 21世...
執筆自体は1925年に刊行されているが、当作が翻訳sれ刊行されたのは25年前。 微に入り細に渡っている感が強い、当地での生活歴が長いユダヤ人から見た ポーランド紀行。 司馬遼の「街道を行く」に在る雰囲気に似ていると思いつつ読み始めたが、根本から異なっている事に気づく~ 21世紀に入っても、沸々と問題が顕在している「民族と国家の関係」 作中には専ら、ポーランド人、ユダヤ人、そしてウクライナ人が俎上に上がる。 «大都市が政治を動かし その後を宗教がおもむろについて行く≫有様が種々の状況をもとに語り続けられて行く 20世紀初めの執筆当時 ポーランドユダヤ人に在った分化的社会的生活の多彩な描写の記録は、ナチスがかの国に進行し狂気的に行った殺戮のあとではそういった物事が跡形もなく消滅し 作品内容は貴重な≪当時をしのばせる≫描写資料と言えそう。 執筆当時は ポーランド国家は戦争と独立の混乱と熱気混然としていたが、醒めるにつれ ポーランドの世情に現実が見えてきているのが解る・・経済力が乏しい! シラーを好み、文中で引用が散見される・・総括とし、「無限の自由が最強」であり 「二番目に強いのが魂 人間の精神と意思・・・人間各人ひとりひとり 双肩の間に自分の頭を持っている」事を謳い上げている事で彼の言わんとした骨が見えている⇒極めて今日にも通ずる中身だった。
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ユダヤ人とポーランド人の間には19世紀末までは素晴らしい共生関係があった。ロシアのユダヤ人が現れた。嫌われ者のリトアニア・ユダヤ人たちで狡猾に精力的にポーランド人や在住のユダヤ人と対抗した。彼らは在住ユダヤ人と融合してしまった。ユダヤ人というのは商売に偏っているが、ポーランドの経...
ユダヤ人とポーランド人の間には19世紀末までは素晴らしい共生関係があった。ロシアのユダヤ人が現れた。嫌われ者のリトアニア・ユダヤ人たちで狡猾に精力的にポーランド人や在住のユダヤ人と対抗した。彼らは在住ユダヤ人と融合してしまった。ユダヤ人というのは商売に偏っているが、ポーランドの経済基盤は弱体で、そんなにたくさんの商人は必要なかった。彼らの貧困はそのためだった。
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