幻の名盤叢書 プログレッシヴ・ロック の商品レビュー
グラビア My Collection Part 1 コレクター宅訪問:高橋 理さん My Collection Part 2 コレクター宅訪問:祖父尼 淳さん カンタベリー重箱の隅“珍盤”“名盤” 第一部 証言、そして検証 対談 石川真一×小山哲人 プログレ幻盤の四半世紀を検証...
グラビア My Collection Part 1 コレクター宅訪問:高橋 理さん My Collection Part 2 コレクター宅訪問:祖父尼 淳さん カンタベリー重箱の隅“珍盤”“名盤” 第一部 証言、そして検証 対談 石川真一×小山哲人 プログレ幻盤の四半世紀を検証する 総合研究 失われたアルバムたち 徹底検証 CD化されたお蔵入り音源の数々 証言 たかみひろし氏が語る「日本のプログレ伝播の黎明期」 コレクター道を語る1 高橋 理さん コレクター道を語る2 祖父尼 淳さん ウォーキング・リスニング中毒者のプログレッシヴ日記 特別書き下ろし メタ・フィクション「幻の盤」 オーディオ検証 最高のヴァージョンを求めて DVDで視る幻の映像たち プログレッシヴ・ロックと映画の相関関係 COLUMN #01 プログレの発端、オルガン・ロックの失われた事実 #02 クラフトワークの未発表ボックス『The Catalogue』 #03 幻のコンサート 第二部 “幻の名盤”ディスク・ガイド Category 1 イギリス Category 2 ヨーロッパ Category 3 北米 Category 4 その他の地域 Category 5 シングル http://www.shinko-music.co.jp/main/ProductDetail.do?pid=0631447
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かなりマニアックな本が出たものだ。90年代以降は、プログレ入門書はいくつも出ていたが、こういうマニアックな視点の本は『ストレンジ・デイズ』や『アルカンジェロ』などの雑誌以外には見られなかった。 難波弘之の書き下ろしや、たかみひろしへのインタビュー、マニア諸氏へのインタビューとコレ...
かなりマニアックな本が出たものだ。90年代以降は、プログレ入門書はいくつも出ていたが、こういうマニアックな視点の本は『ストレンジ・デイズ』や『アルカンジェロ』などの雑誌以外には見られなかった。 難波弘之の書き下ろしや、たかみひろしへのインタビュー、マニア諸氏へのインタビューとコレクションの写真、その他、映画についてや発掘音源、音質の追究などなど。 そして、後半は怒涛のディスクガイド。入手困難なプログレ激レア盤を紹介してある。 アルバムはカラー印刷だが、シングルのページがモノクロになっているのが惜しい。ここまでマニアックに徹した本なら、もう少し値段を上げてでもオールカラーにしてほしかった。 なんでもそうかもしれないが、マニアの世界はすごいものだ。ジェネシスやフロイドのコレクターのなかには、ファーストプレスの中でも出荷ナンバーからわかる初回ロットを求める人もいるという。マニアはそういう情報も惜しげもなくネット上に公開し、たやすく知ることができるような時代なのである。一部の人はどんどん細部にこだわるようになってきている。すぐに何かの役に立つものではないかもしれないが、情報の蓄積は人類の遺産にちがいない。 後半のディスクガイドは、アナログ時代からの中級コレクターの自分にとっては、それほどレアーに思えないものもある。それは「CD化されていない」「されたが廃盤」という事情を込めて掲載されている。 ちなみに、個人的な見解だが、便宜的にコレクターレベルを、CDあるいはレコード枚数で区切ると、 1〜50枚:素人、50〜500枚:初級、500〜5000枚:中級、5000枚〜50000枚:上級、50000枚以上:専門家 という基準が妥当のように思える。もちろんこれは量的基準なのであって、「質を伴うには量が付随する」という一般的法則のもとに正規分布に則った推測である。ほんとうのマニアは量で測ることはできないし、やはり質が問題なのだ。 まあ、こういう考え方をすること自体、「いかにもマニアですな。しかもプログレの」とか思われそうである。 しかし、いまどき「叢書」と書かれても読めない若者が多いにちがいないし、あえてこういうタイトルを付けるのも(もちろんフリガナなしで)、マニア心の優越感をくすぐるところなのかもしれない。
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