アストロシティ:ライフ・イン・ザ・ビッグ の商品レビュー
丁寧に作られた世界とキャラで魅せる 一種の箱庭的漫画とでもいいましょうか。 単なるヒーローものとしてではなく、世界背景とその歴史や 人生に悩める一人の人物として登場人物の描かれ方は秀逸で コミックとしての読みやすさと読み応えを兼ね備えた バランスの良い作品だと思います。 アメ...
丁寧に作られた世界とキャラで魅せる 一種の箱庭的漫画とでもいいましょうか。 単なるヒーローものとしてではなく、世界背景とその歴史や 人生に悩める一人の人物として登場人物の描かれ方は秀逸で コミックとしての読みやすさと読み応えを兼ね備えた バランスの良い作品だと思います。 アメコミに触れた事のある方ならおそらくどんな方でも つい頬がゆるんでしまうパロディの詰まっています。 また、続刊のコンフェッションでの 最終決戦のカタルシスを 何倍にもするためにも必読の書でもあります。
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アストロシティ。 そこは超人たちが活躍する町。 そんなアストロシティに住む人々・・・ スーパーヒーローからチンピラ、一般市民、宇宙人までの 日常と事件を切り取った、珠玉の短編集。
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『ウォッチメン』同様、たくさんのヒーローが存在する世界。長い物語ではなく、一話完結で架空の街アストロシティに暮らす市井の人々やヒーローの日常や苦悩を描く。アメコミ界の『人間交差点』とでも言おうか。第一話はスーパーマンに似たサマリタンの超多忙な日常。普段は雑誌『カレント』の校閲係と...
『ウォッチメン』同様、たくさんのヒーローが存在する世界。長い物語ではなく、一話完結で架空の街アストロシティに暮らす市井の人々やヒーローの日常や苦悩を描く。アメコミ界の『人間交差点』とでも言おうか。第一話はスーパーマンに似たサマリタンの超多忙な日常。普段は雑誌『カレント』の校閲係として新聞社に勤めているが0.1秒で現場に駆けつけ事件を解決してまた死後に戻るということを繰り返しているのだった。第六話ではウィングド・ビクトリーとデートしてヒーロー論をぶつけ合う。第二話は新聞社『アストロシティ・ロケット』のデスクのちょっといい話。第三話はピエロの格好をしたヒーロー、ジャック・イン・ザ・ボックスの正体を知ってしまったチンピラの苦悩。第四話はアストロシティで働く女性の静かな変化の物語。第五話はこの世界を調査している宇宙人からの視点でクラッカージャックがいかにどうしようもないヒーローかが語られるが、本当にどうしようもないのは・・・。 表紙はアレックス・ロス。巻末にはロスによる美麗表紙集もついている。
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数多くのヒーローたちが拠点としている大都市アストロシティ。 『ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』という題名のとおり、 そこに暮らすヒーローや一般の人々の生活を描いた物語。 そこに住む人々にとっては、ヒーローもヴィランも怪獣も、全てが日常の風景。 それを日々目撃している人々の生活はど...
数多くのヒーローたちが拠点としている大都市アストロシティ。 『ライフ・イン・ザ・ビッグシティ』という題名のとおり、 そこに暮らすヒーローや一般の人々の生活を描いた物語。 そこに住む人々にとっては、ヒーローもヴィランも怪獣も、全てが日常の風景。 それを日々目撃している人々の生活はどの様なものなのか? 毎日エキサイティングな事件が起きているからと言って、 一般人も全てエキサイティングかというと、そんなことはなく、 普通に会社に通勤し、小悪党は普通にせこい企みを働く。 さらに、日夜忙しく人助けをしているスーパーヒーローもデートはするし、 日中は世を忍ぶ仮の姿で仕事に勤しまねばならない。 絵は古臭いけど、話は非常に楽しい。 アメコミ好きなら、「ああ、面白かった」と読了するに違いない。 DCやマーヴルではなく、全てオリジナルキャラ。 対極にあるわけではないけど、『ウォッチメン』と対になるような作品。 前書きでも、『ウォッチメン』に言及されていて、なるほどと思ったり。 例えると、『マーヴルズ』によく雰囲気が似てるけど、 ビシュークって『マーヴルズ』のライターだったのね。 お気に入りエピソードは、編集長の若き頃の大スクープの話。 まさに世界の危機! という瞬間に立ち会った彼。 ヒーローがチームを組み、見事異次元からの侵略を食い止める。 それを記事にするが…… お気に入りキャラは、ベタだけど、 ジャック・イン・ザ・ボックスかなぁ。 アレックス・ロスの画集で見た時、敵だと思ってた。 今のところ、強烈なヴィランがいないんでけど、以降で出てくるのかな? 登場人物紹介が、折り込みチラシみたいのに書いてあるから、新刊で買うことをオススメ。
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