ハイジ の商品レビュー
私は、1974年に放送されたアニメ、おそらくその再放送を見て育った。原作を読んだのは、今回がはじめて。読みながら、アニメのシーンが次々と甦ってきて、童心にかえったようだった。 天真爛漫なハイジ、まっすぐなハイジ、人を曇りなき目でとらえ、率直に語ることができるハイジ。ハイジの姿に...
私は、1974年に放送されたアニメ、おそらくその再放送を見て育った。原作を読んだのは、今回がはじめて。読みながら、アニメのシーンが次々と甦ってきて、童心にかえったようだった。 天真爛漫なハイジ、まっすぐなハイジ、人を曇りなき目でとらえ、率直に語ることができるハイジ。ハイジの姿に純粋に自分を重ねられた幼児のころを懐かしく思う。ああ、よごれちまったな、わたし。 先日読んだ「本へのとびら」で、宮崎駿氏はこう言っている。 ”アニメより原作を本で読んだ方がいいという人がいます。ぼくも半分くらいそう思っていますが,この作品は違うと思っています。見、読み比べてみてください。ぼくらはいい仕事をしたと、今でも誇りに思っています。” あまた手に取った児童文学の中からハイジという作品を選び、アルプスへロケハンにでかけ、50年前の高度経済成長期の日本で放映した。多くの子どもたちにまさに、生きることの美しさ、力強さを教えてくれたアニメ作品だった。原作と並び立つようないい仕事だと思う。 おまけ 子どもの頃、ヤギ飼いのペーターが口笛一つでヤギをまとめ上げる様子に、ヤギって群れることで安心するんだろうな、おとなしい動物なんだろうな、と思っていた。信じていた。 今、ペーターの偉大さがよくわかる。 オスのヤギが複数いて、しかもメスもいる群れで、オス同士の文字通り角を突き合わせた戦いは日常茶飯事だろうし、群れがまとまって動くところなど想像もできない。メスを奪い合い、メスに乗っかり、阿鼻叫喚。ペーターはすごい。特殊能力と言ってもいいくらい。 羊のぬいぐるみは売っているのに、ヤギのぬいぐるみは見たことがない。羊はおとなしい動物の象徴なのに、対するヤギは悪魔の象徴として、昔からおそれられている。なぜ悪魔の象徴になったのか、歴史的な背景は諸説あるだろうが、オスのヤギを見ていたら、納得だ。だから、ペーターを心から尊敬する。
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万博でスイス館行きたいので急遽読むことにした。audible音声もあるけど、ややこしいので、そのままamazonで聴いて、たまにまとめてaudibleで聞くことにしてる。amazonの音声も変えたいな~今日は初めてアルムおじいさんと会うところ、フランクフルトに働きに行く叔母さんと沢山の服をまとめて着せられたハイジが、ピーターと羊たちに出会い、それまで着ていた服を、脱ぎ去り、羊たちのように軽やかに山を駆け下りて行くシーンの所を読んだ。良いわー。まとめて聴いてもほぼ分からない単語もないし、、しばらくちゃんと読みたいな。日本語の訳もさすが福音館の古典児童書。とても訳が自然で上手く、とても参考になる。この作品に英語で出会えて嬉しい。もとはドイツ語?だったのかな。ちなみに万博のスイス館は混んでて中に入れないかもしれないけどね。
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この厚みに長く敬遠していたハイジを、読む機会が与えられたことが幸せだった 前半は皆さん照れ隠しからディスりから始まり… ・出来すぎたはなし ・登場人物みんないい人すぎる ・8歳であんなできた子いない ・クララは何の病気なの? ・アニメがじゃまをする といった具合でしたが(笑) このパウル・ハイという画家の挿絵に助けられ、かつ、文字を読むうちにだんだん皆さんどっぷりとスイスへ、アルムの山へと身を投じられたよう。 私も前半はトライさんが出てきて仕方なかったんですけどww フランクフルトでハイジがどんどんやつれていく姿、夢遊病にまで侵されて行く姿に心痛め、一緒になってアルムが恋しくなったものです←単純 フランクフルトのおばあさまも、ゼーゼマン氏も、お医者さまも、そしてペーターのばあば、おじいさん、牧師さま。知性ある人ほど、自然と共に子どもたちが育つということをよく心得ている。そういうお話しでしたね。 訳者の言う、「美しき魂」族と言うのも面白い考え方です。ばあばや、おばあさま、そしてハイジ自信がそういった魂を持って、自分よりも他人の喜びを重んじる生き方をしている。 私もハイジがばあばや、お医者様の為に詩を読んであげるシーン、それから、おばあさまから、何かして欲しいことはないの?と聞かれ、ばあばにベッドと枕をあげたいというシーンが大好きです。 おばあさまがこう答えます、 「いいことを思い出させてくれました。神様のお恵みにあずかったときには、まだあずかれないで困っている人のことを、すぐに考えてあげなければいえないわよね。」 うーん、これが『美しき魂』族。 そして、あまりにも麗しい人々の中で、ペーターの子どもらしい姿が本当によく書かれているよねという意見も一致。 悪いことしちゃったペーターが フランクフルトから警察が来たんじゃないかとビクビクしてる姿には本当にほっと和みました。エーミールそっくりだしww こんな良書、この先も子どもたちが読むのか。 いやでも図書館が買い続けるだろう。 教育者が読んでいくべき、真の教育論だ。 スイス行ってみたい
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近所の大学図書館で。市内に住む一般の人にも閲覧室を解放してくれる大学があり、時間のあるとき『ハイジ』を読むのが好きでした。アニメも小さいころからのお気に入り。クララが歩けるようになるシーンは、とても感動的です。嫉妬心からペーターが犯す過ちと、そこから神の愛へ導いていこうとする、ク...
近所の大学図書館で。市内に住む一般の人にも閲覧室を解放してくれる大学があり、時間のあるとき『ハイジ』を読むのが好きでした。アニメも小さいころからのお気に入り。クララが歩けるようになるシーンは、とても感動的です。嫉妬心からペーターが犯す過ちと、そこから神の愛へ導いていこうとする、クララのおばあさまの優しさが印象に残ります。読後感も良く、その日は1日、子どもたちがふだんよりかわいく見えて、しあわせでした。
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アニメーション化されて数十年、どんな話なのか、実は知らない人もいるのではないでしょうか。ハイジに訪れる苦難にときには落ち込むけれど、アルプスの雄大な自然と人間味あふれる登場人物にわくわくしながら読める一冊です。
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スイスのアルプスの山小屋でおじいさんと暮らす少女ハイジ。そんなハイジは自然豊かな山で暮らすことやフランクフルトという都会に行ったりすることでいろいろな出会いをしていきます。アニメで見たことがある子もない子も、ハイジと共にアルプスの自然と魅力あふれる登場人物との出会いを楽しんでみま...
スイスのアルプスの山小屋でおじいさんと暮らす少女ハイジ。そんなハイジは自然豊かな山で暮らすことやフランクフルトという都会に行ったりすることでいろいろな出会いをしていきます。アニメで見たことがある子もない子も、ハイジと共にアルプスの自然と魅力あふれる登場人物との出会いを楽しんでみませんか。
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天真爛漫な子どもと対照的に描かれている大人たちのようすから、年を取っても頑固に持論に固執したり他者理解を拒んだりするようなつまらない人間になることなく、落ち着きをもちながらも柔軟に物事を捉えられるようになろう、みたいな未来像をもってほしい
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アニメで大筋は知っていたが、原作を読んだのは初めて。やぎってこんなに人懐こいのか。クララがアルプスの山で、自分も人のために生きたい、と願うところで、感涙。歩けるようになってどんなにか嬉しかっただろうか、とまた涙。ハイジの周りの人によせる信頼の態度、なんていい人なんだろう。このまま大人になって、いずれは生き方に悩むようにならないのか?そうならないために信仰があるのかな。ペーターが文字を読めるようになり、おばあちゃんのために読んであげる詩は聖書?それにしてもアルプスの山の素晴らしい風景描写、一度は行ってみたいなぁ。
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世界名作劇場シリーズの嚆矢となったアニメ『アルプスの少女 ハイジ』に感銘を受け、どのような原作をもとにしているのか興味を持ちました。 アニメ版での追加箇所については、基本的に漫画も含めた他の原作つきアニメと同様に放映期間を満たすためのいわゆるカサ増しのためのものと言えそうです。...
世界名作劇場シリーズの嚆矢となったアニメ『アルプスの少女 ハイジ』に感銘を受け、どのような原作をもとにしているのか興味を持ちました。 アニメ版での追加箇所については、基本的に漫画も含めた他の原作つきアニメと同様に放映期間を満たすためのいわゆるカサ増しのためのものと言えそうです。追加要素を簡単に挙げると、「愛犬ヨーゼフ」「小鳥を育てる」「ユキが売られる」「狩りをする大人たち」「ペーターのソリ」「フランクフルト郊外でのピクニック」「ゼーゼマン家の秘密の部屋」「クララの祖母によるパーティー」「ネズミと仲良し」「ロッテンマイヤーのアルム同行」などです。主に動物絡みと、クララの祖母にまつわる心温まるエピソードが多く追加されていることがわかります。 一方のアニメ版での原作からの目立った除外箇所はいくつかの点に分けられます。 ①アルムおんじの来歴 アニメではアルムおんじの過去については明らかにされませんが、原作では冒頭のデーテが村の主婦と会話をするシーンで以下のようなアルムおんじの噂が語られます。 ・おんじは富農の長男だった ・酒とばくちで身を持ち崩し、実家までも手放してしまう ・失望のうち両親は亡くなり、弟は行方不明となる ・その後、10年以上は兵隊として海外に行く ・兵隊時代に戦争ではなく喧嘩で人を殺してしまう このようなエピソードから村人がおんじを怖がるのも無理はありません。ただ噂話として語られており、どこまで真実なのかははっきりしません。 ②キリスト教による救い フランクフルトからアルムへの帰郷をのぞむハイジに、クララの祖母は祈りの習慣を取り戻すように諭します。結果としてアルムに帰ることができたハイジは神を強く信じることになり、神を捨てていたアルムおんじに信仰の重要さを伝えます。ハイジに感化されたアルムおんじはそれまでの行いを悔い改め、ハイジとともに教会に向かうことで憎んでいた村のひとびとに受け入れられ、一気に和解へと至ります。そのほかペーターのおばあさんや、後述の通りペーターについても信仰により救われたものとして数えることができるでしょう。 ③ペーターの人格 ハイジと親しく、アルムおんじに畏敬の念を持ち、話下手で食いしん坊なあたりは変更がありませんが、大きな違いとして原作ではペーターの嫉妬深さや卑怯さが描かれています。とくにその性向は物語後半に話の流れとも関わっており、ゼーゼマンから派遣された医師やクララにハイジをとられることを嫌がって陰ながら攻撃的な仕草を見せたり、クララの車いすを破壊するなど、無邪気なアニメ版のペーターとは異なる姿が描かれています。またアニメ版に比べてペーターの無学さや怠惰さが、強く打ち出されています。このようなペーターの姿は、アルムおんじと同様に信仰によって救われるべき対象として作者によって用意されたものにも見えます。 ④ハイジの将来についての配慮 物語終了時点で75才ほどになるアルムおんじは自身が高齢であることから、クララの回復を通して心を通じ合わせることとなったゼーゼマンにハイジの将来を託します。ゼーゼマンは快諾したうえで、医師が娘を亡くして孤独であり、隠居を望んでいることから、渡りに船とゼーゼマンをハイジの後見人に選びます。ハイジを気に入っている医師は同意し、村に移住したうえで養子に迎えることで彼女の将来をアルムおんじに約束します。 ⑤その他 ほかの細かな点については召使いのチネッテがやや意地悪であること、ゼーゼマンがハイジの帰郷に際して多額の謝礼金を持たせたり、クララの祖母がペーターに定期的に支援を約束するなど金銭についての記述が多くなっていること、またハイジ帰郷の際にデーテがアルムおんじと顔を合わせにくいため、ハイジとの同行を遠回しに断っていたことなどが挙げられます。 これらの違いから、原作とアニメ版の変更点として、子供向けに受け入れられやすいように表現をマイルドにしたり一部の情報を伏せている点と、宗教色を薄めている2点にまとめることができそうです。 原作に当たる以前に得た情報から、もっと宗教色が強い作品と予想してしばらくは敬遠していたのですが、読んでみるとそこまで布教的な説教臭さは感じませんでした。原作にしてもアルムおんじたちの救いの媒介となるハイジの存在そのものが稀有なものとして扱われており、基本的な方向性はアニメ版も原作を踏襲していると言えます。このような優秀な原作に立ったうえで、非凡な才能と並外れた努力によってアニメ版「ハイジ」が形作られたことを確認することができました。もちろんアニメを見ずに原作だけ当たる価値も十分あるでしょう。
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8/12はアルプスの少女ハイジの日 魔法のように周囲の人たちを変えてしまうハイジの姿は、 時代を超えていまもなお愛されています。
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