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ハイジ の商品レビュー

4.4

21件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

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2024/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この厚みに長く敬遠していたハイジを、読む機会が与えられたことが幸せだった 前半は皆さん照れ隠しからディスりから始まり… ・出来すぎたはなし ・登場人物みんないい人すぎる ・8歳であんなできた子いない ・クララは何の病気なの? ・アニメがじゃまをする といった具合でしたが(笑) このパウル・ハイという画家の挿絵に助けられ、かつ、文字を読むうちにだんだん皆さんどっぷりとスイスへ、アルムの山へと身を投じられたよう。 私も前半はトライさんが出てきて仕方なかったんですけどww フランクフルトでハイジがどんどんやつれていく姿、夢遊病にまで侵されて行く姿に心痛め、一緒になってアルムが恋しくなったものです←単純 フランクフルトのおばあさまも、ゼーゼマン氏も、お医者さまも、そしてペーターのばあば、おじいさん、牧師さま。知性ある人ほど、自然と共に子どもたちが育つということをよく心得ている。そういうお話しでしたね。 訳者の言う、「美しき魂」族と言うのも面白い考え方です。ばあばや、おばあさま、そしてハイジ自信がそういった魂を持って、自分よりも他人の喜びを重んじる生き方をしている。 私もハイジがばあばや、お医者様の為に詩を読んであげるシーン、それから、おばあさまから、何かして欲しいことはないの?と聞かれ、ばあばにベッドと枕をあげたいというシーンが大好きです。 おばあさまがこう答えます、 「いいことを思い出させてくれました。神様のお恵みにあずかったときには、まだあずかれないで困っている人のことを、すぐに考えてあげなければいえないわよね。」 うーん、これが『美しき魂』族。 そして、あまりにも麗しい人々の中で、ペーターの子どもらしい姿が本当によく書かれているよねという意見も一致。 悪いことしちゃったペーターが フランクフルトから警察が来たんじゃないかとビクビクしてる姿には本当にほっと和みました。エーミールそっくりだしww こんな良書、この先も子どもたちが読むのか。 いやでも図書館が買い続けるだろう。 教育者が読んでいくべき、真の教育論だ。 スイス行ってみたい

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2021/03/06

近所の大学図書館で。市内に住む一般の人にも閲覧室を解放してくれる大学があり、時間のあるとき『ハイジ』を読むのが好きでした。アニメも小さいころからのお気に入り。クララが歩けるようになるシーンは、とても感動的です。嫉妬心からペーターが犯す過ちと、そこから神の愛へ導いていこうとする、ク...

近所の大学図書館で。市内に住む一般の人にも閲覧室を解放してくれる大学があり、時間のあるとき『ハイジ』を読むのが好きでした。アニメも小さいころからのお気に入り。クララが歩けるようになるシーンは、とても感動的です。嫉妬心からペーターが犯す過ちと、そこから神の愛へ導いていこうとする、クララのおばあさまの優しさが印象に残ります。読後感も良く、その日は1日、子どもたちがふだんよりかわいく見えて、しあわせでした。

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2020/11/24

アニメーション化されて数十年、どんな話なのか、実は知らない人もいるのではないでしょうか。ハイジに訪れる苦難にときには落ち込むけれど、アルプスの雄大な自然と人間味あふれる登場人物にわくわくしながら読める一冊です。

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2020/11/23

スイスのアルプスの山小屋でおじいさんと暮らす少女ハイジ。そんなハイジは自然豊かな山で暮らすことやフランクフルトという都会に行ったりすることでいろいろな出会いをしていきます。アニメで見たことがある子もない子も、ハイジと共にアルプスの自然と魅力あふれる登場人物との出会いを楽しんでみま...

スイスのアルプスの山小屋でおじいさんと暮らす少女ハイジ。そんなハイジは自然豊かな山で暮らすことやフランクフルトという都会に行ったりすることでいろいろな出会いをしていきます。アニメで見たことがある子もない子も、ハイジと共にアルプスの自然と魅力あふれる登場人物との出会いを楽しんでみませんか。

Posted byブクログ

2020/11/20

天真爛漫な子どもと対照的に描かれている大人たちのようすから、年を取っても頑固に持論に固執したり他者理解を拒んだりするようなつまらない人間になることなく、落ち着きをもちながらも柔軟に物事を捉えられるようになろう、みたいな未来像をもってほしい

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2020/08/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アニメで大筋は知っていたが、原作を読んだのは初めて。やぎってこんなに人懐こいのか。クララがアルプスの山で、自分も人のために生きたい、と願うところで、感涙。歩けるようになってどんなにか嬉しかっただろうか、とまた涙。ハイジの周りの人によせる信頼の態度、なんていい人なんだろう。このまま大人になって、いずれは生き方に悩むようにならないのか?そうならないために信仰があるのかな。ペーターが文字を読めるようになり、おばあちゃんのために読んであげる詩は聖書?それにしてもアルプスの山の素晴らしい風景描写、一度は行ってみたいなぁ。

Posted byブクログ

2020/07/22

世界名作劇場シリーズの嚆矢となったアニメ『アルプスの少女 ハイジ』に感銘を受け、どのような原作をもとにしているのか興味を持ちました。 アニメ版での追加箇所については、基本的に漫画も含めた他の原作つきアニメと同様に放映期間を満たすためのいわゆるカサ増しのためのものと言えそうです。...

世界名作劇場シリーズの嚆矢となったアニメ『アルプスの少女 ハイジ』に感銘を受け、どのような原作をもとにしているのか興味を持ちました。 アニメ版での追加箇所については、基本的に漫画も含めた他の原作つきアニメと同様に放映期間を満たすためのいわゆるカサ増しのためのものと言えそうです。追加要素を簡単に挙げると、「愛犬ヨーゼフ」「小鳥を育てる」「ユキが売られる」「狩りをする大人たち」「ペーターのソリ」「フランクフルト郊外でのピクニック」「ゼーゼマン家の秘密の部屋」「クララの祖母によるパーティー」「ネズミと仲良し」「ロッテンマイヤーのアルム同行」などです。主に動物絡みと、クララの祖母にまつわる心温まるエピソードが多く追加されていることがわかります。 一方のアニメ版での原作からの目立った除外箇所はいくつかの点に分けられます。 ①アルムおんじの来歴 アニメではアルムおんじの過去については明らかにされませんが、原作では冒頭のデーテが村の主婦と会話をするシーンで以下のようなアルムおんじの噂が語られます。 ・おんじは富農の長男だった ・酒とばくちで身を持ち崩し、実家までも手放してしまう ・失望のうち両親は亡くなり、弟は行方不明となる ・その後、10年以上は兵隊として海外に行く ・兵隊時代に戦争ではなく喧嘩で人を殺してしまう このようなエピソードから村人がおんじを怖がるのも無理はありません。ただ噂話として語られており、どこまで真実なのかははっきりしません。 ②キリスト教による救い フランクフルトからアルムへの帰郷をのぞむハイジに、クララの祖母は祈りの習慣を取り戻すように諭します。結果としてアルムに帰ることができたハイジは神を強く信じることになり、神を捨てていたアルムおんじに信仰の重要さを伝えます。ハイジに感化されたアルムおんじはそれまでの行いを悔い改め、ハイジとともに教会に向かうことで憎んでいた村のひとびとに受け入れられ、一気に和解へと至ります。そのほかペーターのおばあさんや、後述の通りペーターについても信仰により救われたものとして数えることができるでしょう。 ③ペーターの人格 ハイジと親しく、アルムおんじに畏敬の念を持ち、話下手で食いしん坊なあたりは変更がありませんが、大きな違いとして原作ではペーターの嫉妬深さや卑怯さが描かれています。とくにその性向は物語後半に話の流れとも関わっており、ゼーゼマンから派遣された医師やクララにハイジをとられることを嫌がって陰ながら攻撃的な仕草を見せたり、クララの車いすを破壊するなど、無邪気なアニメ版のペーターとは異なる姿が描かれています。またアニメ版に比べてペーターの無学さや怠惰さが、強く打ち出されています。このようなペーターの姿は、アルムおんじと同様に信仰によって救われるべき対象として作者によって用意されたものにも見えます。 ④ハイジの将来についての配慮 物語終了時点で75才ほどになるアルムおんじは自身が高齢であることから、クララの回復を通して心を通じ合わせることとなったゼーゼマンにハイジの将来を託します。ゼーゼマンは快諾したうえで、医師が娘を亡くして孤独であり、隠居を望んでいることから、渡りに船とゼーゼマンをハイジの後見人に選びます。ハイジを気に入っている医師は同意し、村に移住したうえで養子に迎えることで彼女の将来をアルムおんじに約束します。 ⑤その他 ほかの細かな点については召使いのチネッテがやや意地悪であること、ゼーゼマンがハイジの帰郷に際して多額の謝礼金を持たせたり、クララの祖母がペーターに定期的に支援を約束するなど金銭についての記述が多くなっていること、またハイジ帰郷の際にデーテがアルムおんじと顔を合わせにくいため、ハイジとの同行を遠回しに断っていたことなどが挙げられます。 これらの違いから、原作とアニメ版の変更点として、子供向けに受け入れられやすいように表現をマイルドにしたり一部の情報を伏せている点と、宗教色を薄めている2点にまとめることができそうです。 原作に当たる以前に得た情報から、もっと宗教色が強い作品と予想してしばらくは敬遠していたのですが、読んでみるとそこまで布教的な説教臭さは感じませんでした。原作にしてもアルムおんじたちの救いの媒介となるハイジの存在そのものが稀有なものとして扱われており、基本的な方向性はアニメ版も原作を踏襲していると言えます。このような優秀な原作に立ったうえで、非凡な才能と並外れた努力によってアニメ版「ハイジ」が形作られたことを確認することができました。もちろんアニメを見ずに原作だけ当たる価値も十分あるでしょう。

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2019/08/29

8/12はアルプスの少女ハイジの日 魔法のように周囲の人たちを変えてしまうハイジの姿は、 時代を超えていまもなお愛されています。

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2017/03/31

ハイジは日本では比較的よく知られたお話です。アニメシリーズ「アルプスの少女ハイジ」の影響が大きく、ハイジといえばアニメ版の絵を思い浮かべる人が多いでしょう。 このお話には原作があり、ヨハンナ・シュピーリというスイス人女性作家が書いています。児童書ですが、500ページという堂々の大...

ハイジは日本では比較的よく知られたお話です。アニメシリーズ「アルプスの少女ハイジ」の影響が大きく、ハイジといえばアニメ版の絵を思い浮かべる人が多いでしょう。 このお話には原作があり、ヨハンナ・シュピーリというスイス人女性作家が書いています。児童書ですが、500ページという堂々の大著です。 アニメ版では存在感ある登場人(?)物であったセントバーナード犬、ヨーゼフは原作には出てきません。一番の相違点は、敬虔な信仰心が物語の根底にあることでしょうか。 スイスの小さな村デルフリ村。そこから少し山を登ったところに、偏屈なアルムおんじが住んでいます。おんじは村の人たちとの交流もせず、神様に祈ることもせず、1人で山に暮らしています。そんなおんじのところに、息子の嫁の妹デーテが、女の子を預けに来ます。女の子はハイジ。おんじの孫でした。両親を亡くし、今まで叔母さんであるデーテに育てられていたのです。デーテはフランクフルトによい働き口を見つけたのですが、ハイジは連れて行けません。そこでおんじに押しつけに来たのです。 「あんな偏屈爺さんのところに、しかもあんな山の中で、女の子がとても暮らしていけやしない」と村の誰もが思いました。 ところが太陽のように明るい天真爛漫なハイジは、山の美しさ、ヤギたちとの暮らしにすっかり夢中になり、偏屈なおんじの心を溶かしていきます。ヤギ飼いのペーターともよい友だちになり、ペーターのおばあさんの心も和ませます。 そんなハイジの所に、デーテが再びやってきます。雇い主の知り合いのゼーゼマン家の病弱なお嬢さんが遊び相手を探しているというのです。ハイジは半分騙されるようにして、フランクフルトへ連れてこられてしまいます。お嬢さん・クララとは仲良しになったのですが、山が恋しく、望郷の思いが募ります。そして窮屈な都会暮らしは次第にハイジの心を重苦しくしていきます・・・。 溌剌としたハイジ。明るいハイジ。 しかしフランクフルトに来たばかりのときは、字を読むことも、お祈りをすることも知りません。辛い都会生活ではありましたが、その中でハイジは文字を知り、信仰に出会います。 清らかな魂に信仰という力を得たハイジは、やがて周囲のすべての人々に幸せをもたらす存在へとなっていきます。 讃美歌や祈りが絡む展開が説教臭いと感じるかどうかは人それぞれの気がしますが、無垢な信仰の1つの理想の形として、美しい物語であると思います。 ストーリーも起伏があり、描かれる山の風景のすばらしさも味わい深いです。挿絵(パウル・ハイ)の精緻さも物語の世界に奥行きを与えています。 スイスの美しい風景、それに見合う美しい魂の少女。 雄大な景色を通り過ぎる、清々しい風のようでもあります。

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2013/08/28

あああ。よかったなぁ。アニメが蘇るし、私も神サマにお祈りしようかって気持ちになる。…私は悪いことしてるから、ダメだろうけど。

Posted byブクログ