都鄙問答 経営の道と心 の商品レビュー
・深刻な問題が無く、仕事が順調な時は、古典にそれほどの関心を持たないのが普通。 ・会社はそれ自体がどこか公的な存在で、社長から末端従業員まで、共通の利害に奉仕している「心」を感じていた。
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第一部では、経済・経営に関わる石田梅岩の考え方を『都鄙問答』から読み解きし、第二部では日本経営史を概観しながら梅岩的な側面を見いだす、といった内容。 石門心学や梅岩の言説の理解について、参考文献を見てみたい箇所もあったが、『都鄙問答』と日本経営史を拾い読みするには手頃かもしれな...
第一部では、経済・経営に関わる石田梅岩の考え方を『都鄙問答』から読み解きし、第二部では日本経営史を概観しながら梅岩的な側面を見いだす、といった内容。 石門心学や梅岩の言説の理解について、参考文献を見てみたい箇所もあったが、『都鄙問答』と日本経営史を拾い読みするには手頃かもしれない。
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前半は「都鄙問答」の原典を読み解く。石田梅巌が、実体験からこの思想に到達し、そしてゼロからその思想を広めていったことは驚嘆させられる。 後半はうってかわって、日本的経営の近現代史となった。粕谷誠氏の著書で深く学んだ部分だったので、真新しい内容は無かった。 さらに肝心の心学がどれ...
前半は「都鄙問答」の原典を読み解く。石田梅巌が、実体験からこの思想に到達し、そしてゼロからその思想を広めていったことは驚嘆させられる。 後半はうってかわって、日本的経営の近現代史となった。粕谷誠氏の著書で深く学んだ部分だったので、真新しい内容は無かった。 さらに肝心の心学がどれほど経営者や一般労働者の精神的な面に影響を与えていたのかについては、言及が少なかった。(当然、実証しにくい部分ではあると思うが) いずれにせよ日本的経営の礼賛的要素が強く感じられ、1990年の著作ゆえ、失われた20年の始まり時と現在の危機感の差を感じた。
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石田梅岩の石門心学は日本のビジネスマンの根底をなす教えと聞き読んでみた。江戸時代、商人は実務の無い卑しいものと扱われていた時期もあったそうだが、そんな中で梅岩は商人に対する教えを開き、それが現在に至っても脈々と受け継がれているという。人と人との間をどのように捉えいかに振る舞うか、...
石田梅岩の石門心学は日本のビジネスマンの根底をなす教えと聞き読んでみた。江戸時代、商人は実務の無い卑しいものと扱われていた時期もあったそうだが、そんな中で梅岩は商人に対する教えを開き、それが現在に至っても脈々と受け継がれているという。人と人との間をどのように捉えいかに振る舞うか、というのがビジネスの原点なのかもしれない。
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