中国小説の歴史的変遷 の商品レビュー
中国の歴史を古代から順次辿っているうちに、文学作品にも触れることが多かった。『三国志』や『西遊記』はもとより、『紅楼夢』はドラマで見たし『水滸伝』は途中まで読みかけでいる。そこで小説の歴史を魯迅が語る本があることを知り本作を手に入れた。 もとになっているのは、1924年西安...
中国の歴史を古代から順次辿っているうちに、文学作品にも触れることが多かった。『三国志』や『西遊記』はもとより、『紅楼夢』はドラマで見たし『水滸伝』は途中まで読みかけでいる。そこで小説の歴史を魯迅が語る本があることを知り本作を手に入れた。 もとになっているのは、1924年西安で開かれた国立西北大学、陝西省教育庁共催の夏期学校における講演の記録だ。当時は録音設備などなかったから、学生たちが書き起こしたという。大変な意欲だと思う。 中国の小説には長編が多い。どうも昔中国では小説は文学的価値を認められなかったらしい。それでも『三国志』『西遊記』『水滸伝』『紅楼夢』などと有名な小説が読み継がれている。 途中、魯迅が「詩歌は韻文で、労働の時間に起こり、小説は散文で、休息の時間に起こった」という一文がとても印象に残った。 中国での小説がどのように発展していったのか、概略がわかる良書だと言われているのがとても良くわかった。 (自分で後に分かり易くするため、出来る限りの引用をしておいた。)
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古書でGET。魯迅『古小説鈎沈』を平易にした中国古典小説の入門書。実は最近までこの本の存在を知りませんでした(汗)。が、これを学部時代に読んでいたらな〜と思うほど、分かり易いし良く分かる。『古小説鈎沈』自体も訳が出て居ますが、こっちの方が断然オススメ。
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