恐怖の花 の商品レビュー
「恐怖の森」に続くシリーズの第2弾で、収録作品はより文学畑よりというか、人間の欲望、妄執、あるいはそこから生まれた狂気……そういったものが克明に描かれたものが揃っていて、本来ホラー小説のカテゴリーには括られないようなものばかり。 そのためか、帯書きから期待するようなエンタメ的ホラ...
「恐怖の森」に続くシリーズの第2弾で、収録作品はより文学畑よりというか、人間の欲望、妄執、あるいはそこから生まれた狂気……そういったものが克明に描かれたものが揃っていて、本来ホラー小説のカテゴリーには括られないようなものばかり。 そのためか、帯書きから期待するようなエンタメ的ホラー・アンソロジーの味わいとは全く異なり(中には「……?」というものもなきにしもあらずだが)「雪」「黒塚」、それに「夜の斧」など時代背景と相まって、苦く重苦しい読後感の残る作品もあり。
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阿刀田高が選んだ恐怖をテーマにした短編集の第二弾。 10人の作家によるバラエティーに富んだ作品はそれぞれ楽しめる。 やや古典的な作品が多く,読みにくい作品もあるが, 設定や展開などは工夫されており,今読んでも面白い。 個人的には,大下宇陀児の「情獄」が良かった。
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