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ツルゲーネフ全集 4 の商品レビュー

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2018/05/01

何者をも信じないニヒリスト、バザーロフ。彼は現代においてロマンティックであることを物好きだと否定し芸術や自然にも冷淡。そんな彼の前に美しい未亡人オヂンヅォーワが現れる。彼は馬鹿みたように夢中で彼女を愛するようになって苦しみ、その苦しみは彼の死へと収束する。 「恋だって…それも虚偽...

何者をも信じないニヒリスト、バザーロフ。彼は現代においてロマンティックであることを物好きだと否定し芸術や自然にも冷淡。そんな彼の前に美しい未亡人オヂンヅォーワが現れる。彼は馬鹿みたように夢中で彼女を愛するようになって苦しみ、その苦しみは彼の死へと収束する。 「恋だって…それも虚偽の感情ぢゃありませんか」そう彼に言わせたのはニヒリズムだったのか自尊心だったのか…。 バザーロフの恋と、対応して配置された友人キルサーノフとその家族等各々の恋が作用し響きあってキルサーノフ家に二つの幸福な結婚式をもたらす。そのお陰で読後は清々しい。 併録はショーソンが想を得たという「恋の凱歌」

Posted byブクログ