会社の品格 の商品レビュー
著者の言いたいことは、あとがきのこの言葉に集約される。 何か社会で問題が起きたとき、「政治が悪い」「役人が悪い」「教育が悪い」・・・と、すべてを誰かのせいにしてしまう。何かが起きるたびごとに、責任の矛先が変わっていく。これは、会社で問題が起きたときも同じです。「経営者が悪い」「...
著者の言いたいことは、あとがきのこの言葉に集約される。 何か社会で問題が起きたとき、「政治が悪い」「役人が悪い」「教育が悪い」・・・と、すべてを誰かのせいにしてしまう。何かが起きるたびごとに、責任の矛先が変わっていく。これは、会社で問題が起きたときも同じです。「経営者が悪い」「上司が悪い」「人事が悪い」・・・。しかし、誰かの責任にしていたところで、何も前には進みません。歪んだ「会社の品格」も、決して元には戻らない。 必要なのは、誰もが当事者意識を持ち、自己責任意識を持ち、日々を生きることだと思うのです。会社であれば、一人ひとりが「会社の品格」に責任を持つ。一人ひとりの品格が、最終的には「会社の品格」を生む。そう認識できるかどうかです。これは社会も同じです。誰かのせいにするのではなく、それは自分のせいなのだと、そういう国にしてしまっているのは、自分の責任でもあるのだと。一人ひとりが当事者意識を持つことから、すべては始まると思うのです。
Posted by
会社について、さまざまな側面から捉え、「品格」という言葉を使って評価している。 例え自分が勤めている会社であっても、会社を評価しようとすると何か他人事になりがち。本書ではそれを自分の問題として考えることを求め、そうできるような内容となっている。会社とはどうあるべきか?その中で働...
会社について、さまざまな側面から捉え、「品格」という言葉を使って評価している。 例え自分が勤めている会社であっても、会社を評価しようとすると何か他人事になりがち。本書ではそれを自分の問題として考えることを求め、そうできるような内容となっている。会社とはどうあるべきか?その中で働く自分はどうあるべきか?いろいろと考えさせられる。 この本を読んで貰いたい人、残念ながらウチの会社にも大勢いるなぁ… テレビ番組で紹介されていた著者とリンクアンドモチベーションという会社に興味を持ち、本書を読んでみたのだが、期待以上の内容だった。
Posted by
会社の品格 小笹芳央 リンクアンドモチベーションの社長 年功序列と終身雇用の制度は会社にとっても社員にとっても都合の良い制度だった。 成果とは関係なく、年齢に応じて給料が上がり、退職金が入る。 会社にとっても人材が流出する恐れがない。 しかし、既に終身雇用と年功序列は崩...
会社の品格 小笹芳央 リンクアンドモチベーションの社長 年功序列と終身雇用の制度は会社にとっても社員にとっても都合の良い制度だった。 成果とは関係なく、年齢に応じて給料が上がり、退職金が入る。 会社にとっても人材が流出する恐れがない。 しかし、既に終身雇用と年功序列は崩壊しつつあり、その中で著者が提示しているのは・・・ •相互拘束から相互選択へ •組織内特殊スキルから普遍スキルへ •給与の後払いシステムから即時清算システムへ •定年制の論理矛盾 ここ数十年で働き方は大きく変わっている。 自分自身で価値を創造できる人材になることが変化の大きい現代社会の中で生き残るには必要だと感じている。 特に、上記にあげた、いくつかの著者の提示は今後の働き方に大きく影響をしてくると思う。 会社も社員もお互いを選び合うことが双方のためであり、 組織内の特殊スキルよりはどこの業界、世界に行っても普遍的なスキルが重宝される。また、退職金がない会社は現在の成果に対して適切な報酬を社員に還元しているかによって見方が変わる。退職金がないからといって、制度が整っていない会社というのは早計だ。 今後は定年ではなく、その年齢、実績に応じて労働をして、適切な報酬をもらうことが通常となるであろう。
Posted by
私が社会人1~2年目であれば本書を読んでも何も感じなかったかもしれない。しかし、ある程度の経験を積み、周りがよく見えてきた今、本書は「日々、違和感を感じている何か」を明快に示してくれている。 「組織の品格」「上司の品格」「仕事の品格」…他人事とは思わず、仕事に対する自分の考えや態...
私が社会人1~2年目であれば本書を読んでも何も感じなかったかもしれない。しかし、ある程度の経験を積み、周りがよく見えてきた今、本書は「日々、違和感を感じている何か」を明快に示してくれている。 「組織の品格」「上司の品格」「仕事の品格」…他人事とは思わず、仕事に対する自分の考えや態度と照らし合わせていくといいのかもしれない。
Posted by
タイトルがその当時のブームに完全に引っ張られている点がイタイが、内容は真っ当。 この時から数年経った今、ますます企業は「品格」を失いつつあるのではないか? そのことを国も後押しし始めたし、「日本国は人不要」ということか。
Posted by
時代の変化 それによるヒトの価値の変化 その上で ヒトである社員、リーダー、経営者はどう振る舞うべきか ・社会と会社のずれに敏感に ・積極的な情報開示 ・意味と時間を与える など
Posted by
かなり、 期待していただけに、 内容が少し薄い点が、 残念でした。 それでも、 社員主義を貫いているところが、 また、会社にこそ品格が問われると言われ、 納得しました。 また、現在の会社と社会の論点を 把握できて、 良かったです。 小笹さんの、 他の著...
かなり、 期待していただけに、 内容が少し薄い点が、 残念でした。 それでも、 社員主義を貫いているところが、 また、会社にこそ品格が問われると言われ、 納得しました。 また、現在の会社と社会の論点を 把握できて、 良かったです。 小笹さんの、 他の著者を読んでみようと思います。
Posted by
組織の必要性、上司との関係、モチベーションなど、会社を支えるうえで大切なことが網羅されていて、気が引き締まる。当然のことが欠けてくると社会への不適合がおこる。
Posted by
想像以上に新しく得た視点がなかった。書かれたのが5年前だから、それまでに身につけた考え方をなぞっただけの感じ。
Posted by
LMに興味があり、手に取る。 最も共感したのは、下記のこと。 ・会社は経済合理性を追求するもの ・社会は経済合理性のみ追求するものではない。 ・そのため、会社はさまざまな不祥事を生じさせる原因となる。 ・会社はあくまで、人が生産性を高めるために考えたシステムであり、会社という...
LMに興味があり、手に取る。 最も共感したのは、下記のこと。 ・会社は経済合理性を追求するもの ・社会は経済合理性のみ追求するものではない。 ・そのため、会社はさまざまな不祥事を生じさせる原因となる。 ・会社はあくまで、人が生産性を高めるために考えたシステムであり、会社というシステムに振り回されることは本意ではない。主体は会社ではない。 ・会社の品格に影響を与えるものとして、組織、上司、仕事、処遇がある。 上記のことを1章で述べ、2~5章をそれぞれ「~の品格」というタイトルでポイントを述べている。いずれも納得させられるポイントが多いが、情報過多で処理しきれない。ふとした時に読み返すといいかなと思った。 2章組織 3章上司 4章仕事 5章処遇
Posted by