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ナビル の商品レビュー

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2023/02/22

〝村の学校の先生は、よく壮大なピラミッドの話をされる〟「あのう、いったいどのくらい歩いていけば、ピラミッドを見られるんでしょうか」「見に行こうって言うのかい? それは大ごとなんだよ。わたしがピラミッドのことを話したからって、何もわざわざ見に行くことはないんだよ」...ひたすら自分...

〝村の学校の先生は、よく壮大なピラミッドの話をされる〟「あのう、いったいどのくらい歩いていけば、ピラミッドを見られるんでしょうか」「見に行こうって言うのかい? それは大ごとなんだよ。わたしがピラミッドのことを話したからって、何もわざわざ見に行くことはないんだよ」...ひたすら自分の足で歩いて、ピラミッドを見たいと思いつめた少年ナビル。彼に手を貸してくれる大人たち。壮大なピラミッドを探して、砂漠を歩き続ける少年の姿を124枚のデッサンで描く、絵本作家・ガブリエル・バンサンの静かな感動を呼ぶ大人の絵本。

Posted byブクログ

2022/07/22

先生の話に聞いた壮大なピラミッドに魅せられ、ただひたすらに自分の足で歩いてそれを見てみたいと思いつめたエジプトの少年ナビル。 ガブリエル・バンサンの鉛筆デッサンの素描は、余分なものを一切排除し、柔軟で的確な線画のみで、ナビルの感性を伝えてきます。 「ピラミッドをどうしても見たい!...

先生の話に聞いた壮大なピラミッドに魅せられ、ただひたすらに自分の足で歩いてそれを見てみたいと思いつめたエジプトの少年ナビル。 ガブリエル・バンサンの鉛筆デッサンの素描は、余分なものを一切排除し、柔軟で的確な線画のみで、ナビルの感性を伝えてきます。 「ピラミッドをどうしても見たい!」しかし果てしなく遠い。 でもナビルはあきらめません。思いつめたことを、ある日行動にうつす時、子どもは危険や困難を考えないもの。そんな冒険心が子どもの頃にあったな‥と読んでいて蘇ってきました。 圧倒的に巨大で不可思議な建造物を初めて目にした時、 人は言葉を失うほどの感動を覚えると思います。 そして生涯、その感動を忘れないでしょう。 感動は心の中に変化を生み、夢や、強さを育んでくれる‥‥そんな希望に満ちた作品です。 バンサンのこの絵本を出版したBL出版と翻訳の今江祥智さんに拍手です。丁寧な仕事をしていると思いました。

Posted byブクログ

2022/03/18

先生の話に聞いた壮大なピラミッドに魅せられ、ただひたすらに自分の足で歩いてそれを見てみたいと思いつめたエジプトの少年ナビル。 ガブリエル・バンサンの鉛筆デッサンの素描は、余分なものを一切排除し、柔軟で的確な線画のみで、ナビルの感性を伝えてきます。 「ピラミッドをどうしても見たい!...

先生の話に聞いた壮大なピラミッドに魅せられ、ただひたすらに自分の足で歩いてそれを見てみたいと思いつめたエジプトの少年ナビル。 ガブリエル・バンサンの鉛筆デッサンの素描は、余分なものを一切排除し、柔軟で的確な線画のみで、ナビルの感性を伝えてきます。 「ピラミッドをどうしても見たい!」しかし果てしなく遠い。 でもナビルはあきらめません。思いつめたことを、ある日行動にうつす時、子どもは危険や困難を考えないもの。そんな冒険心が子どもの頃にあったな‥と読んでいて蘇ってきました。 圧倒的に巨大で不可思議な建造物を初めて目にした時、 人は言葉を失うほどの感動を覚えると思います。 そして生涯、その感動を忘れないでしょう。 感動は心の中に変化を生み、夢や、強さを育んでくれる‥‥ そんな希望に満ちた作品です。 バンサンのこの絵本を出版したBL出版と翻訳の今江祥智さんに拍手です。丁寧な仕事をしていると思います。

Posted byブクログ

2011/09/28

ガブリエル・バンサンのことを知ったのは、もう彼女が亡くなった後だった。それでもこの絵本の数々に出会えてよかったし、こんな素晴らしい作品を世に残してくれた彼女と神様に感謝したい。バンサンの絵本はどれも素晴らしいが、いちばん初めに読んで衝撃を受けたのは、この本。ナビルはアフリカの貧し...

ガブリエル・バンサンのことを知ったのは、もう彼女が亡くなった後だった。それでもこの絵本の数々に出会えてよかったし、こんな素晴らしい作品を世に残してくれた彼女と神様に感謝したい。バンサンの絵本はどれも素晴らしいが、いちばん初めに読んで衝撃を受けたのは、この本。ナビルはアフリカの貧しい村に住む少年。ある日学校でピラミッドという、とても大きい建築物があることを学校の先生から聞く。その日からナビルはピラミッドが見たくてたまらなくなり、ある日とうとう家出してしまう。ナビルは出会う数々の大人たちに助けられ、やがてエジプトにたどり着き、ピラミッドを目の当たりにする。その表情の豊かさといったら!!!バンサンの感性の豊かさに身震いがするほどだ。ナビルはピラミッドを抱きしめる。そして、その後、村へ無事に帰る。迎えに出た父親の表情にも心打たれる。ナビルがどんな大人になったのか、バンサンは描かない。それがいいんだと思う。バンサンといえば、ねずみの女の子 セレスティーヌと、くまのおじさんアーネストの絵本シリーズが有名だ。こちらもとてもいいです。

Posted byブクログ