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ミオよ、わたしのミオ の商品レビュー

4.5

4件のお客様レビュー

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2024/08/08

昔、就職して給料をもらった頃、世界、日本文学全集、童話全集、などを集めてもちろん読んでいました。その時の世界児童文学全集(?)・・‥だったかを思い出しました。同じものか似たようなものかは確かめようがないのですが、このような本をたくさん読みました。そのころのようなドキドキ感や、わく...

昔、就職して給料をもらった頃、世界、日本文学全集、童話全集、などを集めてもちろん読んでいました。その時の世界児童文学全集(?)・・‥だったかを思い出しました。同じものか似たようなものかは確かめようがないのですが、このような本をたくさん読みました。そのころのようなドキドキ感や、わくわく感をもう一度感じた気がします。面白かったです。

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2024/08/05

文のリズムが心地よくて、遠い昔の誰かに読み聞かせられているような心地になる不思議なお話でした。翻訳もとても素晴らしいんだと思います。 全体的に何となく流れる暗い雰囲気。主人公のミオが楽しい気分の時でさえ、何か悪いことが起こるのではないかと怖さを抱えながら読みました。一読者がミオ...

文のリズムが心地よくて、遠い昔の誰かに読み聞かせられているような心地になる不思議なお話でした。翻訳もとても素晴らしいんだと思います。 全体的に何となく流れる暗い雰囲気。主人公のミオが楽しい気分の時でさえ、何か悪いことが起こるのではないかと怖さを抱えながら読みました。一読者がミオの幸せをハラハラと心から望むくらい、このお話にのめり込んでいるということでもあるかもしれません。 大事な所で度々出てくる「ミオよ、わたしのミオ」という父の台詞は、短いだけにより心を打ちます。でも、もっと父の言葉を聞きたい気もします。 全てが上手く行きすぎたり、繰り返しが多すぎたりがネックになって、この本の世界から逸脱してしまいそうになりながら、それでも圧倒的世界観にのせられて読み進めました。 最後の方になり、珍しく児童文学を読むにふさわしい清い心で読み進めていたところに、家族から不愉快な言動を取られて気持ちがささくれ立ってしまい、残念なことに最後の感動が薄れてしまいました。読書は静かな一人の場所でしなきゃいけませんね。 最後もミオが幸せのまま終わって本当に良かった。安心しました。

Posted byブクログ

2023/09/08

繰り返しが多く、昔話調の美しいお話でした。一人の少年が、幸せと不幸を経験して強くなる。そのためには愛が必要なのですね。心が洗われるような作品。そして言葉も美しく、目に見えるようで、主人公の少年と一緒にいる気持ちになって読めました。 中学年の少し長めのものに挑戦したい初心者さんには...

繰り返しが多く、昔話調の美しいお話でした。一人の少年が、幸せと不幸を経験して強くなる。そのためには愛が必要なのですね。心が洗われるような作品。そして言葉も美しく、目に見えるようで、主人公の少年と一緒にいる気持ちになって読めました。 中学年の少し長めのものに挑戦したい初心者さんにはおすすめです。読むのが好きな子なら低学年、2年生くらいでも読めそうです。もちろん大人が読んでも、主人公と共に成長できるように思います。

Posted byブクログ

2021/11/10

うつくしい物語。 風景の描写も、でてくるこどもの気持ちも、「歩きに歩き」とかの動作の重複の言い回しも。 こどもにやさしく、語りかけている感じがする。 日本語訳でもこんなに美しくて、原語ではどんななんだろう。スウェーデンの言葉はぜんぜん知らない。ユムユムとかミラミスとか、名前からし...

うつくしい物語。 風景の描写も、でてくるこどもの気持ちも、「歩きに歩き」とかの動作の重複の言い回しも。 こどもにやさしく、語りかけている感じがする。 日本語訳でもこんなに美しくて、原語ではどんななんだろう。スウェーデンの言葉はぜんぜん知らない。ユムユムとかミラミスとか、名前からして不思議な響きの、おとぎばなしだなって情緒をかもしてる。 現実世界では不幸だった主人公が、おとぎの世界に迷い込み、そこでは本当は王子であることがわかり、王である父親の深い愛情に包まれる。ことあるごとに語りかけてくれる、ミオよわたしのミオ、という言葉が少年の寂しく乾ききった心を癒しあたためる。。 なんなんやろ、この子どもじみた展開?と思わなくもないが、子どもむけなのだ。笑 そうして幸せに、ほんわか暮らしていた少年は、運命的に冒険に出、おそろしい敵と闘い、とらわれのこどもたちを解放する。きゅうに強い英雄になるわけでもなく、それまでとかわらない弱々しい少年のままに、なぜか木や土や岩や水に助けられ、ピンチには魔法が現れて。 そーんなウマイ話!いかさまー!、、、なあんて腹も立たないのが不思議。予定調和的に終わるのだけど、それが安心できて幸せな余韻が心にのこる、リンドグレーンの不思議だなあ。 何年か前に、リンドグレーンの映画を見たっけ。なんだかあれを思い出すわあ。ピッピややかまし村より、この、どこか哀しくて幸せなお話が、あの映画のリンドグレーンに重なった。

Posted byブクログ