盗まれた記憶の博物館(下) の商品レビュー
「歴史を忘れる」ということは、すごくヤバいことなんだな、とコレ読んで改めて思った。 ドイツで言えば、ナチス時代の記憶や記録を失うことは、歴史的な大きな反省を無くしてしまうということ。 日本であれば、太平洋戦争中にやらかしたアレコレとか、公害とかがそれに当たりますかね。 もちろん去...
「歴史を忘れる」ということは、すごくヤバいことなんだな、とコレ読んで改めて思った。 ドイツで言えば、ナチス時代の記憶や記録を失うことは、歴史的な大きな反省を無くしてしまうということ。 日本であれば、太平洋戦争中にやらかしたアレコレとか、公害とかがそれに当たりますかね。 もちろん去年の震災もね。 負の記憶は忘れたいけれど、伝えていかなければならないんだよね、未来のために。
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著者はこの後の作品で、ドイツや世界大戦に関して様々なファンタジーを通して彼なりの分析をしていくが、ヒトラーに対しての見解を入れ始めた最初の作品であるように思う。歴史がファンタジーによって面白くまた考え深いものに仕上がるのがイーザウ作品の良いところでもあるとおもう。 古代宗教、言葉...
著者はこの後の作品で、ドイツや世界大戦に関して様々なファンタジーを通して彼なりの分析をしていくが、ヒトラーに対しての見解を入れ始めた最初の作品であるように思う。歴史がファンタジーによって面白くまた考え深いものに仕上がるのがイーザウ作品の良いところでもあるとおもう。 古代宗教、言葉遊び、戦争に対しての痛烈な批判がそこかしこに隠れていて大変面白い。
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中学の学校の図書館で読んだのだけど この前弟が借りてたのを改めて読んでみたら改めておもしろかった これが児童書ってドイツ…
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ジェシカとオリバーは、双子で二人でアパートに住んで居た。 母親は、早くに無くなっていた。 夜、突然ドンドンと扉を叩く音が・・・。 扉の向こうは、警察が扉を開けろと怒鳴っていた。 扉を開けると、父親が窃盗の疑いで指名手配されていて、捜査令状を突き出された。 警察の捜査が終...
ジェシカとオリバーは、双子で二人でアパートに住んで居た。 母親は、早くに無くなっていた。 夜、突然ドンドンと扉を叩く音が・・・。 扉の向こうは、警察が扉を開けろと怒鳴っていた。 扉を開けると、父親が窃盗の疑いで指名手配されていて、捜査令状を突き出された。 警察の捜査が終った時、二人は愕然とする。 父親との記憶が残ってなかったのだ。 ショックを受けた二人は、父親の痕跡を探す。 屋根裏に登り、母親の形見と一緒に見つけたのは、父親の日記だった。 博物館の警備員だった父親は、昔考古学の学者だった。 その日記には、イシュタル門の謎が書かれていた。 その門を潜ると失われた記憶の世界が広がってるという。 オリバーは、ジェシカが見守る中、父親を探すためにイシュタル門をくぐる。 青い光に包まれて門をくぐたオリバーを見た、ジェシカは気を失う。 そして、目覚めた時、オリバーの記憶が無くなっていた。 門をくぐったオリバーの前には、ブロンズの一角獣が立っていた・・・・。 記憶の国「クワシニア」。 オリバーは、ガーゴイル、一角獣、ガラスの小鳥、ペガサス・・さまざまな記憶と出会い冒険をしていく。 現世にいるジェシカは、父親とオリバーを助けるために母親に似た考古学者の女性とともに二人を現世に戻すために、そして秘文書の謎を解くために奔走する。 現世で父親とオリバーを向かえ無事に再会ができるのか? しかし、そこには両方の世界を支配しようとする者のす姿が・・・。 と、言う事でエンデの再来?と目されてる、ドイツ人作家の冒険ファンタジーです。 これは、面白かったですよ~。 冒険しているオリバーに色々な仲間や敵が現れるのですよ。 椅子や、鞄もしゃべるし、どっぷりファンタジーしてます。 見つけたら、ちょっと気にしてみてください! ただ、ドイツファンタジーだとちょっと出回ってないかな?
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道具立ては面白いのだが、いま一つ登場人物に感情移入できない。会話にしても、どうしてこの話の流れで、こんな会話になるのか、わからないことが多くて。作為的に感じられてしまう。
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クセハーノの影響力は日増しに強くなり、ベルリンの至る所で記憶が、歴史が消えていった。ジェシカとオリバーの冒険は再び交わり、終幕へと向かう。記憶が消える事の恐ろしさを考えさせられる作品でした。次作である「パーラ」も期待。
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読み終わってからはしばらく、クワシニアの世界に浸っていたくなるような本でした。 お父さんがこっちの世界に戻ってきてからの急展開が読んでいて気持ち良かったです。 相変わらず謎解きは複雑でしたが…。 個人的にポロック父さんが秘書のことを「あなたはユリだ〜」といっている辺りのユーモアが...
読み終わってからはしばらく、クワシニアの世界に浸っていたくなるような本でした。 お父さんがこっちの世界に戻ってきてからの急展開が読んでいて気持ち良かったです。 相変わらず謎解きは複雑でしたが…。 個人的にポロック父さんが秘書のことを「あなたはユリだ〜」といっている辺りのユーモアがすごく印象的で楽しかったです。 ラストのニッピーとの場面は必読ですっ!!
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ああ、これはですねぇ、 またまた設定が複雑で。 双子(名前忘れた(沈 )が お父さんを探すのが…みたいな。 それが結果的に世界を救うみたいな。 まあ壮大すぎる気もしないことないんですが(だって世界を救うだなんて!!) まあいいんじゃないですか。
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作者からして違うんですが、何処か「鏡のなかの迷宮」と似通っていると思うのは私だけでしょうか?(苦笑) ていうかこの本を読み終えた後暫く、考古学やらイシュタル門やらについて読み漁っていた覚えがあります。(研究者の…じゃなくて、A型の血(!)が疼いたのよ!/笑)
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コンピュータに強いジェシカと芸術的なオリバーは、全然似てなくても双子。ある日、父親が博物館の物を盗み、失踪したと警察から連絡を受ける。連絡を受けるまで父親の存在をすっかり忘れていた二人。よりによって父親の存在を忘れるなんてどうかしてる!父親に関する記憶がすっぽりと抜け落ちているの...
コンピュータに強いジェシカと芸術的なオリバーは、全然似てなくても双子。ある日、父親が博物館の物を盗み、失踪したと警察から連絡を受ける。連絡を受けるまで父親の存在をすっかり忘れていた二人。よりによって父親の存在を忘れるなんてどうかしてる!父親に関する記憶がすっぽりと抜け落ちているのだ。二人は、父親の捜索始める。 というような出だしで。下巻のあらすじを書いてしまうと面白みが半減するので。是非読んでください。コレ物凄い読み応えがあります。 作者は、わたしの好きなネシャン・サーガを書いたラルフ氏。 考古学に興味がある方は是非是非!わたしも世界の七不思議やら聖書やら古代の謎、とか結構好きなので興奮しました。鼻からシューって蒸気が出るぐらい。これを書くにあたって一体どれだけの文献を必要としたのか!と思うと本当手を合わせて拝みたくなります。 キャラクターもみんな素敵です。もうニッピーなんか!!ニッピーなんか!!ちょっと目が潤みます。
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