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ネシャン・サーガ コンパクト版(2) の商品レビュー

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2010/06/17

伝説の杖ハシェベトを英知の庭にいる裁き司ゴエルに届けるという使命を帯びたヨナタンが、数々の冒険と困難を乗り越えていく話の第1部の2巻。 闇の帝国テマナーの将軍ゼトアの乗るナルガ号に、乗っていた世界の風号が撃沈され、ヨナタンと親友ヨミが流れ着いたのは、イェーヴォーの呪いによって封印...

伝説の杖ハシェベトを英知の庭にいる裁き司ゴエルに届けるという使命を帯びたヨナタンが、数々の冒険と困難を乗り越えていく話の第1部の2巻。 闇の帝国テマナーの将軍ゼトアの乗るナルガ号に、乗っていた世界の風号が撃沈され、ヨナタンと親友ヨミが流れ着いたのは、イェーヴォーの呪いによって封印された土地、“禁断の地”だった。“禁断の地”を苦労して横切る途中、ゼトアに捕まったヨナタンは、ヨミを救うために、ゼトアの部下ガヴロックを杖の力を使って殺してしまう。ゼトアからなんとか逃げ出したヨナタン達だが、今度はにじりよる沼地がヨナタン達に迫っている。 一方、スコットランドの少年ジョナサンは、長い間夢を見続け、現実世界の記憶が飛んでしまう状態が続いていた。療養のため、祖父のいるジェイボック屋敷へ戻り、学校をやめることになる。 全体的に宗教観の強いストーリーなので、部分的にわかりにくい箇所があります。 ヨナタンとヨミの皮肉めいたやり取りも、信頼し合っているのかそうでないのか、わかりにくい気がします。それでも、漂着した洞窟から、力を合わせて“禁断の地”へ入り、悪魔の木ゼフォンの手から知恵を使って逃れていくなど、困難を乗り越えるたび、二人の絆が強まっていることや、ヨナタンが杖の担い手として成長していく様子が伝わってくるような気がしました。

Posted byブクログ

2009/10/07

「デクトラ」とは別の意味で、作者の意図を感じすぎてしまうファンタジーだなぁと……。 一神教の罠があると思います。 だって、神が全知全能なら、そもそも涙の地なんて生まれなかったろうし。 間違った信仰のせいで、報いがあったといわれてしまいますが、 失敗したこと=間違った信仰 成...

「デクトラ」とは別の意味で、作者の意図を感じすぎてしまうファンタジーだなぁと……。 一神教の罠があると思います。 だって、神が全知全能なら、そもそも涙の地なんて生まれなかったろうし。 間違った信仰のせいで、報いがあったといわれてしまいますが、 失敗したこと=間違った信仰 成功したこと=正しかった信仰 というのは、後づけでついてくることで、実際に、間違ったことをしたからすぐに報いがくるわけでもなければ、正しい信仰をもっていたから、助けがあるわけでもないですよねぇ。 でも、なにかできないことがあると、「信仰の努力がたりない」とか言われちゃうわけです。この物語の世界では。 でも、どんな謙虚な心を持っている人だって、 「神が助けてくれる。力を貸してくれる」 と信じること自体が、不遜なことではないのか? それは、自分が力を操っているのとかわらないのでは? とか、思ってしまうわけです。

Posted byブクログ