かもとりごんべえ の商品レビュー
この本に含まれている物語も半分以上は初めて聞く(というより読む?)物語ばかりだったけれど、表題作の「かもとりごんべい」は子供時代に KiKi も絵本(だったと思う)でよく知っている物語・・・・・だったはずでした。 ところが、この本の「かもとりごんべい」は KiKi の記憶にある...
この本に含まれている物語も半分以上は初めて聞く(というより読む?)物語ばかりだったけれど、表題作の「かもとりごんべい」は子供時代に KiKi も絵本(だったと思う)でよく知っている物語・・・・・だったはずでした。 ところが、この本の「かもとりごんべい」は KiKi の記憶にある「かもとりごんべい」とは似て非なる物語で正直なところ一瞬「へ??」となってしまいました。 ごんべいさんがかもに飛ばされるところまではまあほぼ同じなんだけど、そこから先がかなり違うんですよね~。 因みにこの本に収録されている「かもとりごんべい」は福島県で採話したものとのこと。 つまり福島県と静岡県(もしくは絵本の出版社があった東京都)では同じ題材のお話でも展開のさせ方がちょっと異なっていたのかもしれません。 これが口承文学の楽しいところです。 又、読んでいてとても不思議だったのは、物語のうちのいくつかがアンドルー・ラングの編纂した「○○色の童話集」の中の1編とか、グリム兄弟が編纂した「グリム童話集」の中の1編とか、アスビョルンセン & モーが編纂した「ノルウェーの童話集」の中の1編とか、「イソップ物語」の中の1編なんかととても似通っていて、デ・ジャ・ヴ感があるところです。 極東の日本のとある地方で語り継がれている物語がはるか遠くのヨーロッパ大陸で語り継がれていた民話とそっくりだなんて不思議 & 素敵なこと・・・・であるのと同時に、肌の色や話す言葉が違っても原始的な部分で人間はさほど大きな変わりがあるわけではないことを証明しているような気がしました。 (全文はブログにて)
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