グレイ・ラビットのおはなし の商品レビュー
Posted by
グレイ・ラビットの絵本を読んでからとっても気になって図書館で借りた児童書。 グレイ・ラビットとスキレルとヘアの関係がよくわかる。 なんでグレイ・ラビットはこんなに働きものなの⁇と思えば思うほどスキレルとヘアはまったくもう何もしないわって不公平さを感じるけれど、そんなことちっとも...
グレイ・ラビットの絵本を読んでからとっても気になって図書館で借りた児童書。 グレイ・ラビットとスキレルとヘアの関係がよくわかる。 なんでグレイ・ラビットはこんなに働きものなの⁇と思えば思うほどスキレルとヘアはまったくもう何もしないわって不公平さを感じるけれど、そんなことちっとも思ってないのがグレイ・ラビットの魅力なのかもしれない。 それでいてやっぱりスキレルとヘアもグレイ・ラビットが大切で気になっているのがわかる。 森の中の小さな動物たちとの関わりかたやカシコイ・フクロウさんの知恵で動く様子など設定も良くて展開も見事。 自然のなかで動物たちが動く様子が目に浮かんで、その世界へひきこまれしまう。
Posted by
たださんの本棚で見つけました。 古典的(と言っていいのかしら?)な児童書です。 翻訳が、なんと贅沢な!石井桃子さん、中川利枝子さんではありませんか! 森の暮らし、小さな家で暮らす三匹(人)のつつましく あたたかな様子。 森の情景にはうっとりとなります。 でも、グレイ・ラビッ...
たださんの本棚で見つけました。 古典的(と言っていいのかしら?)な児童書です。 翻訳が、なんと贅沢な!石井桃子さん、中川利枝子さんではありませんか! 森の暮らし、小さな家で暮らす三匹(人)のつつましく あたたかな様子。 森の情景にはうっとりとなります。 でも、グレイ・ラビットには「がんばりすぎよー!」って声をかけたくなります。 4話のお話しに拍手を送ります。 岩波少年文庫は、大切にしたいですよね。 あまり売れていないのかしら? 婆さんは心配です。 ≪ とりかえた しっぽは友の しあわせを ≫
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
野ウサギのヘア、リスのスキレル、そして灰色ウサギのグレイ・ラビット。序盤こそ、ヘアとスキレルが我がまますぎて、なぜ生活力の高そうなグレイ・ラビットが、わざわざ彼らと同居を?と不思議に思った。しかし話が進むにつれ、グレイ・ラビットの気質が見えてくる。優しくて勇敢で世話好き。これは「頼りになるお姉ちゃん」だ。終盤は、もうヘアとスキレルが愛すべき弟&妹のようにしか見えず、図らずも気に入った。
Posted by
小さな動物たちのくらしをのぞいてみよう。 働きもののグレイラビットは、森のはずれの小さい家に、野ウサギのスキレルやリスのヘアとすんでいます。 小川からやかんいっぱいに水をくんだり、ヒナギクの花でお茶を作ったり、木の実やスイカズラのジャムを食べたりしておだやかにくらしています。...
小さな動物たちのくらしをのぞいてみよう。 働きもののグレイラビットは、森のはずれの小さい家に、野ウサギのスキレルやリスのヘアとすんでいます。 小川からやかんいっぱいに水をくんだり、ヒナギクの花でお茶を作ったり、木の実やスイカズラのジャムを食べたりしておだやかにくらしています。 でも、ある日、グレイラビットがにんじんのタネを手に入れるため、町へ出かけている間に、スキレルとヘアがイタチにさらわれて……。 美しい自然の中で暮らす小さな動物たちの様子はとても楽しい。でもきけんもいっぱいでハラハラ! 物知りのフクロウや、器用なもぐら、年寄りのヒキガエル、牛乳屋のハリネズミたちもかつやくしますよ! 「ヘアは ひるめし スキレル おやつ ドングリ・ソースで おいらの ごちそう」 がらがら声でうたいながら、イタチが、 家にはいってきました。
Posted by
一話目は露骨に主婦のジェンダー問題が抉られている。子どものためのお話しとして微笑ましく、よく書けている。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
グレイ・ラビットのことを思い出して再読したくなって購入。 働きもののグレイ・ラビットと、森のなかまたちの物語。 いっしょにすんでいる野ウサギのヘア、リスのスキレルなど、いろいろな森の生き物が登場する。 「うすももいろの、小さい雲の群れのうかぶ、みどりいろの空」(P56)などなど、描写が美しいです。 森の動物に加えて植物もたくさん出てきて、知らないものばかり。 ときどき検索して読み進めると、世界が立ち上がってくる。 挿し絵が絵本と異なるそうで、絵本の画家のほうが著名とのこと。 絵本で初めて読んだときほどの感動がなかったのはなぜだろう? ヘアは「ほんとにまあ」という感じなのだけれど、けっこうおもしろキャラなんだなと思いました。
Posted by
幼年向けの動物物語だけど、子どもに遠慮してない。 *** 「やつら、まとめて、むし焼きとしよう。」と、イタチはつぶやきました。というのは、ひとりぐらしの者がよくそうするように、イタチは、いつもひとりごとをいっていたからです。 *** なんて、するどい描写がちょいちょいあって、にや...
幼年向けの動物物語だけど、子どもに遠慮してない。 *** 「やつら、まとめて、むし焼きとしよう。」と、イタチはつぶやきました。というのは、ひとりぐらしの者がよくそうするように、イタチは、いつもひとりごとをいっていたからです。 *** なんて、するどい描写がちょいちょいあって、にやりとさせられる。 ラビットは、ヘンゼルとグレーテル方式でイタチをやっつけるんだけど、これもなかなか臨場感があって生々しいですしね。 巻末の石井桃子さんによる解説を読んで、アトリーが、大人になってから大きな苦しみを味わったことを知った。それやこれやすべてを乗り越えた上で書いている物語だから、一見おだやかな癒やしに満ちているように見えても、いろいろなものを内包しているんだろうなあ。
Posted by
グレイラビットと、その仲間の動物たちの生活をちょっと覗かせてもらった気分です。 個性豊かなキャラクターが揃い、とても愛らしいお話。森での生活が情景豊かで、特に植物が魅力的です。昔話にあるような、ちょっと残忍なシーンもあるけれど、そんなスリルも楽しみの一つ。
Posted by
動物擬人化の物語は数多くありますが、似ているようでいてそれぞれの味があるものです。 今作でもほのぼのとしているようでいて、意外と弱肉強食の世界があっさりと描かれていて驚かされたりします。 はじめグレイ・ラビットが同居している野うさぎのヘアやリスのスキレルからこき使われていて不憫に...
動物擬人化の物語は数多くありますが、似ているようでいてそれぞれの味があるものです。 今作でもほのぼのとしているようでいて、意外と弱肉強食の世界があっさりと描かれていて驚かされたりします。 はじめグレイ・ラビットが同居している野うさぎのヘアやリスのスキレルからこき使われていて不憫に思ったのです。しかし読み進めていくうちにこれは母の愛なのではないかと思ったり。ヘアとスキレルもグレイ・ラビットに命を救われた後はちょっと反省するのですが、それでもなんやかんやとグレイ・ラビットを頼って甘えているのです。これは実に母と子の関係だなあと思う訳ですよ。この辺りのユーモア具合も面白いですね。
Posted by
- 1
- 2