おふろだいすき の商品レビュー
松岡享子さんと林明子さんのコンビによるこの絵本(1982年)は、お風呂が嫌いな子どもも、きっと大好きになれるような夢の競演が、楽しい癒しの時間を与えてくれる。 男の子「まこちゃん」はお風呂が大好きで、入るときにはいつもアヒルの「プッカ」を連れて行き、ガラガラ開ける戸の音感...
松岡享子さんと林明子さんのコンビによるこの絵本(1982年)は、お風呂が嫌いな子どもも、きっと大好きになれるような夢の競演が、楽しい癒しの時間を与えてくれる。 男の子「まこちゃん」はお風呂が大好きで、入るときにはいつもアヒルの「プッカ」を連れて行き、ガラガラ開ける戸の音感もいい雰囲気の中、床は滑るから気をつけてといった、松岡さんの優しさもじんわりくる。 林明子さんの、黄色を基調とした中に白い湯気がふんわりと彼らを包み込む温かさと、絵を囲む外枠のきっちりしていない柔らかい丸さが合わさることで、絵全体に何とも言えない緩い雰囲気が漂いだして、読んでいるこちらも思わず、のんびりとしてしまうそんな時、お湯に潜っていたプッカが慌てて浮いてきて、体を洗うまこちゃんにひと言、「まこちゃん、おふろのそこに おおきなかめがいますよ」。 それは、まこちゃんの家で亀を飼っている訳ではないことは、浮いてきた亀の「うみは、そこのほうより、うえのほうがあついんだね」で分かり、「ここは、うみじゃありませんよ」とプッカが返すものの、「ほほう、すると、かわですか」と返す亀に対して、今度はまこちゃんが「かわでもありません。ぼくんちのおふろです」と、何だか会話があまり噛み合っていない様子が面白かったが、この後に起こる不思議な出来事に比べれば、まだまだ序章に過ぎなかったことを思い知ることになる。 すると、亀は「ほう、おふろにも、ペンギンがいるんですか」と、またしても噛み合わない話かと思ったが、まこちゃんが振り向くと、そこにペンギンが2羽立っていたのであった・・・あのう、僕んちのお風呂なんですけどと、まこちゃんが思ったかどうかは知らないが、その双子のペンギンは毎回競走して勝った方が兄さんになるのだそうで、まこちゃんの手から滑り落ちて床を走り出す石鹸を見ては、いきなり競走しだして、まこちゃんのお風呂場は、ユ◯ッサンもびっくりのワンダーランドとなってしまったぞー。 その後、石鹸をくわえようとしたその瞬間、突然石鹸が消えてしまった!? なぜと思ったら、今度は素敵なパフォーマンスが展開されて(擬え方が上手い)、その林さんの描く、色の混ざり具合の妙なリアルさに感心しつつ、まこちゃんとプッカもすっかり皆と溶け込んだようで、もう気にしても仕方ないということなんだろう。ここまで来たら、とことん楽しむだけだ。 そして「表紙の絵はいったい?」と疑問に思った方もいらっしゃるかもしれませんが、そういうことです(笑) その後もまだお客様はいて、まるでテーマパークのような楽しく贅沢な時間を過ごせる、この絵本。最後は家族の元へ帰ってきた安堵感もあって、確かにこんなことが起こるのならば、お風呂が大好きになるよねと納得すると共に、改めて夢と現実をやさしく繋ぐ絵本の素晴らしさを実感するのであった。
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娘がこの本に登場するアヒルのプッカが好きになり プッカに似たアヒルを購入したら スムーズにお風呂に入ることが多くなりました。 今までお風呂に入りたがらず苦労したので この本を読み聞かせてよかったです。 ◾︎first read:2歳半
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単純にお風呂の入り方を教える絵本かと思いきや、いやいやなかなかの大長編。 登場人物もそれぞれ個性が光ります。 ペンギンのお二人にとって、にいさんとはどういうものなんだろうな、ちょっと偉くなったような気持になるのかな。 こんなメンバーとお風呂に入ってたら、ついつい長風呂、ゆだってし...
単純にお風呂の入り方を教える絵本かと思いきや、いやいやなかなかの大長編。 登場人物もそれぞれ個性が光ります。 ペンギンのお二人にとって、にいさんとはどういうものなんだろうな、ちょっと偉くなったような気持になるのかな。 こんなメンバーとお風呂に入ってたら、ついつい長風呂、ゆだってしまいますよ。
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お風呂に入っていると、いろんな動物たちが遊びにきて…空想の世界のような話ですが絵も温かみがあって、ストーリー展開もあり楽しい内容です。
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5歳の息子に何度も読んで! とせがまれます。 次はどんな動物が出てくるんだろうと 楽しみになる本です。
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子どもの読み聞かせとして購入。 ほんわかしてお風呂に入りたくなるような そんな気分にさせてくれます。 キャラクターたちも可愛い♪
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おふろだいすき!ほかほかしてあったかい。ゆげのもわもわもいいかんじ。おふろにはいってたら…あらあら…どうぶつたちが… 林明子さんの絵がすっごくいい!おふろのあったか~い感じや、おゆのざぶ~んという水の動きが感じられる。また、松岡亨子さんの文章もいいんですよね~
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
おふろに入っていると、色々な動物達が出てくる楽しい絵本です。親自身が子供の頃に読んだのを覚えていました。絵に対して文字が多い絵本で子供はどんどんページをめくろうとしていたので、あんまり興味がないのかなと思ったのですが、読み終わった後で、「今日は一人でお風呂に入る」「かば出てくるかな?」と言っていました。結構気に入ったようです。「4歳から」の絵本でまだ少し早かったかもしれないので、もう少し大きくなったらまた読みたいです。 3歳
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ある日男の子がいました。その子は、おふろが大好き❤です。そして動物 がおふろにあらわれました。楽しいなと思いました。
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3歳0ヶ月。図書館で借りた本。 はじめはちょっと息子には長くて文字が多すぎるかなと思ったけれど、何度か読んでいるうちに、笑いだす。 読み手としても、だれがどのセリフかわからないで読むからはじめはちょっとおぼつかないけれど慣れてくると、それぞれのセリフに声色を変えて楽しく読めた。 ...
3歳0ヶ月。図書館で借りた本。 はじめはちょっと息子には長くて文字が多すぎるかなと思ったけれど、何度か読んでいるうちに、笑いだす。 読み手としても、だれがどのセリフかわからないで読むからはじめはちょっとおぼつかないけれど慣れてくると、それぞれのセリフに声色を変えて楽しく読めた。 「川じゃないですよ。ぼくんちのお風呂ですよ」というセリフやペンギンのジムとジョンが、どちらがお兄さんだったかを説明するシーンなんかが好きみたいです。「その前の前の前は、ぼくがお兄さんで」につい笑っていました。 お風呂にいつも入る時嫌がる息子ですが、入ると最近はシャワーを浴びるとあの大きなクジラを思い出したりしてたのしんでます。 読んであげるなら4歳からと書いてあったけれど、動物の名前を覚え始めたり、数字を覚え始める今でも十分楽しめました!
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