イスラム金融入門 の商品レビュー
吉田悦章著「イスラム金融入門」東洋経済新報社(2004) 最近、勉強し始めたのですが、、、面倒な金融です。 一方で、それは宗教ですので、自分になにが言えるのかといえばなにも言えず。。。ただ、大きなマーケットと需要はこれからもどんどん伸びていくと実感しています。 *イスラム金...
吉田悦章著「イスラム金融入門」東洋経済新報社(2004) 最近、勉強し始めたのですが、、、面倒な金融です。 一方で、それは宗教ですので、自分になにが言えるのかといえばなにも言えず。。。ただ、大きなマーケットと需要はこれからもどんどん伸びていくと実感しています。 *イスラム金融は、その名の通りイスラムと密接な関連をもつ。ところが、必ずしもイスラム教徒のためだけの金融ではない。非イスラム国政府の取り組みも目立つ。わが国における最近の高まりは、遅すぎる感さえあるくらいだ。イスラム金融先進国はマレーシアである。 *イスラム金融の社会的意義として、慎重論がある。(1)昨今のイスラム金融の成長は、たまたま原油高で急増した需要に引っ張られただけであり、原油価格が元の戻れば市場は縮むという指摘だ。確かにその通りだがそれ以上に、イスラム諸国の経済成長や高めの人口増加率、そして根強いイスラム回帰の動きを背景に宗教心の高まりによって需要面はこれからも上がることが予測できる。(2)イスラム金融は金融の呼称を変えているだけで、本質的な合理性がなく実態をともなわないという指摘だ。確かにその通りだが、イスラム金融は新しい金融取引ではなく、これがイスラムの金融であり、グローバル化に対してのコミュニケーションのツールと考えてよい。(3)イスラム禁輸では商品売買や投資などの実体取引を絡ませるひつようがあり、ストラクチャーの組成に手間がかかり、シャリア適格認定のプロセスにも時間がかかるため一般の金融取引に比べて取引コストの面で不利といった指摘。これはもっともな指摘である。一般金融に対して追加的な取引コストが生じる点は排除できない。しかりイスラム金融は効率性のみを追求するものでもない。それは宗教性を考慮した結果であり、イスラム金融の存在意義はその宗教性の考慮にこそある。(4)シャリア学者によってシャリアの解釈が異なり、取引の適格性も変わってくるため、取引の不確実性が高いという指摘もある。これも効率性という観点では(3)と同じ議論となろう。
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利子の無い金融って言われてるそうです。 その仕組みとしては、利子を別の概念に置き換えるとか。 宗教的バックボーンがない日本では名称が違う、ぐらいの違いかもしれないけど、それこそ世界に出ていく上で大切なんじゃないかなってほんでした。 これ2005年の本だからなぁ…いまどうなってんだろう
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(以前別所に書いたもの) 読んだきっかけは、私が金融を(さわりだけ)勉強してるのと、あと宗教について学ぶのが好きだから! 世界史と宗教が好きなのは結構本当みたい。全然本腰入ってないけど。何度もぶり返すやつはブームじゃないわ。 中身については本当にイスラム金融の基礎の解説。 ...
(以前別所に書いたもの) 読んだきっかけは、私が金融を(さわりだけ)勉強してるのと、あと宗教について学ぶのが好きだから! 世界史と宗教が好きなのは結構本当みたい。全然本腰入ってないけど。何度もぶり返すやつはブームじゃないわ。 中身については本当にイスラム金融の基礎の解説。 イスラム教の聖典コーランでは、リバー(利子)は禁じられているから、保険や株式などの金融商品には抵抗のあるムスリムが多く、そこで編み出された金融商品のかたち。 イスラムというと距離感を感じるけども、実態は普通に売買されている金融商品とあんまり変わらなくて、シャリア適格になるように実態のある取引を伴うなどといった形になっている。 サウジアラビアなど中東の国々はもちろん、ムスリムの多い東南アジアでも多く広まっている(特にマレーシアは東南アジアにおけるイスラム金融の中心)。また近年では欧米や中国・日本など非イスラム教圏でも多く広がりを見せている。 現地での日本企業進出の先駆として東京海上日動の事例を紹介。ムスリムとの商談は意外と「日本流」が通じるというのが意外だった。日本人の私達が中東の人々に対して感じているよりも、あちら側はこちらのことをアジア人として認識してくれているらしい。抵抗感を持たずに、文化を理解しようとする気持ちが大事。 この本は出たのが07年なので、ドバイの様子とか、あまりにバブル感を帯びていて、その辺はちょっと今と感じが違うかな。 ドバイは一度くらい行ってみたいです。なんとなく。 今ってオイルマネーはどんなもんなのかしら。 ともかく、イスラム圏との金融的繋がりを強めてオイルマネーをこっちに流しこむという方法がありそうだ。 教科書的に覚えようとしたって時間ムダにするだけじゃない!?って途中で気づいてから読むスピードを早めました(ちょっとだけ)。
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イスラム教では金利で儲けることがご法度なようで、良い言い方をすれば投機的ではなく実体経済に結びつく金融活動にフォーカスしているのがイスラム金融と理解。マネーゲームに陥らずにいかに儲けるかという観点で、欧米スタイルとは一線を画す金融形態として、日本も見習うべきではと思う。ともあれ、...
イスラム教では金利で儲けることがご法度なようで、良い言い方をすれば投機的ではなく実体経済に結びつく金融活動にフォーカスしているのがイスラム金融と理解。マネーゲームに陥らずにいかに儲けるかという観点で、欧米スタイルとは一線を画す金融形態として、日本も見習うべきではと思う。ともあれ、既存の欧米スタイルの金融形態をイスラム教の教義に反しない程度に解釈を変えているだけともいえるが…
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イスラム金融とその他の金融はどこが違うのか?イスラム教ではシャリアにより、金利が禁じられている、教義で禁止されているようなもの(酒、ギャンブル、ポルノ等)への投資が禁じられている。 しかしながら、上記の制約(金利の禁止)を解釈論により、回避しその他の金融と同様のサービスを提供しつ...
イスラム金融とその他の金融はどこが違うのか?イスラム教ではシャリアにより、金利が禁じられている、教義で禁止されているようなもの(酒、ギャンブル、ポルノ等)への投資が禁じられている。 しかしながら、上記の制約(金利の禁止)を解釈論により、回避しその他の金融と同様のサービスを提供しつつある。石油を背景としたそれらの国の成長、または教義により未開発であった部分が多いということから今後研究並びに参入すべき市場である。
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ほっほぅ。 スクーク市場の世界シェアを圧倒的に占めるのが“マレーシア”であることを知らなかった (ずっとUAEだと思ってた)そんな私でも「ほっほぅ」と思いながら読める 経済学からだけでなく、 歴史地理学からもアプローチする点もステキ。 p65の「イスラム金融商品と概念との対...
ほっほぅ。 スクーク市場の世界シェアを圧倒的に占めるのが“マレーシア”であることを知らなかった (ずっとUAEだと思ってた)そんな私でも「ほっほぅ」と思いながら読める 経済学からだけでなく、 歴史地理学からもアプローチする点もステキ。 p65の「イスラム金融商品と概念との対応(マレーシア)」の表がお気に入り。 <メモ> 『タカフル会社には、資産運用に関して元本を保証(ギャランティー)する責任はない。 将来をギャランティーできる者は、唯一神アッラー以外にはない。』 ⇒ ほっほぅ! さすが、アッラー! 他は、長くて文章にかけないから、ページをメモメモ。 p84〜p86 イスラム金融のデリバティブ取引 P116 マレーシアでイスラム金融が発生した社会的背景
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金融の専門家ではなくとも、斜め読みをしておくことをおすすめします。たった50分であなたの大局観に何か起こるかも。
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日経に頻出してきたので、概要を押さえたくて読んだ。 まさに入門という内容でちょうどよかった。 マレーシアが最先端というのが意外だったのと、シンガポールの金融の強さを再確認。
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最近、耳によくするので金融に勤める者の嗜みとして読んでみた。やや食い足りない気もしたが入門としては読みやすい。
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面白い! 金融マンは、この本を読むことでイスラム金融の何たるかを知ることができる。著者(吉田悦章氏)の講演を聞いたことがあるが、本書を読んだ上で最近の事情を交えた講演を聞けば、イスラム金融の概要と世界の最前線が大体分かる。 多くの金融分野に触れていることで、それぞれのプロからした...
面白い! 金融マンは、この本を読むことでイスラム金融の何たるかを知ることができる。著者(吉田悦章氏)の講演を聞いたことがあるが、本書を読んだ上で最近の事情を交えた講演を聞けば、イスラム金融の概要と世界の最前線が大体分かる。 多くの金融分野に触れていることで、それぞれのプロからしたら物足りない部分もあるだろうが、それだけ多くの人が自分のこととして関心を持って読むことができるだろう。 アマゾンの書評ではないが、この本はまさにイスラム金融の入門書として最適だ。他の本にはあまり深みがなく、面白くもない。最近日経から出た本を立ち読みしたが、この「イスラム金融入門」で書かれていない部分を日経の本で補完すれば、誰しもイスラム金融を理解することができると思う。
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