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諏訪に落ちる夕陽 の商品レビュー

3.3

6件のお客様レビュー

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2020/01/19

筆者デビュー作 表題作は武田信玄と諏訪御料人のなれそめの話 同録の短編は 古代大和の恋のお話

Posted byブクログ

2012/05/28

表題作は、ノベル大賞受賞作。 新人さんでよくぞここまで書けるなぁというほど、人物描写や心情のつみかさねていく様子がうまい。 ストーリー自体はなんてことないんだけど、見せ方がうまいんだよね。 光さす王宮 に惹かれて。 この作者さん、銀金好きなはず。読んでたらよくわかる。わたしより...

表題作は、ノベル大賞受賞作。 新人さんでよくぞここまで書けるなぁというほど、人物描写や心情のつみかさねていく様子がうまい。 ストーリー自体はなんてことないんだけど、見せ方がうまいんだよね。 光さす王宮 に惹かれて。 この作者さん、銀金好きなはず。読んでたらよくわかる。わたしよりは5つ年下、ギリギリリアルタイムに読めてるはずだし。 いいなぁ、こんな古代もの書きたいよー。 古代の風俗とか歴史うんちくの世界観は濃いんだけど、意外とストーリーは単純、それでも心理描写は濃いから共感できるから、読みやすいと言えば読みやすい。 もうちょっと濃い話でもいい気がして物足りなさもあるんだけど、まあラノベなんだしこのくらいのバランスがよいのかなぁと思ったり。 真珠姫?シリーズもそんな感じでさらっと読める話だから、作者さんの持ち味なんだな。 話は単純だけれども、どんでん返しが数回あったりで、ドラマチックではあり、やはり面白い部類に入ると思う。

Posted byブクログ

2013/03/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「光さす王宮」収録。 紗手は古志国(こしのくに)三国の高向の郷に暮らす16歳の娘。 あるとき、異母兄の速待王から、大和の大王の后になるよう話をされる。父の彦主人王が亡くなって後、兄妹を援助してくれていた息長の君長の意向なのだという。 妹を送り出す兄のまなざしは、苦しみに満ちたものだった。 紗手は、それをただ兄として妹を心配するがためだと思ったのだが… 大和国、泊瀬列城宮。 重苦しく、不穏な空気が漂う宮殿の主が、人々が怯え、恐れ、忌む、当世の大王である。 冷たい言葉で紗手を拒絶する大王。 しかし紗手は、徐々に大王の孤独な心を知り、彼の笑顔を取り戻すため、行動を開始する。 その陰で、権力をめぐる豪族たちの陰謀が静かに進みつつあった。そしてその中に、妹をひとりの女性として愛してしまった速待の姿があった。 平群臣鮪の乱や春日郎女大后の死を経験した後という設定の、武烈天皇の物語。 沙本毘古・沙本毘売や、軽太子・軽大郎女の物語など、古事記の悲恋エッセンスがうまく取り入れられています。 それでいて、ラストは悲恋ではありません。破綻なく、とてもうまくストーリーが収拾されていて、完成度が高いと思いました。 武烈天皇VS継体天皇の直接対決も盛り上がります。この時代、王系の交代があったんじゃないか、なんて学説もありますが、まさか引導をわたすために継体本人が乗りこんでくるとは…! 大伴金村も、いい感じにうさんくさかったです。

Posted byブクログ

2011/07/24

鮮烈なデビュー作でしたね。 とても好きです。もっと歴史ものを書いてほしい……。 でも、伊達政宗ものは勘弁してほしい……。

Posted byブクログ

2011/01/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

<諏訪に落ちる夕陽> ノベル大賞の読者受賞作品ということでしたが、私的にはイマイチ。 どうしても私の中の武田信玄が、NHK大河「風林火山」の市川亀治郎とか教科書に載ってる肖像のでっぷりしている信玄のイメージで、イラストの顔と一致しないんですよねぇ。 最後の終わり方も、逃げる夕姫を追いかけて捕まえれば、諏訪の神様が結婚を認めてくれるからって・・・釈然としませんでした。もうちょっと終わり方を考えて欲しかったです。 <光さす王宮> 大和政権の前っぽいような時代設定ですが、こっちの方が「諏訪に落ちる夕陽」より面白かったと思います。割ときれいにまとまってましたし。 ただ、もうちょっと大王が紗手に惹かれていったところとかを詳しく描写して欲しかったかなぁ。どっちとも恋が始まりそうな手前で終わっている感じがして、「そして花嫁は恋を知る」シリーズっぽい感じがしました。

Posted byブクログ

2009/10/04

短編が二つ収められています。 ・諏訪に落ちる夕陽 武田晴信(信玄)と姫巫女・夕の恋物語。 武田家に関する歴史がわかっていると、なお一層楽しめる作品かも。 ・光さす王宮 古代日本が舞台。そこそこドロドロ。でも、ちょっとツメが甘いような気がしてしまいました。 ある程度先が読めてし...

短編が二つ収められています。 ・諏訪に落ちる夕陽 武田晴信(信玄)と姫巫女・夕の恋物語。 武田家に関する歴史がわかっていると、なお一層楽しめる作品かも。 ・光さす王宮 古代日本が舞台。そこそこドロドロ。でも、ちょっとツメが甘いような気がしてしまいました。 ある程度先が読めてしまい、ラスト近くで始球式。おいおい。 作者が若いというのもあるかもしれませんし、ライトノベルというのもあるかもしれませんが、あのラストはちょっと納得できませんでした。

Posted byブクログ