殺人遊園地へいらっしゃい の商品レビュー

クリス・グラベンスタイン(著者),猪俣美江子(訳者)

2010/06/28

面白い作品でした。
が、真相部分がその手の表現が
苦手な人にとっては間違いなく
苦痛になることうけあい。

謎解きそのものは…
それ相応に面白いですよ。
まさかの人がにゅっ、て
出てきますのでね。

しかしお偉いさんの子供は…
やはりありえないおばかな子供でしたわ。
支持率上がらないぞぉ。

2011/08/09

大富豪が海辺の保養地にある遊園地で殺された。
唯一の目撃者は殺された男の娘。だがその娘は誘拐されてしまう。
捜査を任されたシーパクとダニーは娘を救えるのか?

ダニーの視点で物語が語られていく。
若いアルバイト警官と言うことで、その語り口は軽妙で、つい口元がほころんでしまうことも。
対照的に配されている堅物警官でダニーの上司に当たるシーパクもいい味を出している。堅物だけれど嫌味がなく、捜査に一生懸命な姿は好感が持てる。
内容は結構シビア。会話にも地文にもたっぷり伏線が張られていて、謎解き部分を読むとなるほどと思わせられる。
一番最初に疑問に思った部分が最後の謎解きに繋がったし、途中で思った通りに話が進むのでミステリ部分はそれほど意外ではなかったけれど、キャラクターの魅力で最後まで一気に読めてしまった。
余談だけど、朝倉めぐみさんがカバーイラストを書いているミステリは、自分の好みであることが多い。
本作も表紙で手に取った一作で、やっぱり当たりだった。

2009/10/07

イラク帰還兵の新米警官シーパクと、観光客が増える夏だけの臨時警察官ダニーのコンビが、地元の不動産王の殺人事件を担当します。シーパクは違法かどうかとか、人にどう思われるかとかそういうことは関係なく、自分自身の信条として、守るべき＜規範＞を持つ男。かたやアルバイト警官のダニーは、不良じゃないけど真面目な堅物でもない、フツーのお兄ちゃん。
最初はちょっと読みづらくて入りづらかったのですが読み進むうちに慣れてきて、なんだかぎくしゃくとしてたのは実はそれが伏線だったのかー、というのが、後半にどどどどどーっとわかって、俄然面白くなりました。