2112年9月3日、ドラえもんは本当に誕生する! の商品レビュー
『ドラえもん』に登場する数々の道具は漫画の世界(空想上)の夢物語ではなく、科学的根拠のある実現可能なもので、『ドラえもん』のストーリーは科学とは何かを優しく教えてくれる、という話。 ドラえもんの道具の実現可能性を科学的に説明しようとしたり、ストーリーから科学的事象の解説を見い出...
『ドラえもん』に登場する数々の道具は漫画の世界(空想上)の夢物語ではなく、科学的根拠のある実現可能なもので、『ドラえもん』のストーリーは科学とは何かを優しく教えてくれる、という話。 ドラえもんの道具の実現可能性を科学的に説明しようとしたり、ストーリーから科学的事象の解説を見い出したり、『ドラえもん』を利用して量子力学を解説しようとしたりしていて面白い。もう一歩先まで踏み込んでくれるともっと世界が広がるかも。 『ドラえもん』と科学の素晴らしさを伝えたいという著者の意図は理解できるが、似たような内容で引っ張り過ぎという感じはある。特に最後の方は話の脈略がはっきりしなくなっているのは残念。
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ドラえもんを科学の視点から解説した本。作者のドラえもんへの愛情、かなり伝わってくる。 誰もが知っている国民的アニメのドラえもん。物理や数学の知識が盛り込まれていながら、仲間達が織りなすヒューマンストーリーを通して絶妙な人間関係を学ぶことの出来る、優れた人間教科書だ、と作者は言っている。 確かに、未来のテクノロジーを駆使したドラえもんの道具。のび太は結局うまく使いこなせず、失敗して終わるのが定番のオチになっている。今のIT社会への皮肉にも感じられる。どんなに情報社会になっても、使いこなせなきゃ意味がない。 最後に、ドラえもんが言った深イイ言葉で締めたい。 「よく見ておくんだね。きみがひるねしている間も、時間は流れ続けている。一秒もまってはくれない。そして流れ去った時間は二度と帰って来ないんだ!」
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ドラえもんという名前に騙された。 ドラえもんが現実世界に誕生することはまずないでしょ。 ドラえもんの道具はいまだ現実化されていません。著者はされているようにミスリードされているが現在のテクノロジーによる再現であり、将来の過程の一部分だけ、本物のドラ道具の足元にも及んでい...
ドラえもんという名前に騙された。 ドラえもんが現実世界に誕生することはまずないでしょ。 ドラえもんの道具はいまだ現実化されていません。著者はされているようにミスリードされているが現在のテクノロジーによる再現であり、将来の過程の一部分だけ、本物のドラ道具の足元にも及んでいない。これが現在の現実だとしたら・・・ 今の現実を見ていればよくわかる。科学を自然ととらえるか人による物ととらえるかにより進む道は変わってくる。今の進んでいる道ははたしてどちらでしょう。 でもこれからの科学、物理は量子学が主流になるのは必然なのかもしれない。量子学、量子力学面白そうな世界だが使い方には気をつけなければいけない。
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偶然にもタイトルと同じ112冊目。目次を見ただけで、結構わくわく。カミオカンデは4つのフォース?重力、電磁気力、強い力、弱い力が元は同じ力であったとする「大統一理論」検証の施設だったんだ。Ψプサイ。
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著者の熱いドラえもんへの想いは伝わりました。 内容としては、ドラえもんのマンガに出てくる道具を例に挙げながら、量子力学や波動方程式などの解説をしています。 たしかにドラえもんは意味深いところもあると思いますが、著者の思い入れが強すぎて少し引いてしまいました。 気分転換に軽く読むに...
著者の熱いドラえもんへの想いは伝わりました。 内容としては、ドラえもんのマンガに出てくる道具を例に挙げながら、量子力学や波動方程式などの解説をしています。 たしかにドラえもんは意味深いところもあると思いますが、著者の思い入れが強すぎて少し引いてしまいました。 気分転換に軽く読むには良い本です。
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売れる新書の第一条件はタイトルで、第二条件が著者、その次が内容である。 この本はそのタイトルにつられてつい買ってしまった。要はドラえもんを題材とした物理学をはじめとする科学講座である。 ひところ流行った「ドラえもんの秘密」って本、覚えているだろうか?ドラえもんを科学的に検証するよ...
売れる新書の第一条件はタイトルで、第二条件が著者、その次が内容である。 この本はそのタイトルにつられてつい買ってしまった。要はドラえもんを題材とした物理学をはじめとする科学講座である。 ひところ流行った「ドラえもんの秘密」って本、覚えているだろうか?ドラえもんを科学的に検証するような本で、タケコプターを実際に使うとのび太も回ってしまうとかそういう内容だったのを覚えている。この新書はその本をもう少し突き詰めた内容で、この本には量子とかまでが出てくる。だからちょっと内容は難しめで、わかったようなわからないような感じだ。 気になったのは過度なドラえもん&藤子・F・不二雄礼賛のスタンスである。相対性理論のエッセンスをたった2コマで収めたと藤子氏の才覚をほめているが、「光に近い速度で運動したら時間の進み方が遅くなる」なんてことは当時でもSFに興味のある人間なら知っていて当然のことだったような気がする。 また、タケコプターは1枚の羽根で安定飛行ができるということから、羽根は飾りでタケコプターは一種の半重力装置ではいないかと最近気づいたと書かれているが、このことは、10数年前「ドラえもんの秘密」に既に書かれている。作者は「高校を卒業したくらいの年」になってもドラえもんを読んでいたらしいが、そこまでのドラえもんファンが「ドラえもんの秘密」を読んでないとは考えにくい。 ドラえもん好きな中1の娘に見せたら、読みたいと飛びついたが5分後には投げ出した。中1にはちょっと難しすぎるようだ。もう少し子供向けに書いていただくとよかったのだが、それでは「ドラえもんの秘密」と変わらない内容になるかな?
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ドラえもんとその「ひみつ道具」のもつ、意外にも先進的な意味合いを科学者が語ります。個々の説明が面白いのはもちろんとして、科学思想や哲学の観点からドラえもんのストーリーがもつ大切さを解いているところが印象的。
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