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「多文化パワー」社会 の商品レビュー

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2009/10/04

ちょっと企画・運営に関わっている政策研究フォーラムの分科会で 「多文化共生」を扱うことになり、その企画構想のために図書館で借りる。 長年、在住外国人支援の市民グループ・OCNetで関わってきたので 「多文化共生」の社会を作っていくことが必然性を感じ そこになぜそういった社会を築...

ちょっと企画・運営に関わっている政策研究フォーラムの分科会で 「多文化共生」を扱うことになり、その企画構想のために図書館で借りる。 長年、在住外国人支援の市民グループ・OCNetで関わってきたので 「多文化共生」の社会を作っていくことが必然性を感じ そこになぜそういった社会を築くことが必要なのかを考える余地が足りていなかった。 政策の視点で多文化共生を見る場合、大きな分岐点は 2003年3月、総務省が発行した「多文化共生の推進に関する研究報告書」。 そのなかで、ホスト「住民」の意識の重要性が指摘され、地方自治体において取り組むべき課題として ①地域住民等に対する多文化共生の啓発 ②多文化共生の地域づくり ③多文化共生をテーマにした交流イベントの開催 を挙げている。 ③について 本書でも指摘しているが、 「「楽しさ」に力点が置かれるあまり、エンターテイメント的なイベントが目立ち 提供される「ふれあい」が、「博物館的な展示」にふれるかのごとく ガラス越しの「接触」で終ってしまうことが少なくない」(P63) と思う。 現在、大田区で関わっている「大田国際交流週間」は、一過性の非日常的なイベントだ。 これを恒常的日常的な接点・交流への繋げ方が今後の課題だ。 また、OCNetというグループの活動改善の方ばかり内向きな視点にいっていたので OCNetと同じような活動を行っている他団体の活動を知ることで マクロ的な視点での今後の活動のあり方を考えるきっかけとなった。 とりわけ、「ならNPOプラザ」の事例に関心を持つ。 その視点では、学習者(利用者)として入ってきた外国人が 時間がたって、今度はスタッフの立場として 新しく入ってくる学習者(利用者)を支えるしくみが 他のグループでは出来ているのだが OCNetでできない理由はなんだろうかと考える。 そして、小学校などへの国際理解教育への講師派遣を行っていたりする。 地域活動をリードするような外国人が大田にはまだ登場していないし 登場できない理由は何かを考えたい。 その理由を越えるために自分が出来ることがあるのであれば それに関わりたいとも思う。

Posted byブクログ