警官の血(下) の商品レビュー
祖父の死の真相は想像通りだったけど、父のはちょっと悲しすぎる。 祖父の生き様だけは共感できた。 戦争の話がでてきたが、 もう戦後70年以上経ち戦争経験者も減ってきた。戦争の話を当事者から直に聞けなくなってきているのはなにより怖いことなのかもしれない。
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過多な感情表現もなく場面転換も歯切れが良く一気に読了。読後が爽やかとは言えないが、結末は少しスッキリとした。
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昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。 管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。 父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。 父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。 戦後闇市から...
昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。 管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。 父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。 父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。 戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。
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2007年このミス1位だったので読んでみた作品。祖父の死の真相を子があばく。以下に詳しい感想があります。http://takeshi3017.chu.jp/file5/naiyou4203.html
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三代に渡る警官の血の物語が終わった。 「血」でしか説明できないような巡りあわせ、合わせ鏡のような運命。一つの謎を軸に、上下巻一気に読ませる面白さ。750Pが短く感じた。
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プロットが詰め込まれすぎていて後半、あまりにも急ピッチ。しかも三部でのそれぞれのプロットがそれまでのものを凌駕するほど面白い。つまり、上下巻という枚数制限という事情があったことが明白だとしてももったいない構成になっている。十分に倍の紙数で成り立つものだ。 加賀屋のくだり、警察の...
プロットが詰め込まれすぎていて後半、あまりにも急ピッチ。しかも三部でのそれぞれのプロットがそれまでのものを凌駕するほど面白い。つまり、上下巻という枚数制限という事情があったことが明白だとしてももったいない構成になっている。十分に倍の紙数で成り立つものだ。 加賀屋のくだり、警察の善悪のくだり、それを三代受け継いだというタイトルの真意。いくらでも膨らませられる。
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正義とは何か? 語りかける作品。 人間のエゴにグイグイ食い込んでいきます。 真相を知った時に自分はどういう行動をとるんだろ?
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駐在警察官民雄は、父の謎の転落死の真相に近づくが、規則違反ではあるが人質を救う為、殺人犯に撃たれ殉職してしまう。二階級特進し警部となる二部終わる。三部は、民雄の子供和也が現代の警察組織で上司の内部摘発に使われる。「警察の正義」とはなにか?三代にわたる隠された真相を追究する。真相は...
駐在警察官民雄は、父の謎の転落死の真相に近づくが、規則違反ではあるが人質を救う為、殺人犯に撃たれ殉職してしまう。二階級特進し警部となる二部終わる。三部は、民雄の子供和也が現代の警察組織で上司の内部摘発に使われる。「警察の正義」とはなにか?三代にわたる隠された真相を追究する。真相は解決されたがあっけなかった。
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社会は正しいことだけで成り立っているわけではないし、正しいことが必ず正しい結果につながるわけでもない。社会のなかで自分なりの正義を貫くってすごく難しい・・・と真面目に感じた一方、同じ単語が何度も出てき過ぎて、途中で何度もだれてしまった。もう少し文章に新鮮味を保つ工夫があったら嬉し...
社会は正しいことだけで成り立っているわけではないし、正しいことが必ず正しい結果につながるわけでもない。社会のなかで自分なりの正義を貫くってすごく難しい・・・と真面目に感じた一方、同じ単語が何度も出てき過ぎて、途中で何度もだれてしまった。もう少し文章に新鮮味を保つ工夫があったら嬉しかった。
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三代目中心の話。事件の真相は軽く、時代と共に警官組織についてリアルに書かれてる。和也が色々経験して、ふてぶてしく強くなってたのは頼もしく感じたが、無きゃダメなんだけど組織って面倒臭いもんだ!ヒーローも派手な事件も仕掛けもない分、読み応えはあった。
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