CMMIモデルではじめるプロセス改善実践ガイド の商品レビュー
私は、CMMが大嫌いである。その理由はたくさんあるが、一言でいえば官僚的だから。そういう意味では、CMMIも一緒だろうと思っていたが、本書から受けるCMMIの印象は少々違った。すくなくともCMMが抱えていた官僚的巨大計画主義と、要素還元主義的なテーストが少なくなり、組織改善への足...
私は、CMMが大嫌いである。その理由はたくさんあるが、一言でいえば官僚的だから。そういう意味では、CMMIも一緒だろうと思っていたが、本書から受けるCMMIの印象は少々違った。すくなくともCMMが抱えていた官僚的巨大計画主義と、要素還元主義的なテーストが少なくなり、組織改善への足掛かりにできそうである。すくなくともCMMIをもう少し勉強する気になった。
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改善をしている人が、はじめてCMMIに接したときに、いくつかの違和感を覚えないでしょうか。成熟度は上げないことが改善のはずなのに、なぜ、成熟度を上げて、組織を腐らせようとするのでしょうか。 また、改善をする人にとって、「プロセス改善」はすごく違和感がないでしょうか。例えば、既存の「プロセス改善」のモデルには、QCDのCが不足していないでしょうか。 納期に間に合わないプロジェクトの遅れの原因が、組織的な支援がないことだという知見基づいて作られたモデルを、違う目的の改善に使えるのでしょうか。 怪我をしている人に、胃薬を飲ませるような治療にならないでしょうか。 現場、現地、現物が改善の基本ではないでしょうか。 モデルを見ていて、現物を見ないのは改善という用語を入れない方がよくはないでしょうか。
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