1,800円以上の注文で送料無料

鎖衣カドルト の商品レビュー

4

5件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    1

  3. 3つ

    1

  4. 2つ

    0

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2018/10/08

三浦しをんさんがオススメされていたので買いました。はじめは、鎖衣? という具合だったのですが、読み進めると……うわあああ! と悶絶級に好みでした。モノローグで語りすぎているのが気になるのですが、面白かったです。自分の小説に通じる部分もあるよなー、とか、あれこれ考えました。

Posted byブクログ

2009/10/04

絵が……綺麗だ……(´∀`)ほわーん 繊細なペンタッチとトーン。水彩画風かな。とても少女漫画です。 自らを鎖で戒めることで信念を表す、鎖衣という神祓官の話。 現実には無い宗教と国とを描いたファンタジーです。 カドルトが男か女か分からなくて大分やきもきした!……男性でしたw だ...

絵が……綺麗だ……(´∀`)ほわーん 繊細なペンタッチとトーン。水彩画風かな。とても少女漫画です。 自らを鎖で戒めることで信念を表す、鎖衣という神祓官の話。 現実には無い宗教と国とを描いたファンタジーです。 カドルトが男か女か分からなくて大分やきもきした!……男性でしたw だって鎖騎士の人と妙に絡むから……真面目な話なのに良いのかと思って……(← 死にたがりのお人好し貴族と、俗なお人好し鎖騎士の二人の関係が微笑ましいです。 もっぱら鎖騎士が苦労担当だけども……(ノ∀`) 水の国の話は色々と考えさせられました。 神様を信じるか否か。 日本人は今は無宗教の人が多いけど、でも何かあったときは「神様助けて!」と願わずにはいられない。ならばそこに神はいるのではないか、とか。 信じるものが違うというのは、人間にとって立派に争う理由になるんだなぁ、とか。 他人の信じるものは、こちらがいくら否定しようとも本人達にとって真実ならそれは真実なのかもしれない、とか。 色々。 カドルトが信じていないとずっと言いつつも、兵士達を撤退させたのはすごいと思うのです。

Posted byブクログ

2009/10/04

吟鳥子さん2冊目。 死にたがりの鎖衣・カドルトとカドルトの自殺防止がほぼ日課となっている騎士。 鎖衣は自らの身体の一部を鎖で閉ざした文官。カドルトの鎖は、首と両手。 鎖衣の国と隣の国の戦や価値観の違いによる対立や、カドルトの成長を描く長編。 一冊で纏まっているのが、かえって信じら...

吟鳥子さん2冊目。 死にたがりの鎖衣・カドルトとカドルトの自殺防止がほぼ日課となっている騎士。 鎖衣は自らの身体の一部を鎖で閉ざした文官。カドルトの鎖は、首と両手。 鎖衣の国と隣の国の戦や価値観の違いによる対立や、カドルトの成長を描く長編。 一冊で纏まっているのが、かえって信じられない濃さです。 あと、吟鳥子さんの絵の色気、大爆発。

Posted byブクログ

2009/10/04

鎖をモチーフにした精神文化に支配されている国の、神祇官のはなし。 人々が主義・思想の違いによって、理解し合えない、受け入れあえない部分を描いています〈たぶん〉。 特に、最後に収録されている「水の花」は印象的でした。 「誰かに幸いを手渡したかった」という思いは互いに共通であったろう...

鎖をモチーフにした精神文化に支配されている国の、神祇官のはなし。 人々が主義・思想の違いによって、理解し合えない、受け入れあえない部分を描いています〈たぶん〉。 特に、最後に収録されている「水の花」は印象的でした。 「誰かに幸いを手渡したかった」という思いは互いに共通であったろうだけに、渡せなかったものと受け取れなかったもののままならなさが、悔しさを伴って残りました。 国民の多くが無宗教である日本では、あまり考える機会がありませんが、 自分が自分の主義主張を持っているということだけで、誰かに痛みを与えてしまうこともあるのですよね。

Posted byブクログ

2009/10/07

非常に難しいテーマだと思うのです、宗教というものは。「あらゆる方向から見ることを意識」しないことには、この作品は(特に水の神巫と鎖衣の立ち位置)は描けないし、読み手もそうでないと素直に受け入れることができないジャンルのものだと思うのです。難しいテーマなのに良かった、と思う反面、難...

非常に難しいテーマだと思うのです、宗教というものは。「あらゆる方向から見ることを意識」しないことには、この作品は(特に水の神巫と鎖衣の立ち位置)は描けないし、読み手もそうでないと素直に受け入れることができないジャンルのものだと思うのです。難しいテーマなのに良かった、と思う反面、難しいテーマ過ぎてもう一歩だった、とも思えてしまいます。けれど、この人が描いたのでなければ、まともに読めなかったかもしれない、という点では、さすが!と唸るものがありました。

Posted byブクログ