鉄塔 武蔵野線 の商品レビュー
何度も途中で挫折しつつ、ようやく読破。鉄塔の数が多すぎてパターンがマンネリ化してくるというか。ためてためた分、ラストのたたみかけは良い。映画で見ると鳥肌が立つにちがいない。
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噂の通りの鉄塔小説で、印象深くはあったんですが。最後の一章がなあ。 まあ最後の一章全体はともかく、最後の段落がとにかく最悪なんですよ。それはねえ、あり得ないし、あっちゃいけないし、とにかくダメだと思うんですよ。 システムの社会への投影として鉄塔があって、その影への偏愛が興味深...
噂の通りの鉄塔小説で、印象深くはあったんですが。最後の一章がなあ。 まあ最後の一章全体はともかく、最後の段落がとにかく最悪なんですよ。それはねえ、あり得ないし、あっちゃいけないし、とにかくダメだと思うんですよ。 システムの社会への投影として鉄塔があって、その影への偏愛が興味深と思って読んでたんだけど、最後それじゃ台無しじゃん! まあ、それがその小説の世界観なんだと言われればそれまでなんだけど。私の世界観とすりあわせて読んでいたら、最後決定的に違ったみたいで、だいぶ残念な感じがしました。 まあでも、そこに至る過程はちとウザいけど面白くはありました。
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男心をくすぐるおはなし。 もっと物語ちっくかと思いきや、かなり鉄塔描写詳細。 かなり鉄塔。 読み飛ばし気味にざーーーと読む。 後ちょっとでたどりつけないとこには一緒に泣きたくなった。 でもそのあとの展開が謎。謎すぎて都合よすぎて、夢落ちかと思ったくらい。 でもなぜか鉄塔注目度が...
男心をくすぐるおはなし。 もっと物語ちっくかと思いきや、かなり鉄塔描写詳細。 かなり鉄塔。 読み飛ばし気味にざーーーと読む。 後ちょっとでたどりつけないとこには一緒に泣きたくなった。 でもそのあとの展開が謎。謎すぎて都合よすぎて、夢落ちかと思ったくらい。 でもなぜか鉄塔注目度が増してしまう本。
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夏休み、鉄道の旅のおともに持って行った本第1号。君は期待に違わぬすばらしき道連れであったよ。この本を読んでからというもの、鉄塔を見かけるたびに「あれはコックさん女性型」とひそかにニンマリしてしまう。すべての写真を掲載してくれたソフトバンク文庫の英断に感謝。
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子供のころには何度も何度も遠くに行きたいと思い、叶えられなかった夢であった情景を、この小説が再現してくれる。そうして、旅の最後には、成し遂げたものだけに与えられるべき感動が待っている。
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ずっと読みたかった 復刊したことを知って即買い ストーリーは特に凝っているわけじゃないけど、鉄塔一つ一つへの描写が細かくて面白かった 好きじゃないとこんなにかけないよなあ と思う 鉄塔ファンタジー
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空前絶後の「鉄塔小説」 小学五年生の見晴は、近所の鉄塔に「武蔵野線75-1」との表記をみつける。 隣の鉄塔は「武蔵野線76」 この鉄塔を逆にたどっていけば、「武蔵野線1」という鉄塔までいけるんじゃないか? そしてそこには、もしかしたら秘密の原子力発電所があるかもしれない…? ...
空前絶後の「鉄塔小説」 小学五年生の見晴は、近所の鉄塔に「武蔵野線75-1」との表記をみつける。 隣の鉄塔は「武蔵野線76」 この鉄塔を逆にたどっていけば、「武蔵野線1」という鉄塔までいけるんじゃないか? そしてそこには、もしかしたら秘密の原子力発電所があるかもしれない…? 夏の武蔵野、見晴とアキラの2人の少年が、「1」の鉄塔を求め、自転車に乗って走り出す。 本書は池上永一『パガージマヌパヌス』とともに、第6回日本ファンタジーノベル大賞を受賞している。 池上氏の作品は沖縄を舞台にした不思議で瑞々しいファンタジーで、私の最も好きな小説の一つだが、この『鉄塔 武蔵野線』の方は…これは果たしてファンタジー…なのか? とにかく、主人公の見晴少年の恐るべき鉄塔マニアっぷりに、最初の10ページほど読んだ段階で「…うわぁ……」って思ってしまった。引く! そして計500枚以上にわたる膨大な鉄塔の写真に、圧倒される。 小説のアイデアとしては面白い。 身近にある鉄塔という、普段は気にも留めないもの。 それが、どこか見知らぬ場所へつながっている、そこへ行ってみたい。 こんなシンプルな内容で、これだけの物語をつむぎだしている事に、ただただ感心させられる。 同じような鉄塔の描写が続くのにややうんざりするが、読後はどこかさわやかなノスタルジーを感じる。 そしてなぜか鉄塔が気になってしまう…w そういえば実家の近くにも鉄塔が建っていたっけ。 あの鉄塔たちはどこへつながっているんだろう……
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1994年冬。この本を初めて手にしたときの衝撃を今でもはっきりと覚えている。これがファンタジーか?でも、第6回ファンタジーノベル大賞受賞作品だし…。読み進むうちに分かった。ファンタジーとは与えられるだけの夢物語ではなく、自らその世界に気づき感じ取れるか否かだということに。夏休み、...
1994年冬。この本を初めて手にしたときの衝撃を今でもはっきりと覚えている。これがファンタジーか?でも、第6回ファンタジーノベル大賞受賞作品だし…。読み進むうちに分かった。ファンタジーとは与えられるだけの夢物語ではなく、自らその世界に気づき感じ取れるか否かだということに。夏休み、いつもと変わらぬ風景の中にある鉄塔が不意に不思議な存在と化す。この鉄塔は何処まで続くのか?少年は鉄塔を追い続ける旅に出る。スティーブン・キングの名作「スタンド・バイミー」のようなテイストで描かれる冒険譚は、誰もが記憶の底に大切にしまっている少年の日の思い出を呼び覚まします。本棚の奥底から発掘し、14年ぶりの再会を果たしたこの作品を再読して「こんな旅がしてみたい」と思いました。
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夏休みに鉄塔をたどる旅に出る少年たち。マニアな鉄塔評を乗り越えて辿り着く最終章はなんだかしょぼいが、これを読んだ後、車窓から鉄塔を無意識に見つめるようになった。影響力大。
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少なくとも私の中では伝説級の小説が奇跡の復刊&完全版化! 聖地巡礼にも似た少年達のひと夏の冒険譚が再び。やがて立ち昇ってくる異形の存在「鉄塔」にあなたは何を見るだろうか。
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