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新・人間革命(第14巻) の商品レビュー

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2019/02/23
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第14巻は、「智勇」「使命」「烈風」「大河」の4章からなる。この巻では、1969年当時の模様が描かれている。 「智勇」の章では、1960年代世界的に活発化し、日本でも活発化してきていた学生運動のシーンが描かれている。 日米安保問題など、政治的な思想を背景に学生運動が多くの大学で活発化していたが、そのような運動を行う学生達の声に耳を傾けるのではなく、権力で抑え込もうとした「大学立法」に対し、さらに大学自治という問題で運動は激化していった。 国家権力が大衆を手段化することに対し、暴力によらない平和的な学生運動をめざす新学生同盟が結成され、山本伸一は、新学生同盟で戦う学生達の成長に大きな期待をよせている。 トルストイが期待した民衆の要求に基づく大学の設立もこのとき並行で進められていた。 「使命」の章では、看護師のグループである「白樺グループ」の結成や、鼓笛隊の発足、文芸部の結成の模様が描かれている。いずれも人間主義を根底として広宣流布を推進していくためのグループである。 「広宣流布」とは、文芸も教育も政治も、すべてを人間のためのものとして蘇らせる生命復興の戦いであると記されている。 「烈風」の章は、激務のために疲労と高熱で体力的にも限界の中、関西指導、そして和歌山指導を行う山本伸一の凄まじい戦いが記されている。 「病魔よ来るなら来い!大宇宙に遍満する「魔」に決然と戦いを挑んでいた」とある。 本章の後半では、「言論問題」の凄まじい嵐の中、師子王の心で奮闘する師弟の戦い、そしてその激しい逆風の中での師走総選挙(1969.12)の大勝利の様子が描かれている。 「大悪をこれば大善きたる」 「ピンチをチャンスとらえ苦難を飛躍台として断じて進み抜こうという不屈の一念によって「大善」は開かれる」とある。 「大河」の章。渓流から大河へ。 いわゆる「タテ」線から「ヨコ」線への転換。地域重視。そして地域の人間協和の縮図である座談会の充実。 未来を担う人材育成、「未来会」結成の模様。 そして言論城「聖教新聞社新社屋」完成や、通信員の戦いを知ることができる。

Posted byブクログ