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新訳 女王の矢 の商品レビュー

3.6

10件のお客様レビュー

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2024/04/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

抑圧された環境で育った少女タリアが、"使者"への夢を捨てきれずに運命の歩みを始める物語です。作品の軸となるのは、人生の偶然と必然が絡み合いながら、主人公が成長していく様子です。 まず本書のあらすじと概要をお話しましょう。生まれながらに使命を負う"使者"の世界を夢見ていたタリア。しかし、辺境の砦族出身ゆえ、その夢はかなわぬものでした。やがて周囲から結婚を強要されるが、その矢先に助けを求めていた謎の白馬に出会います。これが物語のきっかけとなり、タリアは使者学院への道を歩み始めることになるのです。 本作のテーマは、運命に翻弄されながらも、自分の信念を貫く強さについてです。主人公が常に自らの道を切り開いていく姿が胸を打ちます。タリアは結婚を拒み、危機に陥っても前に進み続けます。そうした行動が、物語の節目ごとに大きな転機を生み出していきます。 見どころは、主人公の成長過程と、個性的な登場人物の描写にあります。タリアは着実に力をつけていき、それに伴って新たな困難に直面します。そんな時、仲間となる馬や生き物たちの存在が、物語に奥行きを与えてくれます。馬と人間の独特の絆もこの物語の特徴の一つと言えます。 総評として、本作は壮大な世界観と魅力的な登場人物、そして主人公の成長譚が見事に融合した傑作だと言えるでしょう。私自身、タリアの行動力と仲間への愛情に感銘を受けながら、ストーリーの展開に熱中する読書体験ができました。ぜひ多くの方に手にとっていただきたい一冊です。

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2018/10/08

8:初のマーセデス・ラッキー。ザのつく長編ファンタジーで、多少設定に追いつけないこともあったけど、すごく面白かった。訳が合ったので、すらすら読めました。海外作品で一番難しいのは訳者さんと合うか合わないかだと思うので……。 ヴァルデマールシリーズという大作を書かれているそうなので...

8:初のマーセデス・ラッキー。ザのつく長編ファンタジーで、多少設定に追いつけないこともあったけど、すごく面白かった。訳が合ったので、すらすら読めました。海外作品で一番難しいのは訳者さんと合うか合わないかだと思うので……。 ヴァルデマールシリーズという大作を書かれているそうなのですが、表紙イラストが雄弁に語るようにキャラクタが立ってて、そういう意味でも取っつきやすかったです。話の内容はといえば、本当に序盤の序盤、というところなのですが、続きを読むのが楽しみです。「砦族」の設定や、登場人物が割とあっさり死んでいくところを見ると、「銀英伝」のシビアさを思い出さないでもないのですが……。早く予約が回ってこないかな。

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2015/07/06

(15-51) 何度目かの再読。最初に読んだヴァルデマールでもある。 最近中央公論新社のシリーズを出版順でなく「追放者の矜持」「追放者の機略」「盗人の報復」そして本書と物語の年代順に読んでいる。 この本は作者の長篇第一作で原作は1987年出版。引き込んで読ませる力は最初から持って...

(15-51) 何度目かの再読。最初に読んだヴァルデマールでもある。 最近中央公論新社のシリーズを出版順でなく「追放者の矜持」「追放者の機略」「盗人の報復」そして本書と物語の年代順に読んでいる。 この本は作者の長篇第一作で原作は1987年出版。引き込んで読ませる力は最初から持ってる人だ。ここから物語は過去と未来に広がっていったのかと思うと感慨深い。

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2012/12/12

ようやくヴァルデマール本国のお話に手が届いた感じです。図書館で借りました。絵が先にあるとイメージが固定してしまうのでなるべく見ないようにして読み終わってから口絵を見てみました。ナルホドと思ったり思わなかったり。個人的には絵の人物紹介より文章の人物紹介が欲しかった…(なじみの無い名...

ようやくヴァルデマール本国のお話に手が届いた感じです。図書館で借りました。絵が先にあるとイメージが固定してしまうのでなるべく見ないようにして読み終わってから口絵を見てみました。ナルホドと思ったり思わなかったり。個人的には絵の人物紹介より文章の人物紹介が欲しかった…(なじみの無い名前が多いのでなかなか一気に覚えられないので…) 女性に対する蔑視の残る辺境から女の子が選ばれて中央に出てくる…ってパターン何かで読んだな~そうか、マッキャフリィのDragonsong(多分)か、と思いだしました。懐かしい。もう一度引っ張り出して読み返そうかな~シリーズ全部。(今度は楽なので日本語で読もう) 世界観を作り上げて行くのが上手だなあと思いました。学院に入ってしまってからはそれなりに平穏で彼女も為すべきことを成し遂げて行く感じでしたが。とりあえず次の巻が楽しみです。

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2010/08/21

やっぱりアン・マキャの系譜を継いでいるだけあるマーセデス・ラッキー! 生まれ育った世界では自分だけが浮いてて異端な主人公が、ひょんなことから見出されたり選ばれたりして出世街道まっしぐらの王道話だったので、読んでいて「あれ、これ、アンマキャ?」と思ってしまったぐらい。 ……でも、そ...

やっぱりアン・マキャの系譜を継いでいるだけあるマーセデス・ラッキー! 生まれ育った世界では自分だけが浮いてて異端な主人公が、ひょんなことから見出されたり選ばれたりして出世街道まっしぐらの王道話だったので、読んでいて「あれ、これ、アンマキャ?」と思ってしまったぐらい。 ……でも、それがいいんだなあ。主人公タリアと一緒にキーキーしたり、喜んだり、いつもながら外界から来た主人公が魅力溢れる新しい世界に馴染んでいく過程というのは本当に楽しい。 今回の舞台はヴァルデマールの『使者』たちの学院の話で、ちょうど現在刊行中の『最後の魔法使徒』シリーズでも出てきた学院から、だいぶ時代の下がった学院と女王補佐という特殊な『使者』の仕事についての詳しい記述に触れることができる。 2巻、3巻と続く中で『使者』が実際にどんな仕事をしているのか、魔法が失われた後で『使者』がどんな力を使うことが出来るのか、ヴァニエルの時代より若干現実みの増したヴァルデマールも、また新たな発見だらけです。3巻はだいぶヘヴィな展開なのでハンカチの用意が必要かも。

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2009/10/07

使者ってすごいなあ。 さすが選ばれてるだけある。 周りの人もいい人ばかりで幼い少女がタリアの成長がすごい。 このまま幸せになってほしいな

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2009/10/07

2009年3月18日読了 ヴァルデマールのシリーズのこれが第1巻です。 間違ってシリーズ3つ目から読み始めて謎だらけだった世界観がやっと見えてきた。 先日読んだ「宿命の囁き」の10年ほど前の話になるのでしょうか? 思いっきり少女マンガ風の物語ですが、世界観がしっかりしてるので...

2009年3月18日読了 ヴァルデマールのシリーズのこれが第1巻です。 間違ってシリーズ3つ目から読み始めて謎だらけだった世界観がやっと見えてきた。 先日読んだ「宿命の囁き」の10年ほど前の話になるのでしょうか? 思いっきり少女マンガ風の物語ですが、世界観がしっかりしてるので、とても面白いですね。 主役にタニアの成長から目が離せないです。 さて、第2巻読まなくちゃ。

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2009/10/04

絶版だったから原書を読もうとしてたのに、新訳が出たよ。わーい。でもなんかラノベみたいな絵がついててビビった。未読。

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2009/10/04

そんなわけで。マーセデス・ラッキーの「女王の矢」新訳で新装再刊されました。可愛い感じになって、まぁ前が前なのでどちらかと言うとこういう感じの方が、自分の中ではライトな感じでよいのではないかなとか。そんな感じ。中身はこれから読みます。創元推理の方から出ていた宿命の囁きとかはこの流れ...

そんなわけで。マーセデス・ラッキーの「女王の矢」新訳で新装再刊されました。可愛い感じになって、まぁ前が前なのでどちらかと言うとこういう感じの方が、自分の中ではライトな感じでよいのではないかなとか。そんな感じ。中身はこれから読みます。創元推理の方から出ていた宿命の囁きとかはこの流れをくむお話でエルスベスの嫌なこどもぶりが存分に見られます。この話はどちらかというとおとぎ話のように見えておとぎ話の中でも嫌な人間も嫌なこともたくさんあるのよ。みたいなイメージの話だと私は思うのですけど勢いがあって結構好きです。エイミー・トムスンとかもそうなんですけどラッキーの話とかもなんというか……男の人が描く封建的な感じの男につき従う女性像に反発する形のフェミニズム。からはまた離れてジェンダーフリーというのが、ちょっと性差がなくなるような感じで何かかさかさ乾いているような感じ。のところがあるのですがこういうほうが安心出来るという方には今のシリーズよりも読みやすいのかもしれない。あまり恋愛もの臭くないので。

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2009/10/04

偶然本屋で見つけて、マジビビりました。えーC・novelsから出てたとは…!!訳者が創元推理と異なるのでちょっと手に取るのをためらっていたのだけど、まわりの評判を見る限り安心できそうな予感。 11/6読了。た、タニア可愛いなあ…!!もう一回既出のヴァルデマールシリーズを読み返して...

偶然本屋で見つけて、マジビビりました。えーC・novelsから出てたとは…!!訳者が創元推理と異なるのでちょっと手に取るのをためらっていたのだけど、まわりの評判を見る限り安心できそうな予感。 11/6読了。た、タニア可愛いなあ…!!もう一回既出のヴァルデマールシリーズを読み返してしまいました。あっこんなとこにあの人が!!みたいなのがたくさんあって楽しいです、この世界好きー…!!

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