農業と食料のしくみ の商品レビュー
非常にためになる食と農業について(少々漁業について)の教科書的内容である。今後何度か読み返したいと思う本の一つ。 ただ残念ながら少しタイポなのか誤植が見受けられたり、あえてそうしたのだろうが内容が章によって被ったりしているがそのあたりは大きな問題ではないでしょう。 著者らが主張し...
非常にためになる食と農業について(少々漁業について)の教科書的内容である。今後何度か読み返したいと思う本の一つ。 ただ残念ながら少しタイポなのか誤植が見受けられたり、あえてそうしたのだろうが内容が章によって被ったりしているがそのあたりは大きな問題ではないでしょう。 著者らが主張したい根幹にあるものはまさに日本の食と農業が抱えている問題の核心をついており、現代農家やそれをとりまく産業の従事者たちに降り掛かっている問題である。 食と農をどうやって守っていくか、ミートホープ事件を例に出して解説しているがまさにその通り。しかし、歴史的に見て政治や行政が何か問題が起きる前にうまく対応した例などほとんど無く、まず何か大きな問題が発生してから重い腰を上げるのが常である。国民の賃金格差が広がれば広がるほど、ミートホープ事件を始め、金が原因となる食品事件も増えていくことだろう。安いものを求める消費者と、その需要を埋める供給者という構図でいる限りは当事者では何も変えられない。政治政策的な立法が求められるが、大地を揺るがす大事件でも起きない限りそれは無理だろう。結局自分たちで自分の首を絞めて、死ぬやつが多くなってきてからでないと誰もなにもしないのである。つくづく愚かな生き物である。
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自分が大学受験の際に読んだ本。今はちょっとデータが古くなっているけれど、今読んでも農林水産業が直面する問題はほとんど変わらないと思う。農学部、あるいは法学、経済学部の人が知識や最近の傾向を得るには、読みやすくて最適だと思う。
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キャリア充分の著者2人による、しっかりとした内容の1冊。平易な表現でデータに基づく分かり易い内容となっており、客観的な指標を把握しながら、日本の農業・漁業・畜産業と食を取り巻く状況を俯瞰的に理解できます。日本の農業と食に関心のある方に、入門書としてお薦めできる良書です。 199...
キャリア充分の著者2人による、しっかりとした内容の1冊。平易な表現でデータに基づく分かり易い内容となっており、客観的な指標を把握しながら、日本の農業・漁業・畜産業と食を取り巻く状況を俯瞰的に理解できます。日本の農業と食に関心のある方に、入門書としてお薦めできる良書です。 1990年の初版から改訂を重ね、2007年に全面改訂する形で最新データを盛り込み出版されたということなので、非常に練られた内容だと思います。 著者の2人は毎日新聞の記者出身で、藤岡氏は1931年生まれ、小泉氏は1939年生まれとのこと。最新のデータを取り込みながら、決して古い考え方に捉われることなく客観的に書かれた文章には、訓練を経て蓄積された知性というものの凄さを感じずにはいられませんでした。
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よく分かるシリーズの農業。 周辺事情が書いてあるので、網羅的に知識を詰め込むには最適。 ただ、別に面白い本ではありません。個人的には統計データの出所を知るのに役にたった程度か。。。
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