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マリー・キュリー の商品レビュー

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2015/07/12

キュリー夫人は「ノーベル賞を二回受賞した人」「女性初の時ノーベル賞受賞者」などのふれこみで子供向け偉人伝シリーズなどにも収録される偉人の定番なわけだが、実際の研究業績やキュリー夫人にまつわるそれなりの「大人の事情」にも理解を示さないと、こうした顕彰の背景にある学問的発展や、キュリ...

キュリー夫人は「ノーベル賞を二回受賞した人」「女性初の時ノーベル賞受賞者」などのふれこみで子供向け偉人伝シリーズなどにも収録される偉人の定番なわけだが、実際の研究業績やキュリー夫人にまつわるそれなりの「大人の事情」にも理解を示さないと、こうした顕彰の背景にある学問的発展や、キュリー夫人の人生を正確に理解することは難しいのではないだろうか。とはいえ、キュリー夫人のたどった人生は「世紀の借金王」野口英世や、結構女癖が悪かったアインシュタインよりは子供向け偉人伝でも扱いやすい人物ではある。  まあ、キュリー夫人のたどった苦労伝をあげつらえばキリがないのだが、それ以上に夫の死を嘆くのもそこそこに(誤解のないように書いておくが、別にキュリー夫人が夫の死を悲しまなかったわけじゃあない)研究を始めてみるとか、自分自身が放射線に侵されながらも研究を中止する気配が一向にないとか、あんたのその研究熱心さはどこから来るのよと。どこぞのお涙頂戴説教本よりはキュリー夫人の伝記を読ませる方が教育的だと思う。もっと言ってしまうと、私が何度も書いていることなのですが、お涙頂戴的説教本がいまだもてはやされる背景には、日本人の間には勤勉の美徳が生きている反面、実はこうした偉人達の人生が、一般にはいまだよく知られていないことの表れでもあると思う。  お涙頂戴本でも努力の大切さは伝わるのだろう。しかし、伝記を読ませることには、お涙頂戴本の持つ独特の説教臭さを排しながら、人物の生きた背景から歴史を、その人物の業績からその分野に関する知識を、そして才能や根性論がどうとか言う以前の情熱を、人物伝という文学的にも面白くなるメディアを使って学び取ることができるのだ。より多くのことを学びとることができる伝記というメディアがありながら、お涙頂戴話などというものがいまだに存在していることが理解に苦しむ。

Posted byブクログ

2012/04/10

マリー・キュリーの生涯をコンパクトにわかりやすくまとめてある。 二度のノーベル賞受賞と子供もノーベル賞受賞するという素晴らしい結果。研究の副作用、有名になることの苦しみ。 単なる偉人伝ではない、人としての強さ悲しさも感じる。

Posted byブクログ

2009/10/04

女性は26才。美しいと賞賛する人もいたスラブ系独特の顔立ちに、知的な鋭いまなざし。話すフランス語は外国人なまりが混じっていたから、注意して耳を傾ければポーランド出身とわかった筈だ。女性はマリー・スクロドフスカ。ソルボンヌ物理学修士で一番の成績だった。1894年春。

Posted byブクログ