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合気道とラグビーを貫くもの の商品レビュー

3.6

14件のお客様レビュー

  1. 5つ

    3

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2014/08/24

 内田本も7冊目くらいに。この本も非常に面白く身体論が展開され、色々考えられることが見つかった。タイトルの2分野はかなり異質な物どうしと思うが、読んでみて納得。  合気道という武道は一切やったことも道場を見たこともないが、氏の著書を読み続けるうちに段々と興味がわいてきた。他の柔道...

 内田本も7冊目くらいに。この本も非常に面白く身体論が展開され、色々考えられることが見つかった。タイトルの2分野はかなり異質な物どうしと思うが、読んでみて納得。  合気道という武道は一切やったことも道場を見たこともないが、氏の著書を読み続けるうちに段々と興味がわいてきた。他の柔道、空手、剣道など経験ある武道とどう違うのか?またそれはどう共通するのか?さらに日常にどう展開されうるのか?といったことを、実践をまじえ考えるようになった。まったくの独学のいい加減なものだが、それでも少し日々が変化していることを実感できる。まじめに取り組んでみたい対象となった。

Posted byブクログ

2013/07/06

内田樹とラグビーの平尾剛の対談本. 前半は、指導者・師とはどのようなものであるかについての話. 後半は身体運用について、根性論ではなく身体が「気持ちいい」と思えるような身体運用を目指すことが理にかなっているということをお互いの実体験を元にしながら述べている. 「多田先生は達人た...

内田樹とラグビーの平尾剛の対談本. 前半は、指導者・師とはどのようなものであるかについての話. 後半は身体運用について、根性論ではなく身体が「気持ちいい」と思えるような身体運用を目指すことが理にかなっているということをお互いの実体験を元にしながら述べている. 「多田先生は達人たちだけに選択的に出会うことができたというのはもしかすると説明としては不十分じゃないかと思うんです.むしろ、だれと出会ってもその人の技能や知見から最高のものを引き出しうるひとだけが、最高の達人に出会える、という気がするんです.」 「だれと出会っても、ふつうの街のおじさん、おばさんからでも輝くような叡智を引き出しうるひとがいる.そして、まことに不思議なことですけれど、そういうひとはやっぱり街のふつうのおじさん、おばさんには出会わない.だれからでも学ぶことの出来る人は、他ならぬ真の賢者や達人に必ず出会う.そういう逆説だと思うんですよ.」 「どんなひとについてもいい、そのひとを師匠としようと思いきれるひと、この角を曲がって最初に出会ったひとを先生にしようと思えるようなひとは、出会うべき理想の師匠に角を曲がったところで出会っちゃうんですよ.そういうものなんです.」 「だれからでも、どんなひとからでも学ぶ、という覚悟のひとの前にはじめて、真の師は「はい、おまちどう」という感じで登場するんじゃないでしょうか.」 いつもの先生・師匠・生徒・弟子、教育に関する内田樹の語り口. 平尾剛が自分で述べている通り、元々平尾は内田樹の影響を色濃く受けているため、対談要素がその分薄まっているのがやや読み応えに欠けた.

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2013/05/25

内田樹の身体論である。ラガーメンの平尾剛との対談によって、なおさら分かりやすくなっている。 所々に一般的教育に通じるものがあって、興味深かった。

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2012/02/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

巻末に平尾さんが、 「内田先生のことばは頭ではなく身体に聞こえてきます」という理由に、 「「人間としての根源的な問いに沿うかたちで」投げかけられたことば」だから、 という風に書いているのを読んで、 なんとなくわたしが内田先生を好んで読む理由がわかった気がする。 平尾さんが言うように、 内田先生の本は「身体で読む」ようにできている。 有り体に言えば、 それは「物語を読む」時の所作と同じなのである。 わたしたちがよい物語を読む時、 登場人物に自己を投影させ「自分の体験」として処理している。 そうすることで実生活ではまったく関係がない話でも感動できるわけだ。 「一般意志2.0」の感想の時も書いたけれど、 彼の単独の本ではやたらと話が「きょろきょろ」するし、時間も伸びたり縮んだりする。 これはやはり、 物語的な手法でもって文章を綴っているからではないだろうか。 さらにまた、 「人間としての根源的な問いに沿うかたちで」 というところへ注意を向けると、 彼の語り口は「神話的」である、と言っても過言ではない気がしてくる。 なぜならば、 神話というものは、 「人間としての根源的な生に沿うかたちで」物語られるものだからである。 まったくもって内容に触れていないけれども、 いつもの「内田節」満載なので特に語ることもないだろう(放棄)。

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2011/06/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

[ 内容 ] 合気道の達人・内田樹と、ラグビー元日本代表・平尾剛が、がっぷり四つに組んだ。 まったく違うスポーツ経験を持つふたりが、四方八方に話題を展開し、意気投合したのは、「身体コミュニケーション」。 [ 目次 ] 第1章 身体とコミュニケーション(7つの海を統治するためのラグビー教育;イチローの背面キャッチとスキャン力;柳沢ブーイングの持つ意味 ほか) 第2章 身体と師匠(実績のある師匠が選手をゆがめる;指示せず、混乱させる;最高のパフォーマンスは、何も考えないお気楽プレー ほか) 第3章 身体と感受性(物が二重に見えて引退決意;腕折っても、そのままプレー続行の意味;人間のサバイバルに反逆するペインコントロール ほか) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]

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2011/06/01

ラグビーについて書かれている珍しい本。 時々、会話が飛んだりするが、結構面白かった。 コーチングに携わってきて、うーんと唸ってしまうような言葉もあった。

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2011/04/11

この話、音楽の演奏にも通じるんじゃないかな。相手の音を聞いて、って習ったけど、実際聞いてから鳴らしてたら遅いわけで。

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2011/03/07

2010/11/11読了 目からうろこがたくさん。なかなか面白かった 読み返してみる価値はあるな

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2010/10/12

内田さんと元神戸製鋼の平尾さんの対談集です。内田さんの合気道話は、それ単体で読むと「意味はつかめるけど、実際のところよく意味が分からない」という感想になりがちだったが、ここでは間に翻訳者としてのラグビーがあるので、かなり分かりやすかった。 時間を刻む感覚や、OSのバージョンアッ...

内田さんと元神戸製鋼の平尾さんの対談集です。内田さんの合気道話は、それ単体で読むと「意味はつかめるけど、実際のところよく意味が分からない」という感想になりがちだったが、ここでは間に翻訳者としてのラグビーがあるので、かなり分かりやすかった。 時間を刻む感覚や、OSのバージョンアップなど身体的成長を語る上での新たな考え方、イメージが満載。スポーツ関係者、特に選手に近い方々は必読ですね。 あと対談してる平尾さんは、あの平尾さんではなく、有名じゃない方の平尾さんですw 僕は途中まで勘違いしてましたw(2010.10.11読了)

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2009/10/04

内田樹氏とラグビー選手である平尾剛氏(神戸製鋼)との対談書。 印象に残った部分は2つ。 ひとつめは、身体の使い方に関して。 ウエイトトレーニングなどで体の一部を破壊し、一部のみを強化していくということの不合理を指摘した部分。 しかしこれはスポーツ選手なら一度はやってしまいがち。...

内田樹氏とラグビー選手である平尾剛氏(神戸製鋼)との対談書。 印象に残った部分は2つ。 ひとつめは、身体の使い方に関して。 ウエイトトレーニングなどで体の一部を破壊し、一部のみを強化していくということの不合理を指摘した部分。 しかしこれはスポーツ選手なら一度はやってしまいがち。 それに関してお二人の意見は「いかにして最小限の力で最大限の運動をするかが本質」と語っている。 まったく目から鱗だ。古武術の理念にも近い気がする。 ふたつめは、「先」を読むということ。 先手必勝という言葉の本質はそこにあるのかな。 例えば、勝負して勝って帰ってうまい飯食おう!って考えてる人と勝負して帰った後、次勝つために何をしようと考える人とでは歴然とした差が出るということ。 一般的にできる人、強い人というのは自然とそういう思考が働いているのだろう。

Posted byブクログ