ガイドブック社会調査 の商品レビュー
社会調査をするうえでの必読書。仮説設定、調査計画策定、調査票作成、分析、報告書作成までの一連の過程を説明。調査者の心がけが個人的には一番響いた。
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社会心理学出身のわたしは社会調査を体系的に学んだことはなく,ある意味つまみ食い的に学んできました。 さいきんは研究法について関心をもって調べ考えているので,(独学ではありますが)改めて体系的に学ぼうと思い,本書を手に取ってみました。 調査目的〜公表までを網羅的にわかりやすく解...
社会心理学出身のわたしは社会調査を体系的に学んだことはなく,ある意味つまみ食い的に学んできました。 さいきんは研究法について関心をもって調べ考えているので,(独学ではありますが)改めて体系的に学ぼうと思い,本書を手に取ってみました。 調査目的〜公表までを網羅的にわかりやすく解説してくれる良書でした。とくに,第11章「統計の基礎:統計で調査をあきらめないために」が良かったです。 統計的調査において苦手意識が強く現れるのはやはり「統計」の部分であり,そこを乗り越えられるかどうかが,統計的調査を理解するうえでカギになります。本書の11章はおそらくそのことを意識して,徹底的にわかりやすく書かれています。「数式は見るだけで苦手」という人でも,ゆっくり順を追って考えることができれば,基礎をきちんとおさえられるように書かれていて,いいなあと思いました。心理調査に携わる人も,この章は参考になります(というか,本書全体が参考になると思います)。 心理調査と社会調査では重視する点が異なります。たとえば,社会調査ではサンプリングを重視しますし,調査実施は組織的に(調査員を募るなど)実施されます。これは研究の大きな目的(心理調査:人間を知りたい,社会調査:(日本)社会を知りたい)の違いに由来するのであろうと思いますが,調査という点では通ずるところもあります。そういう意味で,(統計的)社会調査を体系的に学べる本書は心理調査屋さんにとっても有意義であろうと思います。 ちなみに,量的社会調査ではなく,「(統計的)社会調査」と呼んでいる理由は本書の補論に記されています。この補論も本書の良さの一つです。
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社会調査は社会事象を対象とし、現地調査でデータを直接収集し、そのデータを処理、分析、記述する。社会調査とは、社会現象につちえのデータを集めてくる過程である。社会調査の前に、調査の目的があり、調査のあとにデータ分析がある。目的と調査と分析がうまくかみ合って、初めて意味のある結果が生まれる。
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☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ http://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BA83061516
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新しい科目を一つやることになったので。一度調査方法のめそどろじーみたいなものは整理してみたかったから丁度良い機会かも。
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社会調査を学ぶ際の具体的なガイドとなってくれる一冊です。 実際の流れや社会調査をする者が心がけておくべきポイントについて丁寧に解説されており、社会調査を大学で初めて学ぶ学生など初学者にもとても分かりやすい良書だと思います。
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社会調査の難しいところは,調査主体が調査対象の一部であることです。 調査行為そのものが,調査対象に影響を与えるので,調査をしているのか,調査対象によくない影響を与えているのかを自覚することが重要です。 参与観察法をしっかりと身につけていれば,参与の度合いが少ない状態で,より多くの情報を得る方法を模索するとよいかもしれません。 そういう内容を強化するとよいかもしれません。
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