二つの祖国(上) の商品レビュー
5年前に亡くなった山崎豊子さんの本、太平洋戦争による悲劇を被ったアメリカで暮らしている日本人や日系人たちの話。主人公は日系アメリカ人の天羽賢治だが実はパールハーバーを機に一夜にして否応なしに憎くきジャップの立場に暗転した全ての日本人や日系人だろう。まさにルーツは日本であり...
5年前に亡くなった山崎豊子さんの本、太平洋戦争による悲劇を被ったアメリカで暮らしている日本人や日系人たちの話。主人公は日系アメリカ人の天羽賢治だが実はパールハーバーを機に一夜にして否応なしに憎くきジャップの立場に暗転した全ての日本人や日系人だろう。まさにルーツは日本でありながらアメリカで暮らしたり生まれたり日本語を知らない世代だったりの人間模様が展開して行く。この上巻ではパールハーバーから終戦直前までが語られる。 いやあ面白い です♪35年前の作品、こうした重みある本はいつまでも色褪せないですね。続きも楽しみ。
Posted by
もっと早い時期に読みたかった本 内容が重く、時間が倍以上かかる あとがきに、「二つの祖国」のような大きな素材を探し当てることは、私の作家生活の中でもそうないことだと思うとあった
Posted by
日米開戦によって、白人に虐げられるようになった日系人達。 家族は収容所送りにされ、一人の弟は米兵として戦い、もう一人の弟も日本兵として戦い、日米両国の狭間で揺れ動きながらも、家族のために生きる術を探し続ける主人公。 怒りと悲しみの記憶。 決して遠い昔のことではないのかと思...
日米開戦によって、白人に虐げられるようになった日系人達。 家族は収容所送りにされ、一人の弟は米兵として戦い、もう一人の弟も日本兵として戦い、日米両国の狭間で揺れ動きながらも、家族のために生きる術を探し続ける主人公。 怒りと悲しみの記憶。 決して遠い昔のことではないのかと思うと、心が痛む。 息が詰まるほど苦しい。
Posted by
日本がパールハーバーヘ襲撃を行ってから、アメリカに移民として渡り生活していた日本人達は、何の罪もないのに収容所に入れられ、ひどい生活を強いられた。 戦時中の凄まじい人々の生きざま。移民としての苦しみ。 なんとなく読み始めたが、深く考えさせられた。
Posted by
ほかの本にも増して、自分にとっては大切な本になりそう。タイトルのとおり、二つのアイデンティティと国益にもてあそばれる人びと。その中で真理のためにまっすぐ進む人の姿が、切なくまぶしい。
Posted by
- 1