将軍と鍋島・柿右衛門 の商品レビュー
この本でようやく有田焼・伊万里焼・鍋島焼の区別がついた。そもそもこれらのやきものは日本では珍しく土物ではなく石物〈磁器)なのだ。また白色ベースに絢爛豪華な装飾の施された焼き物は欧州で大変珍重された。そのため国内流通よりも海外への輸出向けに作られていて、交易品目の大きな柱のひとつに...
この本でようやく有田焼・伊万里焼・鍋島焼の区別がついた。そもそもこれらのやきものは日本では珍しく土物ではなく石物〈磁器)なのだ。また白色ベースに絢爛豪華な装飾の施された焼き物は欧州で大変珍重された。そのため国内流通よりも海外への輸出向けに作られていて、交易品目の大きな柱のひとつになっていた(単価高かっただろうしね・・・)。伊万里は積み出しのために使われた港の名前が由来で、海外ではARITAよりもIMARIのほうが通じるらしい。有田のほうが少し広義で、有田地方で作られた磁器のことをそう呼ぶのだそうだ。いっぽう、鍋島焼は将軍家など上流階級の人たちへの贈答用として少数作られていただけで、一般流通はしていなかった。ということは骨董市で鍋島焼を見つけたら即ゲットしろってことか?!
Posted by
- 1