虹の彼方に の商品レビュー
世界とこの国についての池澤さんのコラム集。首肯するところも多い内容でした。2000〜2006の事案についての識見なので今からすると当たり外れはあるけど良識的なコラム集でした。
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池澤夏樹さんの考え方が好きだ。全てにうなづける訳ではないのだけれど、私の中で漠然としていて言語化できていなかった思いをきっちり理路整然とまとめて教えてくれる気がする。戦後の「消費が善」が普通で育ってきてる私。消費が快楽な無駄遣い野郎なので、池澤さんの言葉は耳が痛い。アメリカやイラ...
池澤夏樹さんの考え方が好きだ。全てにうなづける訳ではないのだけれど、私の中で漠然としていて言語化できていなかった思いをきっちり理路整然とまとめて教えてくれる気がする。戦後の「消費が善」が普通で育ってきてる私。消費が快楽な無駄遣い野郎なので、池澤さんの言葉は耳が痛い。アメリカやイラク、当時の小泉政権の話などは、当時私が感じてたことそのままで、当時のやるせなさ、もどかしさをありありと思い出した。でも、なんでフランスに住むのかな。国内で国内の風を感じながら、いろんなことを論じてほしかったなあ。
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池澤夏樹さんのコラム集。 科学に関することは、大学で理系の学部を専攻した池澤さんならでは視点だと思います。
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2000年から2006年までのエッセイを集めたもの。沖縄に住んでいて目の当たりにしたことやフランスに移住して感じた日本のこと。9.11があり、アフガン戦争があり、自衛隊の派遣があり・・・。「理系で作家」という彼ならではの見方が興味深い。 2008/8/1 読了。
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池澤夏樹の詩や小説、コラムのファンであることには変わりはない。ただ、彼の政治的な面での意見というものには全面的に賛同しがたい。そもそも、ある知識人の考えに全面的に賛同することができること自体まず有り得ないのかもしれない。ただ、決して彼の視点が大きく踏み外したものであるとは言い切れ...
池澤夏樹の詩や小説、コラムのファンであることには変わりはない。ただ、彼の政治的な面での意見というものには全面的に賛同しがたい。そもそも、ある知識人の考えに全面的に賛同することができること自体まず有り得ないのかもしれない。ただ、決して彼の視点が大きく踏み外したものであるとは言い切れないのも事実である。7年過ぎた今でも2001年以降続く閉塞感を伴った時代の潮流に大きな変化は起きていない。我々がどのような時代に生きているかをある視点から切り取って見たものとしては大いに評価できるコラム集であると思う。
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