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人間について の商品レビュー

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2010/01/04

あらゆる知識というのは完全に客観的なかたちで獲得されるのではなく、むしろ個人に依拠して「理解される」もの。だから研究者は真摯に真理を希求するればするほどそれに近づくことができて、自然科学も人文科学も、生命体を対象にした学問もそうでない学問も、知識の得かたに変わりはないんですよ。と...

あらゆる知識というのは完全に客観的なかたちで獲得されるのではなく、むしろ個人に依拠して「理解される」もの。だから研究者は真摯に真理を希求するればするほどそれに近づくことができて、自然科学も人文科学も、生命体を対象にした学問もそうでない学問も、知識の得かたに変わりはないんですよ。と、いうことを述べている。でもこう単純化してしまうとよくわからんね。まあ、知識を追求する姿勢について論じられていると思えばいい、のかな。 ところどころ、この段落は何がいいたいのだろう…ってのがあったけど、訳書にしてはおおむね読むことができたと思う。説明をわりと丁寧にしてくれてるからだと思うけど、この人、この内容を講義で話したらしい。なんと酷な…。僕がその場にいたらきっと寝ていただろう。 でも最後のほうになってようやく、この著作は題名のとおり、「人間について」の学びかたを書いてあるのだ、ということがわかってきた。比較的最近になって各大学に作られた「人間科学」を標榜した学部では、人間科学とは何かをまず学生に把握させるために、こういうことを教えればいいんじゃなかろうか。 ただ最後まで、著者のいう「自由」が何を意味しているのか、よくわからなかった。

Posted byブクログ