庭の桜、隣の犬 の商品レビュー
房子も宗二も子供が大人になりきれてない状態で結婚して、そのまま成長せずーって感じ。まったく共感できない。 ただ「人生はビジョンだ」だけは、なるほどーっと思いました。 私の中で角田作品はアタリ・ハズレがあり、これはハズレ作品でした。。。 (´-ω-`)
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宗二と房子はわりと極端に描かれているように感じるのに、ところどころ妙にリアルで恐くなった。なんていうか、自分にもこういう側面あるかもーってドキッとさせられるような… 私は読了感があったかい気持ちになる角田作品が好きなので、そういう期待抱いて読んでみたらこれは違った。故に★★☆☆☆...
宗二と房子はわりと極端に描かれているように感じるのに、ところどころ妙にリアルで恐くなった。なんていうか、自分にもこういう側面あるかもーってドキッとさせられるような… 私は読了感があったかい気持ちになる角田作品が好きなので、そういう期待抱いて読んでみたらこれは違った。故に★★☆☆☆です。
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無関心、無感情ということほど怖いことはあまりないのではないかと思う。 夫婦なら、長く暮らしていくと、やはりもとは他人なので 相手の行動に対して苛立ったり年月が経つと前よりもそっけなくなったりするのかもしれないが、 私は、根底にいつも愛情は持っていて、相手のことを大事に思っていた...
無関心、無感情ということほど怖いことはあまりないのではないかと思う。 夫婦なら、長く暮らしていくと、やはりもとは他人なので 相手の行動に対して苛立ったり年月が経つと前よりもそっけなくなったりするのかもしれないが、 私は、根底にいつも愛情は持っていて、相手のことを大事に思っていたい。 だが、房子は、夫に対して愛がないのではないか、と思ってしまうくらい相手に対しての感情がない。夫が四畳半の家を借りるのにも無感情。浮気にも何でも無感情。怒ったりする「振り」をしているだけで、実際は何の感情や欲望も持っていないのだ。 房子は、昔からそんな性格である。何に対しても。良く言えば放任主義、悪く言えば無感情。 私は、おいしいと言ってご飯を食べたいし、何に関しても感受性が強い方なので、房子の気持ちはよくわからなかった。小幡さんの家の犬がこの物語にそういう役割を果たしているのかもよくわからなかった。 ただ、読み終わった後、怖いという感情しか残らなかった。自分はこんな風に、感情がない人間になりたくない。
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なんてことない日常を、つらつら書かれているのだけど、 その日常こそが、恐ろしい。というお話。 子供のころは天才少女と呼ばれ、鉄道の駅名地名を暗記し その頭脳が認められ、テレビ出演することもしばしば。 しかし、10歳くらいから、天才少女が普通の女の子に戻りはじめた房子。 普通に...
なんてことない日常を、つらつら書かれているのだけど、 その日常こそが、恐ろしい。というお話。 子供のころは天才少女と呼ばれ、鉄道の駅名地名を暗記し その頭脳が認められ、テレビ出演することもしばしば。 しかし、10歳くらいから、天才少女が普通の女の子に戻りはじめた房子。 普通に家庭を築き、 普通の夫と、マンションを購入して暮らしているはずだった。 その夫は、向上心というもののカケラもなく。 何をするのもメンドウ。 そんなメンドウな夫が、会社にほど近い場所に一間のアパートを 借りたいと言い出した・・・ ここから始まる夫のこと、妻のこと。 そこに、愛があるのか、ないのか。 嫉妬があるのか、ないのか。 はたして、二人のビジョンは、同じものへとなっていくのか。 追い詰めていくのかと思えば、自分が納得するまでの行動で 満足しちゃったり、 とても普通すぎて、おかしい。 なかでも、普通じゃないようで、今では普通と誰もが認める 夫の母が、可愛らしくて、とても微笑ましい存在。 心に素直なまま動くことができるとういうことは、 素晴らしいこと。
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結婚した夫婦とは、本来は、一緒にいろんなことを決断していって、一緒に何かしらを育んでいくもの。この夫婦は、子供が居なかったり、共に決断することや、共同作業となるものがなかったりして、共に育むものがいつまで経っても見つからず、可もなく不可もないまま、なんとなく宙ぶらりんのまま、結婚...
結婚した夫婦とは、本来は、一緒にいろんなことを決断していって、一緒に何かしらを育んでいくもの。この夫婦は、子供が居なかったり、共に決断することや、共同作業となるものがなかったりして、共に育むものがいつまで経っても見つからず、可もなく不可もないまま、なんとなく宙ぶらりんのまま、結婚生活を送っている。立派に育たなくて虫が湧くだけの厄介な庭の桜の木でもいい、隣の犬のように居ても居なくても、生活に支障のない存在でもいい、それでも「何もない」よりはマシだ。角田さんはそういうことが書きたかったのかな。
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以前に読んだことがあったものをまた読んで、最後の最後に、読んだことのある本だと気づきました。 結婚に向いていないような、生きる気力の薄いような、現実味のない二人が結婚し、さざなみが起こり、うねりが起こり、でも二人なりに解決に向かったような感じで終わる話です。 まあまあ、かな。
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妻の感情と言動は、まるで視力0.01で裸眼生活をしているかのように捉えづらく、中途半端な苛立ちを感じる。「で、結局どうしたいの?どうなるの?」別に何も起きはしない。ある三十代夫婦の日常のほんの一部。こんな夫婦もあるのねぇ。
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おなじ立場として興味深いけど、なかなか共感が難しかった。演じているとかそういうのは何となくわかるかなー。
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現代風の夫婦を扱った小説。 結婚式あげてない、家があるのに高円寺にアパート借りる。 母の再婚の結婚式。 結婚式とかってちゃんとあげるの必要だなぁと、本文とはあんまり関係ないことを思った。
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ごく普通の生活をしている人たちの話のように始まるのは表現のリアリティのせいだろうか。たまプラーザとか近くの風景など些細なことがうなずけたりする。だからだんだんと登場人物の異様さ、不思議さが気がつかないうちにこちらの中に入ってくるようだから、ちょっと恐ろしい小説。
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