介護入門 の商品レビュー
介護初心者のための心得集としてはアリかもしれない しかし、小説としてはどうだろう… 結局のところ、これも単なる「婆孝行自慢」なんじゃねーの?という感想しか 出てこないんですよね、作者の真意はともかく せめて三人称使ってればまだしも ただまあ、この小説の存在自体、 婆ちゃんから...
介護初心者のための心得集としてはアリかもしれない しかし、小説としてはどうだろう… 結局のところ、これも単なる「婆孝行自慢」なんじゃねーの?という感想しか 出てこないんですよね、作者の真意はともかく せめて三人称使ってればまだしも ただまあ、この小説の存在自体、 婆ちゃんから語り手への贈り物だと考えれば それはそれでなかなかのブラックジョークである
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舞城王太郎と村上龍混ぜた感じです。 介護入門はとても読みにくくてがっかりする人が多いのですが、多いのですが、文庫版あとがきを読むと良いジャン良いジャン! と思えてしまう。 それから、短編も、短くてストーリー性がないようにも思えますが、とても純文学的な、人間を描けていると思います...
舞城王太郎と村上龍混ぜた感じです。 介護入門はとても読みにくくてがっかりする人が多いのですが、多いのですが、文庫版あとがきを読むと良いジャン良いジャン! と思えてしまう。 それから、短編も、短くてストーリー性がないようにも思えますが、とても純文学的な、人間を描けていると思います。 まぁ、褒めてもいいことないのにね。
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この小説が芥川賞を取ったとき、確か私はまだ大学一年生で、世間のことも文学のことも未だ良く分からず、ただひたすらに「朋輩」という語の持つ何となく後ろ暗い響きに嫌悪感を示して、「こんな作品が受賞するなんて、天下の芥川賞も地に落ちたものだ」などと偉そうなことをのたまったものである。その...
この小説が芥川賞を取ったとき、確か私はまだ大学一年生で、世間のことも文学のことも未だ良く分からず、ただひたすらに「朋輩」という語の持つ何となく後ろ暗い響きに嫌悪感を示して、「こんな作品が受賞するなんて、天下の芥川賞も地に落ちたものだ」などと偉そうなことをのたまったものである。その後、幾ばくかの月日が流れて、相も変わらず文学に関しては無知のままの自分ではあるものの、多少なりとも世の中の仕組みとかそこに底流する不条理とかを見ることが出来るようになってくると、不思議とこの小説でモブが語りだす言葉が生気を帯びて感じられるようになったのである。1つ前のところで町田康が「ずらしの文学」であるとほざいている私は、このモブの一大プロジェクトにおいても、同様の戦略が進行していると考える。そしてそれは、恐らくは町田のものよりもより確信犯的に、能動的に生産されたものであり、モブは「この言葉でしか語れなかった」現実を超えて、「この言葉によって語りだされる」現実を極めて批判的に捉えていると言えるのではないかと思う。ただ惜しむべくは、小説の内容、そして形式が含む様々な示唆の重要性に対して、肝心の内容が・・・いまいち面白くない、ということであろうか。まぁ、それは主観的な問題ではあるわけだけど、ある意味ではとても致命的な問題なんだよなぁ。
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マリファナに耽溺しつつ、おばあちゃんの介護をする作者の呪詛。 合間合間に出てくるラッパー口調と 句読点のない話しっぷりに どーーーーっと疲れ、二度と読みたくないと思わせる作者である。
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週刊誌などで使われる『介護地獄』という言葉には、わたしも違和感を感じてました。介護してない(したくない)人の手引きより熱く心に響きます。
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